企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

シュガー社員にはなりたくないですね

2008年01月21日 | 本の紹介(ビジネス)
自分に甘く勝手な若手社員のことを称して、シュガー社員というのだそうで。絶妙な言い回しですね。社員だけじゃなくて、シュガー学生、シュガー公務員、シュガー委員、シュガー議員とか、いろいろ居そうです。
この本では、シュガー社員を5つのタイプに分けて事例を紹介しながら対処方法をまとめています。まぁ、対処法は、あくまで例に過ぎないので、一つの参考にしかなりませんけれど。タイプは以下の5つ。
○ヘリ親依存型・・上空で監視している親が一緒になって会社を攻めてくる
○俺リスペクト型・・自分大事のKY系
○プリズンブレイク型・・都合が悪くなるととにかく逃げ出す
○ワンルームキャパシティ型・・なれたこと以外できません
○私生活延長型・・ある意味、私生活が大事で仕事はその一部
自分自身は、あえて言えば、俺リスペクト型になりがちかもしれないなぁ、なんて思いながら、気を引き締めました。
いや、本当に、こういう人ってたまにいるんですよね。たいていの会社には、少ないとは言えいるんじゃないでしょうか?
自ら起業して、人を雇う!というのは、こういうリスクを負うことになるわけで。。本当に気をつけないといけませんね。



シュガー社員が会社を溶かす
田北百樹子
ブックマン社

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以前から存在は知っていた本を書店で見つけ・・・

2008年01月21日 | 本の紹介(ビジネス)
20世紀の負の遺産の一つ、アウシュビッツ他の強制収容所から生還した精神学者が、自由を奪われ極限の状態の中で体験したことを、自身の学者としての見識を持って綴った本。収容所で行われた事については、様々な議論が今も続いているようだが、少なくとも著者が体験したことは、ほぼ間違いないのだろうし、著者の家族が誰も生還していないのも事実。
名前を奪われ、すべての持ち物も失い、番号で呼ばれる立場となり、それこそ本当に劣悪な環境に閉じ込められて、日々、死んでいく同胞達を横で見て、考えてきたことが綴られている。
知性を持った人間が、どういう環境でどう考え、そしてどう希望を失い、死んでいったのか、また生き残った側がどう考えてきたのか。
とかく、考えさせられることが多い本であり、もっと前から読んでおきたかったと思う本だ。たぶん、これからも、苦を前に何度か読み返すことになるだろう。
もっとも心に残った箇所。「どれだけ自由を奪われても、そこでどう振る舞うかの自由は奪うことができない。」 日頃、思いのままに振る舞って後悔することが多い私としては、とても重い内容であった。
このハードカバーの本が1500円で書店に並んでいることは、ほんとうにすばらしいことだと思う。価格じゃないが、下手な映画や様々な娯楽に大金を投ずる余裕があるならば、ぜひこの本を一度読んでみて欲しいな、と感じている。
せめて、Amazonの書評を眺めてみて欲しい。時間があれば、立ち読みでも、図書館で借りてもよいので、当blogの読者には目を通していただきたいと思っている。

それにしても、今、このタイミングでこの本を手にしたのは、自分にとってどういうことだったのだろうか?と思うのだが。。ま、それは自分にしか分からない話なので、ここではおいておこう。

余談だが、指揮者のアンチェルも収容所を経験してきた人だそうで、彼の演奏をあれこれ聞いてみようか、と思い始めた。また、著者は、マーラーの大地の歌を好んでいたそうだ。少し敬遠していたこの曲(といっても、いくつかの演奏は所持しているが)についても、じっくり聴いてみようと思い始めたのだった。


夜と霧 新版
ヴィクトール・E・フランクル,池田 香代子
みすず書房

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