「釣初心者日記」

宮崎の釣り情報・釣れた魚の事・魚料理・その他ゴルフ話など書いてます。

初釣りは瀬渡し磯釣行

2010年01月10日 | 釣行記


2010年を占う初釣りの事。

今年の初釣りは瀬渡し磯釣り釣行にしてみた。新年会があり、その酒の肴を自分で釣り上げた魚にしようという企画。
これって昨年も同じような事やったけど、今年は自分ではそんな事を忘れていたのだが、昨年のことだけど、釣行では一緒だったKA氏には釣りの途中で今夜は新年会だと伝え、魚が美味しかった事を自慢したりしていたので、きっと覚えていたのだろう。会社の新年会だったためKA氏は参加していない。
今回はKA氏企画で、昨年の新年会メンバーとは別だ。

最近は1人ででも瀬渡し釣行するKA氏だが、いつもは県北(北浦)に行かれる。そしていつも話しをすることが、「水島に行きたいね~」という事。超A級磯の水島については、私がその様子を時々面白がって話題にするもんだから、かなり行きたい欲求が募られているようだ。
しかし、最近の水島釣果はWEBサイトを確認する限りイマイチで、逆に串間は調子良さそうだ。特に最近は風が強い日が多いので、沖の孤島の水島だと風避けができずに苦労するかも知れない。
そんな訳で串間の瀬渡し「室丸」さんに連絡をしたが、「いい場所に乗せてやるよ」って軽快なご返事を頂いた。

AM3時半
KA氏を迎えにいく。防寒着を着ていても肌寒い深夜だ。車のヒーターが温まるまでは身震いしながら走っていたけど、約束時刻には外でKAさんが待ち構えていた。宮崎の寒さは他の地域に比べるとまだ優しい方かも知れないけど、それでも釣りの心理について考えると、なぜにこんなに寒い思いをして、朝も早起きしてまで行かねばならないのかという気にもなる。だけどそれを上回る期待感があるよね。なんて会話しながら串間に向う。

AM6時
瀬渡しの指定時刻だが、1時間近く前には到着した。前回までは海岸線途中が迂回路になっていたりしていたので余裕を持って向ったのだが、今回見事に整備が終わっており、1~20分は短縮できている。夜中なので混む事もなく、結局1時間半程度で到着した勘定だ。
船長にお会いし、希望の瀬を問われたので、「できれば大黒」と指定してみたが了解いただいた。大黒瀬は都井岬灯台下にある大きな瀬で、私は思い出深い場所だ。まだキロ級のメジナを釣った事が無かった10年ほど前、誘われてこの瀬に上がり、800g前後のメジナが入れ食いになった事がある。サイズは微妙だけど、その大きさでも初体験だったため、とても興奮し、また今でも記憶にしっかり刻まれている。
ところがだ。船長いわく、今はこの瀬は串間にある2槽の瀬渡し船で場所割がしてあるそうで、この日は岩の北側。つまり前回の思い出の場所とはまったく別環境。
更には同行の瀬渡しの方の情報では、そこはブダイの巣だと言われる。その事は思いっきり実感できた。

AM7時
瀬に上がり、仕掛や撒餌も準備を終え、釣り開始だ。ちなみに瀬渡は前半7名で、4名は先に南の瀬に乗り、KA氏と私、そして初老の単独釣人が一緒に上がった。
後半にも7~8名いて、その方々は船付の宮之浦漁港から北側方面の点在する小磯に渡されている。
私が向って右側に座を構え、KA氏が中央。そして初老さんが左。
早々と釣りを開始されたのが初老さんで、道具を見た限り常連者であり、腕前も見てみたい。そんな初老さんは搭礁時からブツクサと小言を言われている。まずは瀬についてだが、いつもお任せで渡してもらうらしいけど、毎回ここだと言われた。
更には準備している最中に匂いがきついとも。小言も嫌味なほどではないので適当に頷いて同意したりしてみるのだが、正直声が小さくて半分しか聞き取れない。
自分の耳がおかしくなったのかと疑ってみたりもする。
匂いについては私も同感で、大きくて有名な瀬ほど悪臭が漂っている。マナーが悪いと思うのは、釣れた外道が海に返されず放置されていること。そして撒餌を散りばめたまま帰られている事。小さい瀬は海が荒れると洗い流されるのだが、大きくなると、または波裏の場所だと、いつまでも腐敗魚があり匂いがきつい。

私が、いつもの事だけど最後に竿を出す。実は理由があり、状況判断をしているのだ。他の方の様子を見ながらできるだけ適切な仕掛けを作るように心掛けている。
そして今回の仕掛けは(結局ほぼ一緒なんだけど)ウキ0号にハリスは長めに2ヒロ半。風に負けないよう5号のガン玉をサルカンの脇に1つ入れて基本はゆらゆら感を出す仕掛け。今回実は、いつも使う2号ハリスを切らしていて1.7号を使用。ハリは5号。

目の前に張り出しの瀬があり、潮はそこに向って動くので釣りずらい。瀬際が1つのポイントと察し、そこに撒餌が集まるように撒いて、まずは1匹目が釣れた。
これは「クサヤモロ」で、クサヤの材料になるムロアジの仲間だ。大きさは30Cm程度。立て続けに28Cm程度のクロメジナ(尾長)も釣れる。ちょっと小さい。
瀬に寄るスピードが速く釣りづらいので、ちょっと更に南側の瀬裏を攻めて見る事にしたが、これまた2回ぐらい投げて、仕掛けを回収しようとしたらググッと重みを感じた。結構な引きで上がってきたのは800g程度のメジナ。まずは宴会肴が確保できてほっとする。

そして本格的にその場所で釣ろうとしたタイミングで初老さんが私の思っていた場所に移動された・・・
多分嫌味ではなく、私は横に向って仕掛を送っていたので、釣れた場所は知らずに移動されたのだろうが、移動先の前が釣れたポイントだったためちょっと残念な気分にはなった。
仕方なく初老さんが最初に構えた場所に移動する。実は最初に入りたかった場所でもあり、今の時期は産卵を迎えて潮通しはさほど意識しなくても足元で釣れるという感覚がある。
しかし完全に外から足元に向う流れで、しかも風も強めで向い風。ならばと完全に瀬際狙い。瀬に当たって仕掛けが駄目になるリスクはあるけど、際に寄るとともにウキがしもって(沈んで)いく。道糸が瀬に当たらないように調整しながらウキが見えなくなってもずっと我慢していたら、手元にガツンと反応がある。
結構な手応えで、上がってきたのは1キロはありそうなメジナ。

入れ食いという感じではないのだが1時間程度に1匹というペースで800gから1キロ程度のメジナがコンスタントに釣れた。

ほとんどが、ウキが入ってから我慢し、手元に反応があるのを待っての釣果で、早合わせでは釣れない。
そして昼近く、風がやんで海底の姿が見えたのだが、それはそれはすさまじいブダイの大物達。ブダイ・青ブダイ・ヒブダイ・オビブダイの3~4キロありそうなサイズが群れている。最初に聞いたブダイの巣とはこのことだったのかと悟る。
そして時々、瞬間にハリを切っていく当たりが何度かあったが、これがブダイの類、もしくは大きな姿が見えるイスズミであることは明確。
メジナよりも引きが強く、沖に走る魚が2匹は釣れたが、それはニザダイとニセカンランハギ。冬のニザダイは美味しいとも聞くので持ち帰ることにしたがニセカンランハギはリリース。他に足元の表層に見えるシラコダイも釣れた。冬の磯場の餌取りの代表魚だ。

初老さんは昼ぐらいには釣りを諦められて観客状態。
KA氏は時々あたりがあるものの、大きすぎるのかハリが外れたり切れたりで苦戦している。

PM3時半
あっという間に楽しい時間は過ぎ、4時には回収されるため後片付け。
結局7匹のメジナが釣れた。キロ前後が2匹800g程度が4匹500g程度が1匹だ。


他にはニザダイ1匹・クサヤモロ2匹の合計10匹の持ち帰り釣果。7名での宴会なので充分過ぎるほどの獲物だ。
KA氏はちょっと残念な釣果でくやしがっていたけど、まあそれは経験値の差ということだ。

ちなみに上がってきたメンバー中、釣果についてはリーダーだったようだ。これは嬉しい。競いたいわけではないけど、魚はやはり釣れるに限るのだ。

魚は自宅に持ち帰る余裕はなく、3匹はKA氏宅・他の魚は宴会用に料理店に持ち込み、2匹が刺身・1匹が煮付・1匹塩焼きで出して頂いた。ニザダイも刺身だったが、これは臭みなどないものの淡白な感じ。逆にメジナはとても良い旨味。思いのほか美味しかったのが煮付で、これは味付けが良いのは間違いないけど、メジナの身が合うという事をあらためて知る。刺身した後のアラを使った味噌汁も美味。
クサヤモロもツマミ用に醤油漬けで出して頂き、すべての魚を平らげる事ができ、大満足!