「釣初心者日記」

宮崎の釣り情報・釣れた魚の事・魚料理・その他ゴルフ話など書いてます。

金フグ

2010年01月11日 | 魚料理
昨日は姪っ子の引っ越しの手伝いをして、お礼にということで「金フグ」を頂いた。姪っ子の旦那の実家が漁師で、主にこの金フグ漁をしている。


金フグとは写真の魚の事で、標準和名は「シロサバフグ」なのだが、九州全域でキンフグの呼び名が通っている。WEBサイトを見たら、関西にも金フグ料理専門店なる表示があるので、その呼び名の領域は計り知れないのだが、とにかく宮崎だと金フグは知っていてもシロサバフグは知らないというぐらいだと思う。

シロサバフグについては私が管理している別サイトを見てください→コチラ

でもって頂いた量が凄かった。


もっとアップすると・・・


という感じだ。

腸は抜かれ肝だけが残されているが、とても丁寧なことだと思っていた。

ところが、美味しく食べるためにWEB検索などしていて知ったのだが、フグ類は全般に各県に条例があり、基本的には姿のままでの販売ができない。
シロサバフグは無毒として知られているのだが、やはりフグの仲間ということで危険部位(内臓)を取り除いての出荷が義務付けられているらしい。
宮崎県の条例を見てみたが、フグ全般に対する食品衛生法だけど、シロサバフグを特別なものとしての扱いはないように思われるので、写真のような状態を作って出荷する必要があるわけだ。

ちなみに頂いたのは都農町で、港付近にある実家に行った折に漁師の親父さんから直接手渡しされた。箱を開けてその量にびっくりしたが、その帰りに産地直送店の「七福人」に寄り、価格を見たら2匹で500円超。
つまり末端値だと10000円以上分頂いた事になる。こりゃ申し訳ない。しかもさばいたばかりのかなり新鮮な状態だし、嬉しいのだが・・・嬉しいけど量が多すぎ・・・

そんな訳で自宅で使う分を残して、後は義理の妹宅に嫁が運んでいっちゃった。
多分配るにも一苦労だろうな。

「からすみ」を作ってみたい

2009年10月05日 | 魚料理


土曜日に釣ったボラの卵で「からすみ」を作ってみたい!


てな訳で、とりあえず塩をまぶしてみた。

ネットで調べたら、塩漬けにして約1週間。その後は3時間ぐらい水で流して塩分を落とし、それから今度は料理酒漬けで一週間。そして水気を切り、乾燥させる。これまた1週間以上・・・で出来上がり。という予定で、週末事に作業が必要なようだ。

片側は割れているので残念だけど、ボラの卵が手に入ることはめったにないと思うのでとりあえず取り組んでみる。

更には


たくさん釣れた「ホシザヨリ」で干物を作ってみる挑戦。
写真は、魚を開いた後に、塩・みりん・ちょっとお酒などで味を調えた漬け汁に約1時間程度、魚を漬けている状態。


クッキングシートで完全に水を切り、この状態で冷蔵庫に入れている。
1匹焼いて昨晩食べたけど、味はまあまあかも。もともと全く臭みがない魚なので、漬け汁の具合で味が左右されそうだ。

うなぎ

2009年07月09日 | 魚料理
うなぎはもちろん食べる事は大好きなのだが、最近は宮崎の名店、「入船」には行けてない。
理由は簡単で高くなっちゃったからだ。

入船に行き出した20年ほど前は、確か定食(並)が1600円程度だったと思うけど、数回の値上がりの結果、現在・・・忘れたけど2千いくらかだ。
2千円を超すと、家族4人で行ったら万札がぶっ飛ぶわけで、これはもう覚悟を決めていかねばならぬ事態だし、昼食なんてとても無理。20年ほど前は1~2か月周期で行ったけど、最近行ったのは・・・?たぶん昨年の今時期ぐらいかも。
行きたいけど・・・無理なのだ。

宮崎には有名店がいくつかあるが、宮崎市にある「一力」も美味しいと思う。行った事はないけど、テレビ番組で「えびちゃん」が紹介していた「かねしん」という店や、最近立派な建屋でオープンしている「鰻楽」というのも気になるのだが、そういえば世界一美味しい・・・と看板を立てている「うなぎのやまぐち」というのも有名ではある。(ここはいささか抵抗がある)

とにかく夏バテにはうなぎは効果的だと思っている。ほんとにうなぎ屋に行った翌日はだいたい調子いいので、何がしかの効用があるのではと思うのだが、行きたいけど・・・高くて行けない。

そんな不満を解消してくれる企画が、吉野家の期間限定「うなぎ丼」並盛550円で、昨日の昼食で食べてみた。
550円だから期待なんてしない。ただ、うなぎっぽければいいぐらい。
そしてだいたい想像通りだった。まあ550円がとってもリーズナブルって感じるぐらいではある。
「すき屋」の横を通ったときに、同じく「うなぎ丼」の看板を見かけた。WEBサイトを見たら、「すき屋」らしく複数のメニューがあるようで「うな牛」なんてのもある。ちょっと食してみたいもんだ。

うなぎの事だが、「降河回遊(こうかかいゆう)」という生活形態をとっているのはご承知の通りで、川魚のようだけど、産卵はグアム島やマリアナ諸島の西側沖のマリアナ海嶺のスルガ海山付近という深海で行われる。
この産卵場所は長く疑問だったけど、2006年にだいたいこの辺というのが付きとめられている。孵化させて養殖するということは不可能ではないようだが、設備費用が高いため、養鰻場では河口で捕獲された「シラスウナギ」を買い取って育てており、シラスウナギの漁獲量によっても魚の価格が左右される。

低価格で提供されるうなぎというのはいったいどのような材料の調達をされているのか疑問で、それを調べようと思ったけど、今朝ももう時間切れとなってしまった。一時はヨーロッパウナギを多く仕入れて出回っていたようだが、これも絶滅の危惧からワシントン条約で規制されたようだし、現在は台湾からの輸入が多いようだけど、これまた規制が入るようだ。

国内だと、養鰻産業は鹿児島が1位で、愛知県、宮崎県、静岡県・・という順の出荷量なんだそうだ。宮崎は3位。

馴染み深い宮崎うなぎも全国的にはマイナーだけど、静岡は有名だが、その静岡より養殖が盛んなのは意外。だけど中央に出荷される量が多いんだろう。鹿児島もしかり。

オオアサリ

2009年05月09日 | 魚料理
最近貝類が食べたい欲があり、市場などでも興味があって、先日(6日)の「カイロプラクティック」の帰りに途中下車して「新富魚貝」に寄った。

ここは高鍋町と新富町の中間にある直線道の、これまた中間ぐらいの国道沿いで青い平屋の建物が目立つので宮崎の方には馴染みある店だと思うけど、貝類専門の店って他には知らないし眺めるだけでも楽しい。だけど足を踏み入れるなら買う覚悟が必要かもしれない。対面でお店のお兄ちゃんと話をせねばならない。

私は数回、カキを買うために立ち寄った事があるが、今回はカキ以外を買ってみようと思って寄った。

高鍋町は岩ガキが有名なため、お兄ちゃんに聞くと、ここに置いてあるカキは高鍋産ではないという。高鍋町に近いけど、持ってくるカキは大分産なんだそうで、扱いたいけど物量が少なくて難しいそうだ。
岩ガキと、このお店で扱っている「マガキ」は種類が違うそうで、きちんと調べたら、
岩ガキ→(岩牡蠣) Crassostrea nippona(Seki, 1934)
マガキ→(真牡蠣) Crassostrea gigas(Thunberg,1793)
と学術的にも違うらしく、また他にも複数種あるらしい。ちなみに一般流通していて、また世間的にも認知されている広島のカキは「マガキ」だそうで、このお店と一緒。ただ、ここのは形が歪で養殖とは思えない。大分の天然物なんだろうと思っている。味はとっても良い。でもここでは小売はしておらず、袋一杯で1000円という販売。とても量があるのだが、我が家では私以外が食べないのでイベント事でなければ調達しない。

前置きが長くなったけど、今回、オオアサリというのを買ってみた。幅が10Cm以上もあるアサリだ。大きい貝は「ハマグリ」だと思っていたが、お兄ちゃんの話ではオオアサリと言い、宮崎では知名度が低いけど大分では普通に食べられている貝なんだとのこと。味はハマグリより美味しいというのでチャレンジすることにした。ちょっと高かったけど話のネタにもなりそうだ。

自宅にて、普通のアサリを食べるように調理してみた。酒蒸しにて味付けとして、塩コショウ少々・バターも入れる。
出来上がり、扉を開いたその姿は、まさにオオアサリ。そのまんま巨大な感じだ。
正直その姿はグロテスクで食欲がなくなった。
貝柱もなにもかも大きくて、食感は「固っ!」。筋もただ大きくなったという感じであり、特に気持ち悪いのが、生きた貝が目玉のように出し入れする「出水管・入水管」の部分。食べてみると案外美味しいのだが、口に含むまでに抵抗がある。
嫁は絶対に食べないのは判っているが二女と私は恐る恐る口にしてみた。

総合的に、まずいわけではない。どちらかと言えば美味しい。
だけどそれが普通のアサリならそっちが良くて、カキとの選択なら今後迷わずカキ。

今朝、この貝の事を調べてみたが、
二枚貝綱マルスダレガイ目マルスダレガイ科 ウチムラサキ(Saxidomus purpurata)というそうだ。

詳しい説明・写真は→市場魚貝類図鑑

ウチムラサキと言う名は、貝殻の裏が紫色をしていることからと容易に想像できるし覚えやすい。ただ一般的に、愛称が「オオアサリ」として流通していたり三河湾、伊勢湾などでは昔から「焼き大あさり」として名物なんだそうだ。割とアサリ同様の場所で採れるらしい。そして面白いと思う記事だけど、水族館で、ラッコがお腹に乗せ叩いて割って食べる貝が、この貝を宛がわれているそうだ。
そういえば、初めて意識して食べたけど、どこかで見たような気がしていた。

呼子のイカ

2008年06月27日 | 魚料理
25日に福岡に行き、夜は会社の主要メンバーでの懇親会だった。

前回の書き込み「いろんな予定」に書いている通り、夜の福岡での料理は楽しみの1つだったんだけど、「呼子のイカ」が今回のヒット・・・

予約されていた居酒屋で、最初に出てきたのが「イカの生き造り」だったんだけど、これがとても美味で、透明で甘い身が最高だった。ほんとに言葉では言い表せない旨みだ。ただ、呼子・・・とはまったく表現されてなかったので、呼子産ではないのかも知れない。それでも美味しかった。

今年正月に家族旅行で福岡に行った際に食べた「呼子のヤリイカ」だが、そこでは呼子・・・というのが思いっきり強調されていた。今回はイカの種類はまったく一緒だと思った。

ちょっと調べてみたら、面白いことが判った。

呼子のイカドットコムというサイトの情報だけど、呼子で呼ぶ「ヤリイカ」とは、標準和名「ヤリイカ」の事ではなく、「ケンサキイカ」の事なんだそうだ。
見た目には似ているが食味を比べると身が厚く心地よい歯ごたえで甘味があり、標準和名ヤリイカと比較して格別の美味なんだそうだ。

ちなみに呼子・・・とは佐賀県北部の唐津市呼子町の事で、目の前が玄海灘という地域。もともと呼子町だったわけだが平成の大合併にて唐津市となっているそうだ。江戸時代の初期ぐらいから捕鯨漁が盛んでこれが中心産業。豊かな玄海灘の産物に恵まれた漁業の町だけど、特にイカについては「生き造り」のほか「一夜干し」「イカシュウマイ」などが有名なようだ。

人により、イカと言えば「アオリイカ」がもっとも美味いというけど、食べ比べした人は少ないと思う。アオリイカがさっぱりとクリアな味で、ケンサキは甘く濃厚という感じ・・・と評価されているサイトを見つけた。私もそう思う。つまり好みだ。私の好みでいえば、圧倒的にケンサキが美味しいと思う。

ただ、見せ方というか、包丁の問題があるのかも知れない。

宮崎でイカ生き造りというのを食べたこともあるが、正直感動はなかった。あれは標準和名「ヤリイカ」だったのかな・・・?

4月の飲み会の感想

2008年05月07日 | 魚料理
4月は毎年、酒を飲む機会が多くて、これで体調を崩して連休がつぶれる事も多いんだけど、今年は比較的に楽だった。

思い出に残った飲み会もいくつかあるが、記憶に留めておきたいのが2つほど・・

1つは鹿児島にて、会社行事の際に行った「居酒屋くん太」

2次会にて友達の8818君とMさんが先に飲んでいた場所で、私が途中参加という状態だった。
大きな居酒屋だけどなんとなく落ち着く感じが良くて、最初に生魚の盛り皿が出てきて、メニューと突き合わせながら料理を選べる。
そこにはちょっと珍しい、鹿児島ならではの食材もあり楽しめる。
私は最初に、鹿児島だと定番の「キビナゴ」刺身を頼み、これがとても美味しくて、その次には鹿児島で言う「あめうお」、標準和名なら「オキヒイラギ」を揚げたものを頼んでみた。これまた絶品。
刺身メニューに「ワカナ」※クロメジナの地付き型やイシダイもあり、残念ながら品切れだったけど他の居酒屋だとお目にかかれないものが多い。

もう1つは、私が宮崎では刺身が最も好きな「海川」での話。

ここも知り合いと一緒に行ったけど、年に数回は行っている。
ここは釣魚を生かしてあり魚が新鮮なんだけど、それ以上にマスターの包丁(腕前)が良いのだと思う。一口すると感動するようなうま味が口に広がるのだ。
いつ行ってもそう感じる。
その店で、飛び込みで入ってきた若いカップルと意気投合し、魚や宮崎の観光話題で盛り上がった。とても気持ちいいカップルで、宮崎情報紙を手にしているにもかかわらず、そこには載ってない、マイナーな店に飛び込んで入ってくるスタンスが気持ちよかったし、見る目があると思った。そして気遣いがある。
それができるか否かが人の器だと思うが、彼らは素晴らしかった。

店が小さいだけに会話が筒抜けなので、なんとなく隣の人と仲良くなる機会も多い店だ。
この店はマスターが船で食材を調達されるので、海が時化ていて漁ができないときは必然的に休みになってしまう。また店が小さいのでPM8時ぐらいだとほとんど空きがない。坐れただけで嬉しい店だ。

伊勢エビ満喫

2007年09月24日 | 魚料理


弟から、お祝いとの事で伊勢エビ料理を食いに連れて行ってもらった。できた弟である・・・(お祝いってたいした内容でもないのに)

写真は携帯で写したものだ。
デジカメは持っていってなかったので携帯だが、パンフレットの写真のように上手く写せた。・・・ていうかどのように写しても綺麗かも。直接はもっと美味そうだったし実際・・・最高!!

場所は青島サンクマールだ。
料理は

◎鮮魚盛合せ
◎伊勢海老ワイン蒸し
◎ワイン蒸しの出汁で野菜鍋
◎伊勢海老の刺身◎天婦羅
◎伊勢海老味噌汁

まさに伊勢海老づくし・・・・

サンクマールのサイトに紹介されているがコースAの「秋風」。温泉チケット付で食べた後に3階の温泉にも入れる。

この場所は、宮崎の観光名所・青島の、白浜海水浴場の端にあり、目の前に洗濯岩と太平洋を眺めながらの食事だ。
予約時間が早かった事もあり、案内された場所も目の前は大海原で、心身ともに満喫だ。料理もこの内容なら間違いなく安い。

昼食としては割高だけど、飲み会の費用と思えばお得感はある。

今まで行った伊勢海老料理店の中でもっともお勧めである。

ヤシガニ料理の写真

2007年03月29日 | 魚料理

魚料理ではないんだけど・・・・
先日の石垣ツアーメンバーから写真を頂いたので、掲載の許可を得てお見せしちゃいます。
これがヤシガニ料理です!

ヤシガニは日本だと宮古島以南でしか獲れないので、沖縄・八重山に行かないと口にできないと思うけど、高いので簡単には食べられない食材という事だ。
行ったときは簡単に出てきちゃったのでそんなに意識してなかったし、前に書いたとおりで伊勢エビと比べたら、ちょっと臭味を感じて美味しいとは言えなかったけど、グルメな同行者に言わせたら「最高」だったようだ。

写真でお分かりの通り、かなりミソの量が多い。身よりもこのミソがメインの食材である。
ちなみに食べたお店では1匹7000円だったようだ。

「ヨコワ」なのか「コシナガ」か??

2007年01月17日 | 魚料理
昨晩の飲み会は10数名だったためか、最初に魚の姿造りが出てきてちょっと嬉しかった。その魚なんだが、最初は「ヨコワ」だと思った。大きさは50Cmぐらいだ。ヨコワとはクロマグロの幼魚の事だが案外そのサイズは近海で多く獲られているので高い魚ではない。大きくなれば騒ぎになるほど高値が付くときもある魚なのに。
ただよくよく見てクロマグロの顔ではないような気がしていたので、自宅にて調べてみたのだが、どうも「コシナガ」のような気がする。胸鰭を見てみないとはっきりと言えないけど、ヨコワに比べても安値で取引されてるようだし、まあ珍しいと言う事でもなさそうだ。結構そっくりで簡単には区別できない魚ではあるが、まあいずれかだった。

ただその美味しかったこと!
とても旨味がある刺身だった。丁度食べ頃という味だ。

さて、そこでウンチクなんだけど、魚の刺身はどのタイミングが美味しいのか?動物と違い、魚の身は筋肉が柔らかいために死直後でも充分食べられる。生きているときでも遊離アミノ酸(うま味の基)を豊富に含んでいるそうだ。動物「牛・豚など」は直後ってかなり固いので一定期間は低温貯蔵され熟成させる。

魚・動物いずれも死後硬直が起こるのでだんだん固くなるのだが、この過程の中でIMP(イノシン酸)と呼ぶうま味の一端を担う成分が増えるので時間が増す事に美味しくなるというわけ。だけど死後硬直は魚の場合約1~3日。この期間を過ぎると解硬が始まり筋肉は柔らかくなっていく。その時に微生物の増殖が活発になり腐敗すると言う訳だ。

魚によってタイミングが違うんだけど、基本的にマグロやブリは筋肉が硬い部類ということなので数日置いたほうが美味しいよう。昨日の魚は多分2~3日経過の魚で、あと1日置いたら腐敗するなぁと言うタイミングの魚のような気がした。

魚によって何処のタイミングが美味しいかは様々なんだけど、腐敗が早い魚の代表として「サバ」がある。この魚は遊離アミノ酸のヒスチジンというものを多量に含んでいて、これが死後硬直中であっても微生物の繁殖を促すよう。
逆にタイやヒラメなどの白身魚は分解スピードが遅く、「腐ってもタイ」という言葉は、すぐれているものは、いたんでもそれなりの値打ちがあるということの例えで、つまりタイが腐敗しにくい事から生まれたそうだ。

人により味覚は様々で、直ぐに食べた方がよいか置いたほうがよいかは、魚の場合は結局は好みと言える。まあだけど宮崎の場合は新鮮な魚が入手し易い環境なので、できれば獲れたて、釣りたてを食べて欲しいもんだ。

それにしても、昨晩は「この魚美味しい!」との一言で皆が美味しいと言い出した。その場の雰囲気もあるのかも。
味覚って雰囲気で変わる気がする。例えば最初に不味いと言われると、そうかな?と思いつつも、だんだん悪いところを考え出すので良くない。
美味しい・・・とは、その食材はしかり、その環境もとても大事な要素だ。

「鮎やな」に行った話

2006年11月23日 | 魚料理

本日3つめの投稿記事なのだが、先月のお話だ。

「鮎やな」に行った事だ。

写真は行った「やな」ではなく、高千穂に仕事で行く途中に写した「川水流やな」の写真で、延岡に流れ込む五ヶ瀬川にある、もっとも上流に位置する「やな」だ。

私が行ったのはもっと下流の「岡元やな」というところ。
延岡の人々は今の時期に「やな」で食事をするのが慣習のようだが、宮崎市周辺の川では無いのでぜひ1度行ってみたいと思っていた。

昼食として仕事の合間に行ったのだが、正直高い昼食となった。
9月から12月までの風物であり、五ヶ瀬川に設置してある「やな」を見ながら食事をする鮎料理専門のプレハブ小屋なんだけど、行ってみて面白いと思ったのがプレハブの中には学校の運動会で運動場に張めぐらす世界の国旗が天井にレイアウトしてある。どこの「やな」もそうなんだそうだ。思えば最近は運動会は、この国旗風習が無くなっているような・・。
それはともかく祭りっぽい。

料理はコースになっているものと単品がある。高いと思ったがせっかくなので3000円弱のコースにした。塩焼き鮎・みそ焼き鮎・鮎飯・鮎の味噌汁がセットになっていたが、それぞれについて2匹づつ出てきたことにビックリした。合計4匹だ。しかも大きい。
まあこれならそんな料金かもなぁという感想。とりあえず納得。

実は鮎ってあまり好きな食材ではなかったんだけど、初めて食べたみそ焼き鮎は感動だった。もちろん塩焼きも。子持ちの鮎も初めて。
鮎は炭火で焼いてあるが、絶妙な距離感で水分も落ちすぎず、万遍にむら無く焼いてあり、適度な焦げ目がよい。この焼き方をマスターできれば自宅でも美味しく食べられるんだけどなぁ・・・と思ってみたり。

年に1度ペースで行くような習慣にしたいと思う。ただし鮎はみそ・塩それぞれ1匹でよいので、まだ食べてない鮎のせごしなどに挑戦してみたい。