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企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

テレビ見ないので知らなかったのですが、迷宮美術館

2008年03月01日 | 本の紹介(ビジネス)
私はほとんどテレビを見ないため、こんな番組があったことを書店で本(ムック本かな?)を目にするまでは、一切知りませんでした。なんと、これだけの写真が入って、一冊980円。また、興味深い内容にまとめてあるため、どんどん読み進められます。
絵なんて興味ないよ、というのは実は私の声でもあるのですが、漫画「ゼロ」とかは結構好んで読んでいる。この本は、ゼロに通じる企画になっていますね。
随所に出てくるクイズも面白く、大人が楽しむためにも、またお子さんの教育にもよいのではないかと思います。テレビを見るのもよいですが、時間かかりますしね。本を読んだ上で、映像も見てみるというのはよいかもしれません。(たぶん、その方が理解は深まりますよ)

迷宮美術館 アートエンターテイメント
NHK『迷宮美術館』制作チーム
河出書房新社

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迷宮美術館 第2集
NHK『迷宮美術館』制作チーム
河出書房新社

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迷宮美術館 第3集

河出書房新社

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迷宮美術館 第4集―アートエンターテインメント (4)
NHK「迷宮美術館」制作チーム
河出書房新社

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利権構造。大前さん、もっと現実的な話を!お願い

2008年02月28日 | 本の紹介(ビジネス)
今の日本の抱えている課題を、世界政治・経済の中で、そして国内の腐敗の問題も交えて論じた内容。もっともだなぁ、と思う箇所(正直ほとんどもっともだとは思うのだが)が多い反面、まぁ、20年やそこらでは実現しないのだろうな、と感じてしまった。今すぐ取りかかることができる内容も少なくない(技術的な課題や、原資の有無を考えた場合の話)、今の日本の国民性を考えるに、そのほとんどが、実現されることはないんだろうな。
大前さんも、自分でこの内容を言わずに、別の人に言わせればよかったのに、とは思う。いつも自分自身だけで言ってしまうものだから、仮に賛同する有力者がいたとしてそれを実現に向けて動いたところで、大前の言うとおりしている、とか大前の手柄だ、とか言われるのを考えてしまうのではないか?こういった本格的な改革(それをしなければ、将来の国が危うい)案については、本来は、国のリーダーの横で助言し続けるべきことなんだろう。
残念ながら、想定されるだろう読者(大前研一ファン、一部の社会に興味のある良識ある人々、経済に関心のある社会人、といったところ)が、この本を読んでも、それは誰かがやってくれること・・とか感じてしまう内容ではないか、と感じてしまう。
様々な改革案があるが、それらを実現するためには、お金が必要。10兆円規模のファンドを作るにしてもお金が必要だし、人にお金を使わせるためにもお金が必要となる。フラットタックスにするのは、案外、低コストで実現できるかもしれないが、それでも様々なコストはかかる。
端的に言えば、本書では、日本の個人金融資産1500兆円について、これらがどんどん消費や投資に向かえば、日本の世界における地位も取り戻せるし、国内の世代間の経済格差も解決に向かう、ということを言っている。これが動けば、どうなるどうなる、という話がいろいろ展開されているわけだ。
一方、改革を進めるための抵抗勢力というのが利権を持っている連中であり、国内利権ばかり見ているから世界からおいていかれているんだ、ということも言っている。船頭ならぬ利権にしがみついている人が多くて船が沈むということになってはいかん、というわけだ。翻って、1500兆円、って誰が持っているのか?という議論だが、平たく言えば高齢者がため込んでいるという話。だから、高齢者にお金を使ってもらいましょう、と。
ここからは、私の考えだが・・。その1500兆円を持っている高齢者って誰よ?って話をしていないなぁ、と感じている。おしなべて高齢者がお金を持っているというのならば、大前氏の議論もまぁ、実現できるのかもしれない。けれども、お金を持っている高齢者というのは、その多くが利権で蓄財してきた人ではないか?と思うのだ。貧乏で孤独な高齢者だって少なくない(もっとも、孤独な中にはそうした人でも将来を不安がって蓄財している人もいないではないだろうが)。自らが利権の構造で蓄えてきた人が、利権構造を壊すためにお金を出すだろうか?
心理経済学だなんて言うならば、そうした利権依存の人々の心理を解きほぐして、より効率よい社会運営を目指せるような誘導法を提案して欲しかった。氏の提案内容は、あまりに真っ当すぎる気がしてしまったのだ。黒(灰)色に対して、白をぶつけているようなもの。実現できればよい理想だが、当分混じることはないだろう。氏は相続税をなくして資産課税にしろ、と言っているが、私は利権の相続に課税ができないか?と思うのだ。サラリーマンにもバランスシートをとか、まぁ、できたらいいな、とは思うことを訴えるより、相続できる利権について、キャッシュフローで現在価値を推定し、その相続時の価値をもとに課税してしまえば、と考える。資産だって同様に評価されているわけだから、利権(自由競争にはさらされていないもので、維持するために努力をあまり必要としないもの)について、相続(贈与)する度に税金を徴収する仕組みだって実現可能だろう。
公益に貢献するための規制業種については、その税率を下げればよいだけのこと。例えば、(外れているかもしれないが)、医者、それもオーナー系の民間大規模病院などは、一族で安定して医療サービスを提供するための努力を続けているからこそ、価値が果たせるのだろう。
この提案の目的としていることは、ずばり、どこにどういう利権が存在しているかを明かにする、ことに他ならない。推測で、利権があってその人々が抵抗しているから、それをなくせ、と言っても、今回の郵政民営化のように隠れた利権を持ち続ける、ということが起きてしまうわけなんだし、いっそのこと、利権を見える化する方が、将来に遺恨を残さないだろう。
それだけ利権の構造が見えるようになり、利権に課税されるようになると、そうした非効率な体質に依存すること自体が、減ってはこないだろうか?
豊臣秀吉がやったという、太閤検地や刀狩りのような世の中の見える化を推し進めないことには、本当に打つべき手が見えてこないのではないかと思う。もっとも、今回の本は、港湾の問題や道路行政など、触れてはいるけれど、まだまだ、彼の知らないような利権がいっぱいあるのだと思う。
うーん。こうして書いてきたが、利権ってそもそもなんなんだろうね?何代も前から受け継いで来た土地は利権か?と言われると違うと言いそう。漁業権とかいうのも、利権かと言われると違うと感じる。どうやら、利権ってものを明確にすることが先に必要なんだろうな♪


大前流心理経済学 貯めるな使え!
大前 研一
講談社

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デザインの輪郭、日本の伝統、イン・ザ・プール、日常の疑問、食い逃げ、笑いの技術

2008年02月25日 | 本の紹介(ビジネス)
工業デザイナーの想いを語った本。業界人とのインタビューも掲載。著者のスタイルで、ほぉぉと思ったのは、クライアントに対して1つの案しか提示しないこと。そして、クライアントと一緒になって作り上げるということを志向していること。
いくつか案を提示して決めてもらうのでは、相手に決めてもらうことにしかならない。そうだよなぁ。デザインだけの話ではなく、生き方を考えさせられます。ところで、この本、栞じゃないけれど、よく本に入っている紐が2本ついていました。銀色と黒。これはどういう意味なんでしょうね。

デザインの輪郭
深澤 直人
TOTO出版

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縄文、弥生、寺社の庭など、日本の伝統について、岡本太郎氏が結構昔に書いた本。今読んでも、古さを感じないのは、扱っている題材が伝統だからでしょうか?なかなか読みごたえあります。でも、語り口はとってもやわらかいですよ。

日本の伝統 (知恵の森文庫)
岡本 太郎
光文社

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伊良部シリーズの1冊目というのを入手して、近鉄特急の中でだいたい読み終えました。おもしろおかしい話ではありますが、登場人物の抱える悩みって、そこまで激しくなくても、感じることがあるわけですよね。何かに依存してみたり、ため込んでみたり、心配になったり、そういう日常で感じる様々な不安を、おもいっきり増幅&爆発させて治っちゃう。医療現場から見たら変な話でも、普通の人からみたら、「ストレス解消しなきゃなぁ」と思うことができるようになる本ではないでしょうか?
伊良部氏のむちゃくちゃぶりも楽しいですよ。

イン・ザ・プール (文春文庫)
奥田 英朗
文藝春秋

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この本、私にとっては痛快です。身近ななぜをたっくさん取り上げて、正解ではないかもしれないけれど、納得する仮説を提示してくれている本。なぜを気付くきっかけに、またアナロジーとして身近な問題を理解するためには役立ちそうです。社員研修のテキストにはとってもよさそうです。
日常の疑問を経済学で考える
ロバート H.フランク
日本経済新聞出版社

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山田氏と門倉氏は、若手ビジネス本著者としては本当に有名になりましたね。どちらも、面識はないのですが、一つの生き方として参考にしたいなと感じるようになりました。やってみなければわからない♪
「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)
山田 真哉
光文社

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テレビの裏側には、こういう人がいたんだなぁ、と思った本。テレビって、多くの人に見られていて、また、視聴者に選択の自由があるメディアなわけです。見なくてもよいし、どの局を選んでもよい。そんな環境下で長寿番組をやってきた人の経験談。へぇぇ、という話だけではなく、試行錯誤、積み重ね、という成功者が語る話を読むことができます。業界が異なっても、やるべきことは変わらないのかも。

人に好かれる笑いの技術 (アスキー新書 046) (アスキー新書 46)
鶴間 政行
アスキー

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空中ブランコ、新渡戸、ドラッカー、美術館、人間、いかさま師、エンパラ

2008年02月23日 | 本の紹介(ビジネス)
先日の真夜中のマーチにつづけて、奥田英朗氏の本。こちらは、精神科医が主役?の短編集。楽しく読めるし、自分自身の不安定な精神の状態を、振り返ってみるのに役立っている。このシリーズ他にもあるらしく、読んでみようかと思っている。空中ブランコは直木賞とったとのこと。

空中ブランコ (文春文庫 お 38-2)
奥田 英朗
文藝春秋

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自分をもっと・・。まだ読んでいる途中だが、怒りは決していけないことではなく、うまく制御することだというとことなんか、そうだよなぁ、と読んで納得した。

自分をもっと深く掘れ!―名著『世渡りの道』を読む (知的生きかた文庫)
新渡戸 稲造
三笠書房

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こちらも読みかけ。それぞれ短い文章なので、なかなか読み進めるのが早そう。解説は少ないものの、一つ一つは考えさせられる。うまいこと編集して出したなぁ。
プロフェッショナルの原点
P.F.ドラッカー,ジョゼフ・A・マチャレロ
ダイヤモンド社

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美術館の視点を知りたくて、手に取ってみた。面白そうで買ってみた。まだ、詳しくは読んでいないけれど、それぞれいろんな美術館の想いがあるんだなぁ、と見ているところ。
ミュージアムの仕事 (太陽レクチャー・ブック 7)

平凡社

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先日読んだ本の、汗出せに載っていたので、入手してみた。
人間 この未知なるもの (知的生きかた文庫)
アレキシス カレル
三笠書房

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美術品ネタということで手に取ってみた。読まなきゃなぁ♪
いかさま師 (宝島社文庫 581)
柳原 慧
宝島社

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作家の対談本。あまり読んだことのなかった作家も含めていろいろきっかけをつかめそうなので読み進めていっているところ。
エンパラ 新装版 旬な作家15人の素顔に迫る (光文社文庫)
大沢在昌
光文社

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運命の女神の話

2008年02月16日 | 本の紹介(ビジネス)
果たして、現在の私は運命の女神に好かれているのだろうか?それとも、中立?嫌われている? 最近、笑うことは増えていると思います。一方、謙虚になれているのか?というと、場面によっては、そういう態度になれていないことも少なくない。
特に、オトコの自分にとっては、運命の女神が身方してくれているかどうか、また、運命の女神の仲間の女性たちというのが気にかかるわけで・・・。

米長邦雄の運と謎―運命は性格の中にある (幻冬舎アウトロー文庫)
団 鬼六
幻冬舎

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インプロ、社会人学、汗出せ、真夜中マーチ、心理学研究法、ウソ心理テスト

2008年02月15日 | 本の紹介(ビジネス)
インプロ、この手法で、臨機応変、対応力を鍛える!というのをネットクエストで教えてもらったのですが、その人の本を入手して読んでみました。先日紹介した「自由になるのは大変なのだ」と比べると、よりビジネスに直結した解説となっております。私にとっては、「自由になるのは」の方が面白かったのですが、実務で!という意味では、こちらの方が良いと思いました。

インプロであなたも「本番に強い人」になれる もう突然の出来事やプレッシャーに負けない!
池上 奈生美,秋山 桃里
フォレスト出版

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人生とお金の話の様です。書店でハードカバーを見て買うまいか、なやんでやめたのですが、文庫コーナーに普通に置いてありました。これから読んでみようかと。
東大で教えた社会人学 (文春文庫 (は28-4))
草間 俊介,畑村 洋太郎
文芸春秋

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なかなか気になるテーマが書かれているようです。終わりなき企業改革、稼いだお金は誰のものか、というテーマに特に惹かれて購入してしまいました。印税は全て寄付するって書いてありましたし、更に装丁からすると1300円なら安いですね。
汗出せ、知恵出せ、もっと働け!―講演録ベストセレクション
丹羽 宇一郎
文芸春秋

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ちょっとした娯楽小説。楽しく読めました。もっと自分に正直に生きてみようかなと思うようになりましたね。
真夜中のマーチ (集英社文庫)
奥田 英朗
集英社

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買ってみて、結構難しい本だったんだと思ってしまったです。またまとまった時間ができたら、読み進めたい本。初心者には難しい。
心理学研究法入門―調査・実験から実践まで

東京大学出版会

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ロールシャッハ、クレペリン、ギルフォード、血液型、バーナムといった心理学をちょっとかじれば、出てきそうな名前の試験、テスト系について、いやいやこれらや使えないウソが多いんだよ、という指摘をした本。心理アセスメントハンドブックのロールシャッハとか、真剣に読み直さなきゃ。
「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た
村上 宣寛
日経BP社

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自由になる、非言語コミュニケーション、心理アセスメントハンドブック

2008年02月12日 | 本の紹介(ビジネス)
目の前で進めている仕事の関係で、あれこれと本を読まざるをえなくなって来ており、本当に時間が惜しい毎日となってきてしまいました。仕事の時間と自分の時間が限りなく近づいていることはうれしくもあり、また、時につらくもある。
インプットばかりしていたらいいわけではなくて、アウトプットももちろん必要とされるから。定時退社ばかりしている人からすれば、なんでそこまで仕事をするの?と言われてしまうような状態だと思う。
なにせ、ずっと安泰とは言えないような環境で過ごしている(これは、誰しも同じかとは思いますが)中、日々、おいていかれないように、と勉強していかなければならないわけで・・・。
上を見て暮らすというのは、結構しんどいものなんだ、と今頃になって思い始めたところ。集中力をもっとつけないと、身体がもたないですね。やりたい勉強たっくさんあるのに、全然、追いついていかない。

インプロをビジネスに活かす、これはとても面白い試みだと思います。この本は、決してビジネス向けの本ではないですが、自由になるという視点でも面白く、またそれを使ってどういう研修ができるか、など考えるにはよい本ではないでしょうか?
自由になるのは大変なのだ―インプロ・マニュアル
今井 純
論創社

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また、コミュニケーションの本ですが。言葉で伝わるのは1/3程度、残りは非言語コミュニケーションだ、というのは、いろんな場所で語られている話です。類書も少なくないとは言えど、著者の体験を中心にして(その意味では、日本という文明についてはあまり触れられていない)、様々な文化、文脈の中での非言語コミュニケーションが語られています。
非言語(ノンバーバル)コミュニケーション (新潮選書)
マジョリー・F. ヴァーガス
新潮社

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EPSIというものを知って、それについて読んでみたり、ロールシャッハの使われた結果だけを知っていたのを、もう少し詳しく読んでみたり。この本、ハンドブックというけれどすごい文量です。初心者には、確かに難しいけれど、ざっくりと意味を掴んで、詳しくは入門書を読むという意味では、なかなか網羅しているのではないでしょうか? それぞれのアセスメント手法について、類型化のあり方についてまとめなんかがあると、よりうれしかったなぁ、とも思います。
心理アセスメントハンドブック
上里 一郎
西村書店

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ごまかし勉強、洗脳力、お客様の声、ヴェニスの商人、見える学力、精神科医

2008年02月09日 | 本の紹介(ビジネス)
今の日本やアジアの経済は、アメリカ経済の減速を受けて失速気味なんだそうで、世界経済がつながればつながるほど、様々な事件、事故がいろいろな経済の課題に直結するようになって来るのだろうなぁ。しかし、サブプライムローンの破綻って、正直、アメリカの自作自演の様な気がしてならない。オイル価格の急騰にしても、ドル安にしても、仕組まれているように思えてならないのだけれど。
金融では、上昇局面も下降局面も、とにかく相場というものは動けば誰かが儲けられる仕組みになっていると思う。それに加えて大統領選挙。One Americaを訴えるには、一見、多くの国民が同じ苦難に面している方が有利なんではなかろうか?

さて、本は10冊同時に読めという指摘を真に受けて(笑)、あれこれ本を手にしています。

この洗脳力、別に他人を洗脳するという話ではなく(そういう風に読める部分もあるにはあるが)、自分を、どうやってコントロールするかって話ですが、なかなか意味深いですね。
夢をかなえる洗脳力
苫米地 英人
アスコム

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成毛氏によれば、ビジネス書は読むなってことですが、自分がやりたいと思っていたことに近いことを本にまとめてくれている、それを人に勧めるには本を渡すのが手っ取り早い。で、この本を人に読んでもらっています。多少、発見もありました。

売れた!売れた!「お客様の声」で売れました!―極貧会社を激変させた「魔法のシート」活用法
秋武 政道
大和出版

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今更ですが、新訳読んでみました。旧訳は、読んでいて登場人物の口調が似ていて分かりにくかったのですが、こちらは工夫されています。ポール・スノードン先生が懐かしい。
ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫 Aシ 1-3)
シェイクスピア
光文社

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かなり古い本ですが、学力というものをまとめている本です。勉強の仕方、私も決して得意な方ではないものの、もっと下手な人を見ていると、どういう勉強法がよいのか、いろいろ考えてみたくなる。
見える学力、見えない学力 (国民文庫―現代の教養)
岸本 裕史
大月書店

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和田秀樹氏の、本業中の本業についての本。新書だから軽いし、他の本でも見たことがあるような指摘もあるけれど、精神科の一面を捉えているのだろう。もっとも、医者の多くは、まじめに研究を続け、臨床で頑張っていると思う。まるで多くの医者がなまけているように表現していると感じられたのは、どうなんだろうか。
精神科医は信用できるか (祥伝社新書) (祥伝社新書 103)
和田 秀樹
祥伝社

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まだ上巻しか読んでいない。でも、納得がいく説明だと感じている。そもそも勉強するという事についての認識がちがうわけだから、勉強しろといっても通用しないわけだ。下巻についてはまた別途。
ごまかし勉強〈上〉学力低下を助長するシステム
藤澤 伸介
新曜社

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ごまかし勉強〈下〉ほんものの学力を求めて
藤澤 伸介
新曜社

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カシコギ、終末看護、繁盛、禅と日本文化、絵本、生きざま、エンゼルバンク

2008年02月03日 | 本の紹介(ビジネス)
また短評ばかりですが
タウムのベッドサイドの壁に書いてある文章、として紹介される一文。
あなたが虚しく過ごしたきょうという日は
きのう死んでいったものが
あれほど生きたいと願ったあした
この文章だけを聞いて、やっぱり掲載されている本を読んでみようと入手してきた。仕事は忙しいが、やはりこれくらいは読まなければ、人間らしさを失いそう。

カシコギ
趙 昌仁,金 淳鎬
サンマーク出版

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すごい男たちが考えるニッポン論。繁盛させるってキーワードかもしれない。既得権益にしがみついている人が多くなればなるほど、ブレイクスルー的な成長が阻害される。一致団結・・挙国、というのは全体主義的で嫌だという人もいるかもしれないが、世界の国々の下請けをして、成長なしに暮らすのは、やっぱり若い人にとっては魅力がないと思う。今、優雅な老後を過ごしている人に、もっとお金を使ってもらいたいとは思う一方で、せめて節度をもって行動してもらいたいなぁ、と感じるこの頃。団体旅行で、ビジネス客の邪魔はしないでほしいもの。
昔貴方たちが投票して選んだ政治家、そして官僚体制が、年金を実質崩壊させているという自覚を持ってもらいたいものだ。
ニッポンを繁盛させる方法 (角川oneテーマ21 A 74)
島田 紳助,東国原 英夫
角川書店

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このサンルートのシリーズは、普通の人にも是非読んでもらいたい本だと思う。まだ二冊目だけれど、いずれどこかでお世話になる看護の世界を見させてもらえる。
ターミナルナーシング 終末期看護の実践

サンルート看護研修センター

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もうけの本というよりは、調達の本。うちは成長中だから経費削減なんてやりたくない、といっていた東北地区のスーパーの役員がいたが、まぁ、その程度の認識でしかビジネスをやっていないということなんだろうなぁ。投資前の利益は、未来のための源泉なんだけれどね。
牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学 (幻冬舎新書 さ 5-1)
坂口 孝則
幻冬舎

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いくつか読んで来た禅の本。この本がもっとも読みやすく、お勧めしやすいと感じた。時間があれば、生きざまを考えるためにも、読んでみて欲しい。
禅と日本文化 (岩波新書)
鈴木 大拙,北川 桃雄
岩波書店

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子供はいない私なんだが、絵本という世界に、なにかコミュニケーションのヒントがありそうで買ってみた。
たましいをゆさぶる絵本の世界 (「絵本で子育て」叢書 1)
飫肥 糺
絵本で子育てセンター

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まだ読んでいないが、一芸を極めた人の考えが読めるらしい。
26の「生きざま!」 (日経ビジネス人文庫 グリーン よ 3-1)
吉永 みち子
日本経済新聞出版社

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ドラゴン桜が、転職ネタで続いているんだねぇ。なかなか面白いです。若い人だけではなくて、40代、50代の人にも読んでもらいたいですね。
エンゼルバンク 1 (1) (モーニングKC)
三田 紀房
講談社

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東京の雪は、多少ましになったかな?まだ地上に降りていないので分かりませんが・・

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12の口癖、ニセ心理学、常識、癒しの心、本質、感じて動く、百貨店、プレミアム、一禅者、ハンバーガー

2008年01月23日 | 本の紹介(ビジネス)
ということでここ最近購入した本を掲載です。短評ばかり

12すべては覚えていないが、成功者と言われる人がどういうマインドでいたのかを知れる。世の成功者ではなく、銀座通いをする成功者に限られるが、楽しく読める。

12の口癖 成功者たちの幸運を呼び込む言葉
ますい 志保
講談社

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血液型、占い、コールドリーディングなど、心理学っぽく語られている内容について、控えめながらも真っ当に考えたらこうだ、という視点で解説。単に論理でNGと言うのではなくて、信奉者が過去どういうデータに基づいて議論を進めてきたかもしっかり解説しており勉強になる。

ニセ心理学にだまされるな! (Doyukan Brush Up Series)
古澤 照幸
同友館

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様々な常識的に言われている事について、ごく簡単にではあるがホントかウソかを解説している本。満月の夜の交通事故は、更に気をつけるようになった。またバイオライトというものが欲しくなった。

緑色はホントに目にいいの?―図解 常識を科学する ホントかウソか!?40問
深見 輝明
ウェッジ

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ホスピスで働く人のための、考え方の本。人の死を、どう考え受け取り、そして看護にあたればよいのか。ざっとめくっただけだが、医療現場を理解する助けにはなりそう。自身がそういう立場の病人になったとき、この本を読んでいたら医者や看護士は困るんだろうか?

癒しのこころ―終末期看護のための4講
寺本 松野
サンルート・看護研修センター

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政治学者の本だけあって、様々な知識を求められる本。ただ読むだけなら、さらっと読めるが、出てくる話題を本気で理解するにはかなりパワーが必要。そういう視点で読めば更に効果は倍増するんじゃないか?

本質を見抜く「考え方」
中西 輝政
サンマーク出版

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佐渡氏の演奏会はまだ聴きに行ったことがない。CDはいくつか持っているが、激しい、またはしっとりしている印象。じっくり読みたい本。まだページもろくにめくっていない。

感じて動く
佐渡 裕,辻 秀一
ポプラ社

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レクサスやスウォッチのブランドの位置づけ、そしてビジネスのあり方について。また、日本で本当のブランドが育ちにくかった事について勉強した。どこかのタイミングで、高級呉服店を開きたいとは思っており、よい刺激になった♪

プレミアム戦略
遠藤 功
東洋経済新報社

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禅学入門の後に読み始めた本。語り口調で読みやすいが、内容が重くなかなか進んでいかない。他の本に浮気ばかりしている。

一禅者の思索 (講談社学術文庫)
鈴木 大拙
講談社

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まだ読んでないけれど、消費財と消費者の欲求について書いてあるようで、楽しみにしている。

ハンバーガーの教訓―消費者の欲求を考える意味 (角川oneテーマ21 C 142)
原田 泳幸
角川書店

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百貨店ビジネスどうなるんだろう、と思って購入した本。私自身、地方百貨店の経営にかかわっているので、何か参考になるのでは?と思っている。

百貨店サバイバル―再編ドミノの先に (日経ビジネス人文庫 ブルー た 10-1)
田中 陽
日本経済新聞出版社

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過激?な読書推奨本

2008年01月23日 | 本の紹介(ビジネス)
マイクロソフトの元社長で、インスパイアを現在やっておられる成毛氏による読書推奨本。これって、直接的には彼の会社へ応募してくる若手が、あまりに本を読んでいないから、せめて自著くらいは読んで(更に、他の本も読んで)やってこい、って言っているように思えるんだけど(笑)
ビジネス書は読まない!とまで言われる成毛氏だけれど、それはノウハウや、ただの自慢話を読まないって意味であろうと思う。また、本書では、いろんな本を読め!日本の文化にも精通せよ!あちこちで、読書通の人が書いているようなことであり、その意味では、発見は少ないかもしれない。本は10冊同時に読むというのは、10冊ではないにしても、多読家は皆やっていることだと思う。
だから、わざわざじっくり読む必要はないのかもしれない。でも、紹介されている本くらいは読んでおきたいな、と思った。

レバレッジリーディング、効果10倍シリーズ、とか売れているようだけれど、本書も含め、そういうのを読む人は、そもそも本を読む側の人なんだと思う。
成毛氏、勝間氏、本田氏の読書量。。追いつき、追い越せば、もっと何かが見えてくるのかもしれない。そうすると、ブログを書いている時間ももったいない気がしてきてしまうのだけれど。
短評くらいにして、とりあえず読んだ本を掲載していこうかな?
実行しないとはじまらない!今までと同じスピードでは、更に差をつけられてしまうだけ。まだまだ道のりは遠いなぁ。


本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである! (知的生きかた文庫 な 36-1)
成毛 眞
三笠書房

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シュガー社員にはなりたくないですね

2008年01月21日 | 本の紹介(ビジネス)
自分に甘く勝手な若手社員のことを称して、シュガー社員というのだそうで。絶妙な言い回しですね。社員だけじゃなくて、シュガー学生、シュガー公務員、シュガー委員、シュガー議員とか、いろいろ居そうです。
この本では、シュガー社員を5つのタイプに分けて事例を紹介しながら対処方法をまとめています。まぁ、対処法は、あくまで例に過ぎないので、一つの参考にしかなりませんけれど。タイプは以下の5つ。
○ヘリ親依存型・・上空で監視している親が一緒になって会社を攻めてくる
○俺リスペクト型・・自分大事のKY系
○プリズンブレイク型・・都合が悪くなるととにかく逃げ出す
○ワンルームキャパシティ型・・なれたこと以外できません
○私生活延長型・・ある意味、私生活が大事で仕事はその一部
自分自身は、あえて言えば、俺リスペクト型になりがちかもしれないなぁ、なんて思いながら、気を引き締めました。
いや、本当に、こういう人ってたまにいるんですよね。たいていの会社には、少ないとは言えいるんじゃないでしょうか?
自ら起業して、人を雇う!というのは、こういうリスクを負うことになるわけで。。本当に気をつけないといけませんね。



シュガー社員が会社を溶かす
田北百樹子
ブックマン社

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以前から存在は知っていた本を書店で見つけ・・・

2008年01月21日 | 本の紹介(ビジネス)
20世紀の負の遺産の一つ、アウシュビッツ他の強制収容所から生還した精神学者が、自由を奪われ極限の状態の中で体験したことを、自身の学者としての見識を持って綴った本。収容所で行われた事については、様々な議論が今も続いているようだが、少なくとも著者が体験したことは、ほぼ間違いないのだろうし、著者の家族が誰も生還していないのも事実。
名前を奪われ、すべての持ち物も失い、番号で呼ばれる立場となり、それこそ本当に劣悪な環境に閉じ込められて、日々、死んでいく同胞達を横で見て、考えてきたことが綴られている。
知性を持った人間が、どういう環境でどう考え、そしてどう希望を失い、死んでいったのか、また生き残った側がどう考えてきたのか。
とかく、考えさせられることが多い本であり、もっと前から読んでおきたかったと思う本だ。たぶん、これからも、苦を前に何度か読み返すことになるだろう。
もっとも心に残った箇所。「どれだけ自由を奪われても、そこでどう振る舞うかの自由は奪うことができない。」 日頃、思いのままに振る舞って後悔することが多い私としては、とても重い内容であった。
このハードカバーの本が1500円で書店に並んでいることは、ほんとうにすばらしいことだと思う。価格じゃないが、下手な映画や様々な娯楽に大金を投ずる余裕があるならば、ぜひこの本を一度読んでみて欲しいな、と感じている。
せめて、Amazonの書評を眺めてみて欲しい。時間があれば、立ち読みでも、図書館で借りてもよいので、当blogの読者には目を通していただきたいと思っている。

それにしても、今、このタイミングでこの本を手にしたのは、自分にとってどういうことだったのだろうか?と思うのだが。。ま、それは自分にしか分からない話なので、ここではおいておこう。

余談だが、指揮者のアンチェルも収容所を経験してきた人だそうで、彼の演奏をあれこれ聞いてみようか、と思い始めた。また、著者は、マーラーの大地の歌を好んでいたそうだ。少し敬遠していたこの曲(といっても、いくつかの演奏は所持しているが)についても、じっくり聴いてみようと思い始めたのだった。


夜と霧 新版
ヴィクトール・E・フランクル,池田 香代子
みすず書房

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インフルエンザのワクチンはびみょーな産業というお話

2008年01月19日 | 本の紹介(ビジネス)
どこまで信用して読んだらいいのか、困ってしまうほどの本でした。インフルエンザのワクチンは役にはたたないよ、ということをいろいろなデータで語っている本です。本書で書かれている、インフルエンザについての話は、そのまま順を追って読んでいく限りでは、正しそうに見えます。
著者の言う話を信じる限りでは、反証となるデータもあまりなく、インフルエンザのワクチンを打つことは、ごく一部の合併症が懸念される人の他は、まず意味がないとのこと。症状が悪化するのをくいとめることも、ないのだそうです。
所詮、インフルエンザなので、他の病気と一緒にならなければ、死ぬこともないし、休んでいれば治る。そればかりか、一度かかるとその後数年は、まずかかることがないということだそう。
ワクチンを摂取しても、インフルエンザのウィルスは猛烈な勢いで変化を遂げるので、かかる人はかかるし、かからない人はかからないのだとか。
逆に、ワクチンを打つことで副作用が出てしまう人(時に死に至る)が少ないとは言っても年に何人かいること(軽度の副作用は、まま出ているよう)から、リスクと効果を考えるまでもなく、打つことはやめた方がよいのだそう。
加えて、インフルエンザウィルスが身体に入るのは、完全に遮断するのは無理であり、うがいをしても予防にはならないのだとか。かかったらとにかく休め!まぁ、そういわれちゃ仕方ないなぁ、と。実際、かかった人は休む以外にはないわけで、ワクチンを打っていようがいまいが一緒なんだそうで、否定しようがないですね。
直接の知人ではないけれど、ある大企業の役員の人が現役で突然亡くなったことを聞いたのですが、前日(当日?)にインフルエンザの予防接種を受けたとのこと。
もし、上記の話が、間違いない事実であるならば、予防接種を強制するような会社は、とんでもないリスクを負っていることになるのでしょうね。そのお金を、発展途上国の医療に生かしてもらいたいという気がするのは・・・おかしいのでしょうか?

(存じ上げない方なので失礼かもしれないが)現役のお医者様のブログでは、本書のインフルエンザについてはさして否定していないものの、ワクチン全般についての、いきすぎた叙述については反論を挙げておられる例があるこちらの記事 わたしも、と学会あたりに、この本について検証してもらいたい気はします。
はしか(麻疹)のワクチンについては、他で議論されているのを見る限り、著者は言いすぎているようにも感じるのだけれどね。

ということで、インフルエンザについての話だけを読むつもりで、ぜひ目を通してみて欲しいと思います。
Amazonの書評でさまざまな意見が書かれていますが、本当にインフルエンザワクチンが必要なら、その観点で徹底してデータを提示して反証を示して欲しいなぁ、と感じました。



インフルエンザ・ワクチンは打たないで!
母里 啓子
双葉社

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読んでる人は、読んでいる(あたりまえか)絶対計算のお話

2008年01月15日 | 本の紹介(ビジネス)
邦訳タイトルはどうか、と思うけれど内容はとても刺激に満ちた本でありました。古くから使われてきた統計の手法(回帰分析)を使って、様々なデータを分析してみたら、どうやら専門家の思い込みよりも正確に物事を説明できた、ということを事例を紹介しながら語っています。
医者の話、映画の話、そして本のタイトルの話、ワインの品質の話などとても興味深く読むことができました。こうした手法、ひょっとすると競馬などの公営ギャンブルにも適用できそうかも、なんて感じたりもします。紹介されている病気の症状から、可能性のある病名を挙げてくれるイザベルというソフトはなんて、じっくり見てみたいものです。しかし、日本語のサイトじゃ、なんだかあまり引っかからないなぁ。
この回帰分析ですが、もちろん、たくさんの因子について、それこそ膨大な過去データを分析して、こうこういう条件なら、どうなる!ということをはじき出すわけなんですが、その因子をどう選ぶのか?というのは重要な問題ですよね。
データ分析で多変量解析をして、この因子とこの因子が重要とか、時に線形回帰式がでてきたとして、それをどう理解するか?どうにも理解できないようなことが多々あるんじゃないか?と思うのですけれどね。
私自身は、様々な業界の企業様とお付き合いする中で、テラバイトとはいわないまでも、それなりに大きなデータを分析しております。その中で、様々な数字の関係を、リアルな観察のなかから、XとYとはこういう関係にあるんじゃないか?とか考えて検証していっているのですが・・
ある種、この本では「専門家」側の人間と捉えられてしまっているのではないか?と立ち位置について、考え直すきっかけとなりました。
とにかく、衝撃の一冊です。ぜひ読んでみてください。ビジネス本コーナーにないかもしれませんが、かなりお勧めの本ですよ。



その数学が戦略を決める
イアン・エアーズ,山形 浩生
文藝春秋

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