企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

安曇野食品のタピオカ入りココナッツミルク

2006年09月03日 | 過去の不満たらたら記事
ミニストップで買ってきた、安曇野食品のタピオカ入りココナッツミルク。コンビニにはちょくちょく置いてあるのだと思う。これなんだが、蓋の部分に、「開ける時にこぼれるのを注意するように」書いてある。
注意を読んで、しっかり気をつけたのだが、予想以上に、内容物が飛び出してきた。10cm以上だろうか。しっかりと着たばっかりの、シャツ(クリーニングもどってきたばかり)に付着してしまった。
これを見て思ったこと。注意というのは、警告するだけでは意味がない。どのように注意しなければならないかが書かれていないと、結局どうにもならないということだ。
気をつけずにいるとどうなりますよ、では意味がないということ。それをどうすれば防げるか、どう注意すればよいかを記載してはじめて意味がある。PL法ってこういうことをどう定義していたのか、とても気になった一件だった。
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呉服業界の皆様へ

2006年09月03日 | 和の話(呉服業界など)
10年あまり前1兆円と言われた呉服の市場は、昨年まで6000億と言われていました。今回のたけうち倒産により約半減した5000億程度になってしまったことと思います。売上こそ、5000億ではありますが、客単価および一品単価が上昇していることから、呉服愛好者の数は半分どころか、もっと減ってしまっていることでしょう。

業界の多くの人々は、たけうち社に、もっともっと普通の商売をしてもらいたかったと思っておられたことと思います。私が、でぃあじゃぱん、に対して思ったように、「若い人主導で、若いお客様むけに、むちゃな販売をせず、じっくりお客様と育っていく」という姿に、すくなからず望みを持たれた方もおられたでしょう。

しかしそうは思う一方で、お付き合いのあった問屋メーカーさんは、決して多少強引さのある販売には文句を言えなかった。それには、ディアジャパンなどの業績があまりよくなかったこともあったのだと思います。催事から店頭へなんて言葉が、業界紙でもちあげられながらも、「一度、約束したことは断れない」普通のお客様の引け目につけこむ形の、ツアー、食事付きの大型催事による販売をやめてこれなかった。

小売店の多くは、いまだに催事販売が悪いとも思っていないし、旧来型のやりかたを変えようとはしていないと思います。ベテラン販売員の減少、顧客基盤の縮小という目に見える問題がありながら、手を打てないでいる企業が大半ではないでしょうか。これではいけない、と思いながら、聞く耳を持たない人ばかり。

これまで催事のイベントにかけてきた多大なお金を、別の所に投資する勇気をもちませんか?お客様に必要とされない商品は売れないし、そんなものしか売っていない企業も、社会には必要とされません。有力呉服店、問屋様のいろいろな方とお目にかかったことがありますが、正直申し上げて、ほとんど多くの方が、過去の成功体験にしがみついているだけと感じました。

新しいことにチャレンジできない。事実を見ることができない。反省しない。勉強しない。顧客を知ろうとしない。(否、そう言うと語弊がありますね。たけうちグループによる経営勉強会に参加していた人は、とても多かったですから。)

どんな商品を扱っていても、結局やっていることは経済活動にほかなりません。その基本を知ることなく、呉服という特殊な業界だからと、外部との接触を拒んできた。外部と言っても、たいていは元呉服業の人ばかり。
もちろん、外側に、本当のプロばかりがいるわけではない。たけうち、愛染蔵商法どころかもっとひどい活動をしている人も多数います。ただ、本当のプロをしらない呉服関係者が多すぎると思うのです。

ずっと衰退していって、市場が均衡するまで我慢していくのか。それとも、業界の本質的な構造改革を進めていくのか。どちらにしても、一次的な市場の縮小は避けられない。ただ、膿を出して、持続可能なビジネスにすることになるか。血を流し続けるか、は大きく違うと思います。
あなたが、業界から撤退するのもあり、そうでなくてなんとかしたいと思うのもよいでしょう。ほとんどの国民にとっては、伝統産業として細々とつづいているだけの存在にしか見えていないのです。

-------------以下は、ちょっと脱線します----------------

まぁ、本質的な問題以前に、すぐにでもできる業界アピールもあるとは思います。呉服業界の従業員は、実は男性が多い。彼らは、きものや作務衣では仕事ができない、なんて言っています。中には、呉服は晴れ着であって、仕事着ではない、ともおっしゃる。
今、もっとも産地も含めて縮小しているのは、男物の着物です。どうせなら、自分たちで、男物を着て仕事をして、存在をアピールしませんか?呉服屋がきもので仕事して何が悪い、こんないいこともあるぞ、なんて男気を出して欲しい気がします。
この産業、産地の職人さん、作家さん以外は、ほとんどは頭を使う仕事をしているのですから。(時に、出荷、荷受、値付け、店頭の作り替えなど肉体労働もありますが、訪問営業、店頭営業など、本質は頭脳労働が多いでしょう)
頭を使うのに、服装は快適であれば、そんなには関係ない。そうはいっても、どれだけベテランになっても、上記作業ばかりしたがる人もいないわけではないですけれどね。

現場がマインドを変えなければ、人の気持ちは変えられない。そう思います。
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