仕事を終えて、学芸大学のYUKARI ART CONTEMPORARYへ。
田代 裕基 個展「MIND TRAVEL」。
彫刻なのですが立体と平面の両方からのアプローチというのが面白いなあと思いました。
立体は↑のDMの「五月雨のワルツ」を筆頭に6点(うち1点は3体組み)。
いずれも鳥で、表面をスジ彫りした面と色彩が印象に残ります。
他の鳥たちもバラエティに富んでてよかったです。
まるっこいのも細くて縦長のもいるのです。しかも、色とりどり。
一見、工芸っぽいんだけれども、このアクの強さはやはりアートです。
こいつ、一体何を考えてそこにいるんだろう。見ててそんなことを思うのです。
部屋に一羽飾りたい!
鳥だけでこれだけ表現の幅が出せるのですから、他の動物やら人物などの作品を造ったらどんな感じになるのか楽しみです。
さて、平面のレリーフは「羽の旋律」なるタイトルで確か7~8点だったと思います。
こちらも立体と同じトーン。ブレてません。
削りといい色彩といい味があります。
立体は具象でしたが、こちらは記号性が高く文字っぽくもあります。
当たり前なのですが、絵画では出せないトーンでこういうのもいいなあと思いました。
どことなく、ミステリーサークルやナスカの地上絵を思い起こさせます。
平日の夜は他にお客さんもいなくって、じっくりと作品と対峙出来るのがよいですね。
ささやかな贅沢を味わえて満足です。
4/18まで(ただし3/31~4/7まで休廊)