あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

畑での出会い

2013-09-01 22:31:04 | インポート

○ 大きなショウリョウバッタとの 不思議な出会い

  夕方に、草刈りをしたり、苗に水をあげたりしている時に、3日連続で大きなショウリョウバッタを見かけました。同じ場所で同じ時間帯に見かけるので、不思議な親しみを感じていました。4日目には見かけなくなり、それから数日過ぎた夕方、玄関の前の階段でじっと動かないでいるショウリョウバッタを見つけました。大きさや形、薄いクリーム色で縁取りされた色合いまで似ていたので、あのショウリョウバッタかと思いました。さわってみたのですが、動きません。手にとってみると、かすかに足が動いています。しかし、片足はちぎれたように先がなくなっていました。生きていく上でいろんな苦労があったのだろうなあと想像しました。もう、そろそろ寿命なのかなと思い、アサガオの植えてある土の上にそっとおきました。3日続けて見たものと同じかどうかは分かりませんが、まるで最後の別れを告げに来たような出会いに感じました。次の日に見ると、姿はありませんでした。どこに移動し、どうなったのかは 分かりませんが、何とも不思議な出会いでした。ところが、昨日の夕方に 3日連続で見た同じ場所で、同じような姿・形のショウリョウバッタに出会ったのです。思わず足は大丈夫なのかと よく見てみると、きちんと足はそろっていて、すばやく目の前から草むらの中へ走り去っていきました。足の欠けたバッタとは違うバッタだと思いながらも、なんとなく「僕は元気だから、心配しないで!」と告げるために現れたのではないかと想ったりしました。

○ サツマイモの侵略に耐えたパセリ

  サツマイモが元気いっぱい四方八方へ伸び、周りの作物を覆うようになっているので、つるをもとの場所に戻す つる返しをしました。ニンジンやサトイモは、上から押さえつけられるようになっていたので、少しは楽になったのではと思います。驚いたのは、つるの下から現れたパセリです。その姿を見て、そういえばサツマイモの近くに苗を植えていたのだと気づきました。元気なつるの侵略を受けながらも、健気に耐えていたのです。日も十分にあたらない過酷な環境の中で緑の葉を伸ばしながら生きていることに、感動を覚えました。もっと前に気づいて、つる返しをしていれば、苦労をさせることはなかったのではと 深く反省もしました。まだまだ 野菜たちの育ての親にはなれないようです。

○ ミミズくん ごめんなさい!

   暑さをものともせずに伸びる雑草に、負けまいと草取りに精を出す日々。とった草は、畑の何箇所かに集め、枯れて減量したころに草捨て場に運びます。特に途中で雨が降ったりした後で、草運びをすると、草の下にたくさんのミミズが集まっているのを見かけます。心地よい草のベッドを持ち去られ、右往左往するミミズたちに申し訳ない気がします。それだけ数多く見かけるようになったのは、畑の土が豊かになった証拠になるわけですから、その功労者たちの住処を奪うことになります。以来、元の土にもどって畑をより豊かな環境に変えてくれることを願い、ミミズくんたちに手を合わせてから草運びをするようになりました。

○私は、花でも木でもありません。

 畑仕事をしていると、時折 蝉がやってきて背中に止まったり、クロアゲハが肩に止まったりする時があります。時間的には ほんのわずかの間ですが、自らが自然と一体となったと実感できる幸福のひとときでもあります。一輪の花でも 一本の木でもありませんが、生きとし生けるものと同じ世界に在るのだということを、うれしく感じるからです。時にはチビガエルもやってきます。この時にはどれだけ長く留まらせておくことができるかと考え、石のようにじっとしているようにします。しかし、じっとしていると困る生き物もいます。特に夕方にやってくる カだけは しつこいだけに困りものですが……。