あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

夏の終わりに

2012-08-17 12:12:36 | インポート

昨晩(8月16日)は、家族で花火を見てきました。

毎年、16日の夜に行われる故郷の花火大会。迫川に浮かぶたくさんの灯篭をながめ、昔から聞きなじんだ弥助囃子の笛と太鼓を耳にしながら、堤防の斜面に座って見ました。星も出ている穏やかな夜でした。

大輪の花を開く 単発ものから 色とりどりの花や模様を連続して描く スターマイン。4部構成になっている節目には、正面の対岸からしかけ花火が点火され、四方八方へと光の帯が伸び、まばゆい花を咲かせては消えていきました。花火大会の最後を飾るのは、川を渡してかけられた しかけ花火:ナイアガラの滝でした。赤や青の光の帯が両岸から伸び、そして 光の水が 滝のように 川面に流れ落ちていきました。

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小さい頃は、花火の音が怖くて、耳をふさぎながら こわごわと空を見上げていたような記憶があります。点火されてから、ヒュルヒュルという音を出しながら 登っていく火の玉。その後に 花が開き 空に響く ドンという破裂音。今と比ベると、一発一発打ち上げられるたびに間があり、その待っている時間が 怖さと期待が入り混じった気持ちを どきどきした緊張感にまで 高めたような気がします。

連続して打ち上げられるスターマインもいいですが、単発の花火も やはり魅力的ですね。打ち上げられてから 火の球となって 空を懸命に登り ここまでというところまで登り切った末に 光の大輪を描く …… 人生の一端を感じさせる 味わいと風情があります。

花火大会が終わると、夏も終わったなという感じがします。大好きな よしだたくろうの歌の一節「祭りのあとの さびしさは …… 」が、浮かんできます。

ただ、昨日・今日と残暑の厳しい日が続いていて、どうやら夏の暑さは、健在のようです。

残暑厳しい折、くれぐれも 暑さ対策を 万全にして ご自愛下さい!


8月15日を迎えて

2012-08-15 13:18:45 | インポート

終戦から67年目を迎えました。新聞によれば、第二次世界大戦で海外や沖縄、硫黄島で亡くなった戦没者240万人のうち、日本に戻ることのできない遺骨が113万3千人分もあるとのこと。それだけ多くの人が命を失い、その半数近くの人々の遺骨が いまだに 異国の地にあることに 戦争のもたらす 悲惨さを想います。

広島と長崎に原爆が投下された8月6日と8月9日、そして終戦の日となった8月15日は、戦争という 忘れてはならない 歴史を思い起こさせてくれる日でもあります。

昨日の夕食で、一夜干しのホッケを食べていた時のことです。93歳の母親が突然、戦時中食べたホッケのことを語り始めました。腐らないように塩がたっぷりしみこんだホッケ。身も干からびていて おいしくなかった。…今食べている 身も新鮮でおいしいホッケを味わいながら、戦時中の食料事情を思い出したのだと思います。配給されたものしか食べれず、食べる喜びを感じることのなかった日々の食事。従軍看護婦として朝鮮半島にも出かけ、傷病者の看護にあたった日々と重ねて、戦時中の辛く苦しい出来事が思い出されたのかもしれません。「戦争は、いやだねえ。」という一言に、その思いが込められているような気がしました。

天声人語で 戦没学生の遺稿集「きけ わだつみのこえ」に収められた 一節が紹介されていました。『激しかりし 敵火の中に 我と生きし 邦子の写真を 眺めつつ想う』 新妻に宛てた手紙の一節には 『何百枚でも邦子の写真が見たい』 の言葉。

戦火の中にあって 愛妻を心から愛しむ 切ない思いが、痛いほど心を打ちます。二度とその腕で愛妻を抱くことのできなかった 深い悲しみを 想います。愛する我が子に、恋人に、妻に、父母に 二度と会うことのできなかった 戦死者が 世界中にどれだけいたのでしょうか。今でも 戦火は 消えず、世界のどこかで 尊い命が失われています。

天声人語の結びは、次のように書かれています。

 「わだつみ」の出版に尽くした医師 中村克郎さんは、1月に86歳で亡くなった。語り部、伝え手を連れ去る歳月は、非情にして優しく、滴るばかりの悲しみをセピア色に染めていく。しかし私たちが時の癒しに甘えては、平和を知らずに息絶えた人に顔向けできない。

改めて 不戦の誓いを 自らの心の内に しっかりと刻んでおきたい と思います。


一瞬の 今の 幸せ

2012-08-14 22:40:53 | インポート

午後になり まだ暑い陽射しが残る中、畑仕事をしました。

先日耕したところを見ると、昨晩の降った雨を吸い込んで、土も元気を取り戻したかのように黒ずんで見えました。土の中に水分がしっかりと行き渡り、「さあ、準備ができました。何でも植えてください。」と語っているかのようです。

さっそく、ミニの耕運機を使って、いつでも種まきや苗の植え付けができるよう、改めて耕し 畝立てをしました。それを終えてから もう ひと仕事できそうだと思い、特に目だって雑草が伸びた所の草取りをしました。

ゆっくり のんびりと 畑仕事に取り組んでいることもあって、雑草の成長にはいつも追いつけないところがあります。たくましく育った雑草との格闘をやっと終えた頃には、夕方になっていました。

西の空の一画に夕焼けが広がり、ぽたぽた流れ落ちる汗を拭き流してくれるように 心地よい風が吹いてきました。これこそ エアータオルなのでは と 思えるような 肌に心地よい さわやかな風でした。せみの声が聞こえ、娘の弾く 映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のテーマ曲が、なんとも この景色と 雰囲気に ピッタリとあい、心の内まで浸みこんできました。

あまりにも 平和で 心和む 何事にも代わることのできない 至福の ひととき。

何気ない 日々の暮らしの 一瞬に、 この上なく 大切で 幸福な時間が 散りばめられているのだということを 心から感じることのできた ひとときでもありました。


ロンドンオリンピックが終了

2012-08-13 22:23:36 | インポート

獲得したメダルは、2004年のアテネ大会の37個を上回って、史上最多の38個になったそうです。先のブログにも書きましたが、メダルの数が大切なのではなく、そこに到るまで積み重ねてきた個々の選手の努力に敬意を表したいと思います。結果がメダルに結び付いた選手もいれば、メダルにとどかなかった選手もいます。それはあくまでも結果であって、晴れの舞台での活躍を目標に準備を重ね、競技に全力で取り組んだ選手の健闘を、心から讃えたいと思います。同時に、「ご苦労様でした!」の言葉を、感謝の思いを込めておくりたいと思います。

一方で、今回の大会で印象に残ったのは、チーム力でした。男女サッカー、女子バレー、競泳のリレー、体操、卓球、バドミントン、アーチェリー、フェンシング等、チームとして一体となって戦う姿に、感動を受けた場面がたくさんありました。文字通り、一人はみんなと みんなは一人と心が結びつき、確かな信頼関係のもとでプレーする姿が印象的でした。共に苦労と努力を積み重ねてきたからこそ、勝利の喜びはチームみんなの喜びとして、深く共有できたのではないかと思いました。

今日の新聞には、48年ぶりにボクシングで金メダルを獲得した村田選手の言葉が掲載されていて、心に残りました。「僕は少し才能と努力があっただけ。あとは神様が味方してくれた。」「金メダルが僕の人生の価値じゃない。これからの人生が僕の価値。恥じないように生きていこうと思う。」

「少し才能と努力があっただけ。」と語る 謙虚な言葉。これまでの 努力には、少しどころか 辛く苦しい たくさんのハードな積み重ねがあったものと思います。また、これからの人生を見据えた 言葉には、自分に対する厳しさと 人生に向かっての 真摯な誠実さを強く感じます。

中学時代は、髪を金髪に染め、上級生とのケンカざたもあったとのこと。ただ、集団をつくって群れることはなく、弱い者には手を出さない、一匹オオカミ的存在だったそうです。

今は亡き高校時代のボクシング部の師に、感謝の思いと祈りをささげながら、オリンピックを戦い続けたとのこと。まさに、金メダルを受け取るのにふさわしい 選手だったのではないかと思います。私には オリンピックの最後を飾るにふさわしい 心に残る 村田選手のメッセージとなりました。

村田選手も含め 出場した選手一人一人の これからの人生が 幸多いものとなることを 心から祈り 応援していきたいものです。


ハスと睡蓮と七夕

2012-08-08 21:58:49 | インポート

8月3日に、家族で船に乗り、長沼のハスを見てきました。伊豆沼のハスに比べると、花や葉が水面から出ている部分が短く、船に乗って見ると見下ろす感じになりました。(伊豆沼では、葉や花を見上げる形になり、まるでハスの花咲く 林の中を通っているような感じになります) 長沼の方が伊豆沼より水深が深いため、水面から立ちあがっている部分が低くなっているとのこと。それでも、水路の両側はハスの花や葉で覆い尽くされ、伊豆沼同様に天国ヘの道をたどっているような感じがしました。一面のハスを 遠くまで見渡すことができ、周辺の景色や広い空まで視野に入るので、まるで 天の国の野を歩いてるような気がしてきます。花をじっくり見ていると、気品のあるピンクが 心の内まで穏やかな色合いに染め上げてくれるような気がしました。

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ハス祭りは、長沼・伊豆沼・内沼で行われており、ゆったりと進む船に乗りながら 天国気分を味わうことができます。是非、出かけて 天の国の林や野を散策してみては いかがでしょうか。

8月6日に妻と仙台の七夕を見てきました。早い時間帯でしたので、それほどの混雑もなく、一番町の七夕飾りを見ながら歩くことができました。ちょっと歩いただけで汗がにじむ 暑い日でした。色とりどりの美しい飾りの向こうに、青い空も見えました。吹き流しが気持ちよさそうに風に揺れていました。すれちがう人々も見上げながら、そこに広がる美しい世界を味わっているようでした。まるで一緒にその空間と時間を共有しているような連帯感を感じました。

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帰りに、台原森林公園に寄り道しました。かって旭丘小学校に勤めていた頃があり、子どもたちとよく出かけた公園です。釣りやザリガニ取りをした池まで、歩いてみました。池には、睡蓮の花が一面に咲いていました。池の中の通り道に、鴨たちがのんびりと昼休みをしていました。睡蓮の花には、ハスの花のようなあでやかな美しさはないものの、素朴で質素な飾らない美しさがありました。池には睡蓮の方が似合っているなあと感じました。

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