企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

インフルエンザのワクチンはびみょーな産業というお話

2008年01月19日 | 本の紹介(ビジネス)
どこまで信用して読んだらいいのか、困ってしまうほどの本でした。インフルエンザのワクチンは役にはたたないよ、ということをいろいろなデータで語っている本です。本書で書かれている、インフルエンザについての話は、そのまま順を追って読んでいく限りでは、正しそうに見えます。
著者の言う話を信じる限りでは、反証となるデータもあまりなく、インフルエンザのワクチンを打つことは、ごく一部の合併症が懸念される人の他は、まず意味がないとのこと。症状が悪化するのをくいとめることも、ないのだそうです。
所詮、インフルエンザなので、他の病気と一緒にならなければ、死ぬこともないし、休んでいれば治る。そればかりか、一度かかるとその後数年は、まずかかることがないということだそう。
ワクチンを摂取しても、インフルエンザのウィルスは猛烈な勢いで変化を遂げるので、かかる人はかかるし、かからない人はかからないのだとか。
逆に、ワクチンを打つことで副作用が出てしまう人(時に死に至る)が少ないとは言っても年に何人かいること(軽度の副作用は、まま出ているよう)から、リスクと効果を考えるまでもなく、打つことはやめた方がよいのだそう。
加えて、インフルエンザウィルスが身体に入るのは、完全に遮断するのは無理であり、うがいをしても予防にはならないのだとか。かかったらとにかく休め!まぁ、そういわれちゃ仕方ないなぁ、と。実際、かかった人は休む以外にはないわけで、ワクチンを打っていようがいまいが一緒なんだそうで、否定しようがないですね。
直接の知人ではないけれど、ある大企業の役員の人が現役で突然亡くなったことを聞いたのですが、前日(当日?)にインフルエンザの予防接種を受けたとのこと。
もし、上記の話が、間違いない事実であるならば、予防接種を強制するような会社は、とんでもないリスクを負っていることになるのでしょうね。そのお金を、発展途上国の医療に生かしてもらいたいという気がするのは・・・おかしいのでしょうか?

(存じ上げない方なので失礼かもしれないが)現役のお医者様のブログでは、本書のインフルエンザについてはさして否定していないものの、ワクチン全般についての、いきすぎた叙述については反論を挙げておられる例があるこちらの記事 わたしも、と学会あたりに、この本について検証してもらいたい気はします。
はしか(麻疹)のワクチンについては、他で議論されているのを見る限り、著者は言いすぎているようにも感じるのだけれどね。

ということで、インフルエンザについての話だけを読むつもりで、ぜひ目を通してみて欲しいと思います。
Amazonの書評でさまざまな意見が書かれていますが、本当にインフルエンザワクチンが必要なら、その観点で徹底してデータを提示して反証を示して欲しいなぁ、と感じました。



インフルエンザ・ワクチンは打たないで!
母里 啓子
双葉社

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コメント
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