あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

沖縄防衛局長の発言について

2011-12-01 10:22:55 | インポート

沖縄の歴史を踏まえて行動すべき担当官の言動にしては、あまりにも低俗で沖縄の人々を深く傷つける発言だったと思います。

沖縄は戦争中には本土防衛の盾となり、その戦いで多くの人が犠牲となりました。戦後もアメリカ軍の基地がつくられ戦時下のような状況が継続しました。その間にアメリカ兵の性暴力による悲惨な事件が何度起きたことでしょう。

戦後66年もたつのに、今だに基地だらけの沖縄では発着する飛行機の騒音やアメリカ兵の性暴力に対する不安の中で、日々の生活が営まれているのだということを改めて思います。

そういった歴史と常に犠牲を強いられてきた沖縄の人々の思いをなぜ汲み取って行動できなかったのでしょうか。

そこにはエリート官僚によるおごりとして片づけられないものが、内在しているように思います。基地のない本土の中にいることで、見えなくなってしまうものや感じなくなってしまうもの。基地は沖縄に押しつけておけばいいといった安易な思い。自分の目の前の平穏のみを願う思い。そういった思いが、沖縄の人々のこれまでの痛みと犠牲を感じる心を遠ざけているような気がするのです。

今回の発言を批判するだけでなく、自戒として、改めて沖縄の人々の心に近づく方向で基地の問題を考えていきたいと思います。森山良子さんが歌った『さとうきび畑』の世界をもう一度思い出してみたいと思います。

遠回りではありますが、軍事力に頼らない平和の実現が、問題を解決する道なのかもしれません。戦争のない世界を願うことが、その小さい一歩なのではないかと思います。

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