企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

CO2、温暖化対策の裏側

2008年01月14日 | 本の紹介(ビジネス)
リサイクル、エコバッグ、CO2削減など、年末あたりからあちこちの報道でこのネタが出ているのだけれど、この本で説明されているような、ウソを説明してくれるような指摘のものは無かったように思う。
CO2を社会として減らさなければならない、そうしないと地球が温暖化して多くの都市が沈んでしまう。そう信じてしまった人も少なくないと思う。特に、元日のNHKの番組は、かなり一方的にCO2は悪、という論調であったように覚えている。
この本は、前著と違い、格段に読みやすくなった、と思った。前著が、ある種「買ってはいけない」風のトンデモ本のような攻撃的論調、そして不十分なデータの説明が目だったような気がしていたのだけれど、今回の本は、きちんと説明がされていると思う。
もっとも、その攻撃的な文章は、あいかわらずのため読みにくさを感じる人もすくなくないと思う。Amazonのレビューには賛否のレビューが掲載されており、それらを読むだけでもなんとなくイメージがわくかもしれないけれど、まぁ、手にとってみられてよいのではないだろうか?
個人的には、スーパーのレジ袋の話、またゴア氏(アメリカ)の狙いがどこにあるか?という話などが、たいへん興味深く読めた。この本に対しての反論もいろいろ出ているようで、あわせて目を通されるとよいのだろう。
繰り返すが元日のNHKの番組や、一方的な雑誌掲載内容だけを見てしまったら、ウソなんて考えもせずに危機感ばかり感じてしまうことと思う。この本がすべての疑問に答えてくれたとは言わないものの、一方的な議論について改めて考え直すきっかけになったのだった。


環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 (Yosensha Paperbacks (029))
武田邦彦
洋泉社

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コメント
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