あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

聴くという ボランティアを通して

2012-08-25 20:21:51 | インポート

電話を通して かけ手の悩みや思いを 傾聴するという ボランティアに、定期的に取り組んでいます。

誰にも相談できず、わらにもすがる思いで かけてくる電話の呼び出し音に、緊張感と責任感が交差し 第一声が震えてしまうこともあります。

時には かけ手の方の 背負っているものの 重さと苦しみに たじろいでしまうこともあります。その思いをどれだけ真摯に受けとめることができたか、自問し反省を繰り返しながら、電話の向こうにいるかけ手と向かい合います。

まずい対応のために、かけ手の方が途中で電話を切ってしまうこともあります。かけ手の方の心に近づくことさえできなかったことに、とても申し訳ない気持ちでいっぱいになります。どう受けとめたらよかったのか、その時のやりとりを思い出しては 考え込んでしまいます。心によりそって聴くことの 難しさを実感します。かけ手の方が、穏やかに電話を終えることのできる対応ができるよう、自己を磨く努力がまだまだ必要だと痛感します。

それでも かけ手の方が語ってくれる一言に、救われるような気持ちになる時があります。少しは 心が楽になったという言葉に、元気になれたという言葉に、前向きに踏み出したいと語る言葉に、はじめの頃と違った 張りのある声の響きに、私自身が元気をもらいます。

それでも、かけ手の方の これかの 進む道の困難さを 想像してしまいます。背負う荷物の重さと苦しさは、かけ手の方自身がこれからも背負い続けるわけですから。それを 私が代わって持つことも、身近で手助けすることもできないのですから……。

せめて、その背中を後押しするような 傾聴ができたらと 心から思います。

         あなたへ

   背負う荷物が 肩にくいこんて゛いるのに

   その重さに 耐えながら それでも 背負い続ける あなた

   どこかに その荷物を 置けば よいのに

   身近な誰かに 少しだけでも 背負ってもらえば よいのに

   自分が背負わなければという 思いが さらに 自分を責め

   新たな荷物を 背負ってしまうのですね

     そうして 背負い続けることで 前にも進めず 後ろにももどれず

     その重さに 耐えながら 立ち続ける あなた

        私にできるのは 

        あなたの代わりに その荷物を背負うことではなく

        立ち続けるあなたの 遠くで

        その声に耳を澄まし 

        その言葉を 受けとめるだけなのです

           あなたが 立っている 人生は あなた自身のもの

           次の一歩を踏み出すのは あなた自身です

              あなたの 踏み出す 一歩が

              どんなに 辛く 勇気を奮った 尊い 一歩なのか

              見守ることが 私のできることの すべてです 

 

 

 

 

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