あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

愛犬:クウタの死

2013-04-03 20:51:07 | インポート

13年目の春を迎えたところで、我が家の家族の一員でもあった 犬のクウタが亡くなりました。一番世話をし、一番かわいがってあげた二番目の娘が、看取る中 今日の夕方に旅立っていきました。散歩中にふらふらとよろけてしまったりするなど 体調面で心配なところがあったのですが、突然のことでとても残念に思っています。

あれこれ気遣ってきた娘が、一番悲しい思いの中にいるのではないかと思います。娘が小さい頃に飼っていたコロという犬が亡くなった時やリックと名付けて可愛がっていたハムスターが亡くなった時に 娘が流した涙とその時の悲しい表情を思い出しました。大切にかかわってきた分、深い喪失感を抱いてしまうのだと思います。

私にとっても、クウタは大切な存在でした。

出かける時には、行ってくるよと声をかけ、帰って来る時にはおすわりをして迎えてくれるクウタ。「ただいま!」と声をかけると、いつも尻尾がパタパタと動き、その音が小気味よく聞こえてきたものでした。秋に柿の実が実る頃には、一緒に甘柿を味わう柿友でもありました。畑仕事をしている時に、犬小屋の方をのぞくと、こちらの方を向いておすわりしている姿に心が和んだものでした。散歩の時に、たまに私が全力疾走すると、いつも走り負けてしまったものです。

とびきりのおすわりは、前足をきちんとそろえ、背筋を伸ばし、上品な表情で迎える おすわりでした。おいしいものがもらえそうな時やほしいものをもらいたくなった時には、この姿勢になりました。私と同じ食いしん坊の犬でした。

心配させられたのは、無断でよく夜遊びに出かけることでした。上手に鎖をはずして出かけるのです。初めのうちは、どこかで事故にでもあったりしているのではと心配になったりしたものでしたが、帰るべきところをわきまえ朝にはきちんともどってくるのでそれほど心配しないようになりました。ところが、冬のある日に、鎖を付けたまま出かけ、朝になってももどってこない時がありました。心配になって探しに行ったら、なんと近くのビニールハウスの支柱に鎖の一部がからまり、身動きできなくなっていたのを見つけました。無事な姿を見て安心したこともあり、尻尾を振りながら私を見つめるクウタに、思わず笑ってしまったのを思い出します。一緒に帰る時には、どんなに心配したかをこんこんと言い聞かせたりしたのですが……。

明日からは、見慣れた場所に 見慣れた姿がないことに、寂しい思いを感じることだと思います。13年間家族の一員として、楽しい思い出をたくさんつくってくれたクウタに心から感謝したいと思います。そして、安らかに天国で眠れるよう祈りたいと思います。

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     3/11   雪の日のクウタ