「釣初心者日記」

宮崎の釣り情報・釣れた魚の事・魚料理・その他ゴルフ話など書いてます。

オオアサリ

2009年05月09日 | 魚料理
最近貝類が食べたい欲があり、市場などでも興味があって、先日(6日)の「カイロプラクティック」の帰りに途中下車して「新富魚貝」に寄った。

ここは高鍋町と新富町の中間にある直線道の、これまた中間ぐらいの国道沿いで青い平屋の建物が目立つので宮崎の方には馴染みある店だと思うけど、貝類専門の店って他には知らないし眺めるだけでも楽しい。だけど足を踏み入れるなら買う覚悟が必要かもしれない。対面でお店のお兄ちゃんと話をせねばならない。

私は数回、カキを買うために立ち寄った事があるが、今回はカキ以外を買ってみようと思って寄った。

高鍋町は岩ガキが有名なため、お兄ちゃんに聞くと、ここに置いてあるカキは高鍋産ではないという。高鍋町に近いけど、持ってくるカキは大分産なんだそうで、扱いたいけど物量が少なくて難しいそうだ。
岩ガキと、このお店で扱っている「マガキ」は種類が違うそうで、きちんと調べたら、
岩ガキ→(岩牡蠣) Crassostrea nippona(Seki, 1934)
マガキ→(真牡蠣) Crassostrea gigas(Thunberg,1793)
と学術的にも違うらしく、また他にも複数種あるらしい。ちなみに一般流通していて、また世間的にも認知されている広島のカキは「マガキ」だそうで、このお店と一緒。ただ、ここのは形が歪で養殖とは思えない。大分の天然物なんだろうと思っている。味はとっても良い。でもここでは小売はしておらず、袋一杯で1000円という販売。とても量があるのだが、我が家では私以外が食べないのでイベント事でなければ調達しない。

前置きが長くなったけど、今回、オオアサリというのを買ってみた。幅が10Cm以上もあるアサリだ。大きい貝は「ハマグリ」だと思っていたが、お兄ちゃんの話ではオオアサリと言い、宮崎では知名度が低いけど大分では普通に食べられている貝なんだとのこと。味はハマグリより美味しいというのでチャレンジすることにした。ちょっと高かったけど話のネタにもなりそうだ。

自宅にて、普通のアサリを食べるように調理してみた。酒蒸しにて味付けとして、塩コショウ少々・バターも入れる。
出来上がり、扉を開いたその姿は、まさにオオアサリ。そのまんま巨大な感じだ。
正直その姿はグロテスクで食欲がなくなった。
貝柱もなにもかも大きくて、食感は「固っ!」。筋もただ大きくなったという感じであり、特に気持ち悪いのが、生きた貝が目玉のように出し入れする「出水管・入水管」の部分。食べてみると案外美味しいのだが、口に含むまでに抵抗がある。
嫁は絶対に食べないのは判っているが二女と私は恐る恐る口にしてみた。

総合的に、まずいわけではない。どちらかと言えば美味しい。
だけどそれが普通のアサリならそっちが良くて、カキとの選択なら今後迷わずカキ。

今朝、この貝の事を調べてみたが、
二枚貝綱マルスダレガイ目マルスダレガイ科 ウチムラサキ(Saxidomus purpurata)というそうだ。

詳しい説明・写真は→市場魚貝類図鑑

ウチムラサキと言う名は、貝殻の裏が紫色をしていることからと容易に想像できるし覚えやすい。ただ一般的に、愛称が「オオアサリ」として流通していたり三河湾、伊勢湾などでは昔から「焼き大あさり」として名物なんだそうだ。割とアサリ同様の場所で採れるらしい。そして面白いと思う記事だけど、水族館で、ラッコがお腹に乗せ叩いて割って食べる貝が、この貝を宛がわれているそうだ。
そういえば、初めて意識して食べたけど、どこかで見たような気がしていた。