企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

自分にあったしゃべり方を探そう

2007年12月24日 | 本の紹介(ビジネス)
購入してから、読み始めるまでに相当な時間がかかってしまいました。2ヶ月くらい、かばんに入れては出しを繰り返し・・。やっと読み始めたところ、2日くらいで読み終えてしまいました。
落語家は、名人の芸を真似するだけじゃだめ・・。自分の芸を探さなければならない。前座の人が、志ん生の真似を芸としてやっても、らしくなくていけないのだそうで。
落語に限らず、若手がベテランの口調を真剣にまねても滑稽に見えるわけで、身の丈に応じたしゃべり方を身につけなければならない、ということでしょう。自分の経験に応じた喋りで、心を込めてしゃべれば、伝わるんだ!ということを、改めて感じさせられました。
落語について誤解していたことも知りました。芸として同じ演目を演じるのではなく、お客様の反応にあわせて枕?となる挿話だったりを、あれこれ変えていく。だから、様々なお客様にも満足をしてもらえるのだそうで。
日常の生活でも、相手に応じて話し方をかえるわけですが、大勢の人を相手にしたときにどうするかなぁ、と思っていました。時に、数十人から百名あまりを前にして話すこともあるのですが、一部の聴衆が関心をもっていないなぁ、と感じることがありました。そういう人は、残念には思いながらも、無視してきたのですね。
この本を読んでの一番の収穫は、そうした大勢を前に話をするときの術についてでした。10人以上を前に喋ることが求められる人にとっては、この本は、しゃべり方の変革のよいきっかけになるのではないかと思います。

心を揺さぶる語り方―人間国宝に話術を学ぶ (生活人新書 228)
一龍斎 貞水
日本放送出版協会

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする