「釣初心者日記」

宮崎の釣り情報・釣れた魚の事・魚料理・その他ゴルフ話など書いてます。

シロダイ(FileNO51)

2007年03月15日 | お魚紹介

シロダイという魚は内地(沖縄方面の人から見た島ではない地域)ではほとんど見かける事はない。とはいえ私は実家がある「えびの市」の生簀がある寿司・うどん屋で2~3Kgサイズのシロダイが10匹ぐらい養われているのを見たので、まったく獲れないという事ではないのだろうが釣りではお目にかかった事がない。

シロダイは沖縄地方では美味とされもっとも珍重される魚のようだ。「タイ」という名はついているけど、いわゆる「マダイ」の仲間ではなく「フエフキダイ」の仲間で「メイチダイ属」というグループに属する。メイチダイは宮崎の船釣りでも釣った事があるが、時期は夏でフエフキダイの仲間達って、やはり南方系という事だろう。

シロダイは大きなもので50Cm程度になるようだ。姿から想像して50Cmだとだいたい3Kg程度だろう。名前の通り海中で見る(というか釣り上がってくるときの様子)と真っ白なイメージの魚だが写真でお分かりのとおり体表にはあちこちとアザのように汚れた感じの模様がある。ただこれは陸に上がって興奮するとだんだん増える、いわゆる興奮班だと思われる。写真を写しているわずかの間にだんだん増えていった。
ちなみに魚で興奮したら興奮班を出すものって結構多い。特にメジナなど顕著に出る。だから海水の中の模様と陸に上がっての姿は結構違うもんなのだ。だからこんな模様があるから図鑑の魚と違って判らないっていうことも時々あるが、基本的に魚を区別するにはシルエットが良いような気がする。もっと詳しく見るのであれば鰭の条の数とか鱗の数などの決め手があるんだけど、私には無理。

このシロダイは料理店にて一緒に釣れた「マルクチヒメジ」「ホウセキキントキ」とともに刺身で頂いた。ごっちゃになっていたのでどれがシロダイの刺身なのか正直区別がつかなかったんだけど、食べたものはすべて美味かった。
釣船の船長は内地の魚であれば「マダイ」に相当すると言っていたが、旨味はそれ以上ではないのかな?

メイチダイ属の魚達は眼の下に帯模様があるが、下というより頭部から頬に向かっての模様で眼の中にもその模様があるのが面白い。特に代表種のメイチダイはその模様がはっきりしている。小型ほどはっきりのようだ。

フエフキダイの仲間は総じて「肉食」のようなので、釣り方としては今回石垣島で釣ったイワシの切り身などでもよいし、宮崎で「フエダイ」通称シブを釣る際に使うボイルアミ・キビナゴなどで良いと思う。このシロダイを含むフエフキダイの仲間って釣り魚としては引く力も強く、面白い対象魚だ。狙いは5~9月だろう。