企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

エクストロー ユニバーサルデザイン

2004年11月02日 | 趣味関係(食IT音楽を含む)
食品工業という雑誌がある。一般の人にとっては、あまり馴染みがない雑誌だろう。同じような名前の雑誌に、食品商業というのもある。こっちは、スーパーマーケットの業界誌で、比較的読みやすい。だが、食品工業は、食品製造業のための雑誌。同じ業界誌でも、より専門的だ。(どう説明しようか。スーパーのパートさんが、食品商業を読むことはあるけれど、食品工場の若手従業員や、パートさんが、食品工業を読むことは、まずない。と言えば、専門的である度合がわかるだろうか?)
これの最新号に、ユニバーサルデザインが特集されており、エクストローというストローが紹介されている。物語風の、開発秘話とでも言うか、なかなか面白かった。紙パックの容器から、内容物を注ぐ。その際に、穴のあいたストローを用いると、安定して、素早く注ぐことができるとか。また、紙パック飲料を注ぐ時、容器のまん中を指でつまんで、指がつく状態にすると(これは、文章では説明が難しいな)、ちょうど容量の半分を注ぐことができる、という半分離論。言われてみれば当然だが、なるほど、と感心してしまう。
早速、エクストローのついた飲料をとりよせねば。。そして、ユニバーサルデザインというのが、具体的にどういうものかを、感じてみたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

呉服屋、既存顧客どうする?vol.3

2004年11月02日 | 和の話(呉服業界など)
多くの呉服屋では、名簿というものを非常に重視している。たいてい、顧客をランク分けして、最重要顧客とか、一般顧客とか、あれこれ手を加えていることだろう。この名簿が、催事における招客のために活用されているが現実だ。
名簿と言うと、所謂、One to One Marketingが思い出される。一人一人を個客として見て、そのお客にあわせて提案することだが、呉服屋は、本来的には最もOne to Oneが働くはずの業界だと思う。しかし、現実はそうでもないようだ。
例えば、お客の家族の情報、どれくらい持っているだろう?また、誕生日や記念日の情報、手に入れているだろうか?
私が呉服屋の店主だったら、バースデーカードくらいはすぐに送る。また、節目節目の記念日には、ちょっとした贈り物をするだろう。お客の家族の状況もわかっているなら、季節に応じて、そのお客の生活をすこしでも豊にできるような情報を提供する。また、年に一度くらい、きものを着て家族で写真を撮りませんか?と、どこかの写真館と提携して紹介する。着付は無料でしてさしあげる。また、お客のご家族むけに、冬にでも浴衣の着付教室をやる。夏は、みんな覚えようとするが、冬には忘れてしまう。だから、毎年、学びに来る。
せっかく夏に浴衣を買ってくれたお客だから、冬に、メンテナンスをかねて見せてもらい、その上で、海外旅行などで夏の町へ出かける人には、浴衣の着付を教えて、旅行先で着用してもらえるようにする。

先日、ある呉服屋の催事を見せてもらったが、あるお客は、帯を70本強持っているとか言っていた。そこへ重ね売りだ。コレクターなんだろうなぁ、と思いながら眺めていたが、その70強という数、どう使っているのかなと感じた。どんな世界にも、コレクターはいるし、ヘビィユーザーと言われる人もいる。そんなお客に、買ってもらってばかりで、商売が続いていくのかどうか。その客に依存する部分が多いと、その客が転居したりするだけで大打撃となる。
だから、絶えずヘビィユーザーを育成していかなければならないのだと思う。
きものって、安いものではない。多くの人が見て、傍痛くない程度のものだと、どうしても5万円くらいはしてしまう。そういうものを売っているのに、売って終り、買ってもらう時だけ、お客を持ち上げる、そんなことをしているのだから、先がないのはよくわかる。
地元に、どんなきものについてのニーズがあるのか。また、潜在的なニーズがあるのか。そういうことを調べながら、呉服屋も進化していかなければならない。その調査については、続く・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする