あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

没後30年 安田靫彦展(茨城県近代美術館)

2009-03-15 21:48:53 | アート系


限定Suicaを手に入れた後、暖かいご飯を食べてからいざ、茨城県近代美術館へ。

昨年の夏に行って以来です。

生憎の天候のため、残念ながら川べりを歩いてくのは諦めて、タクシーで。

「没後30年 安田靫彦展」の看板がでーんと待ち構えてました。


・守屋大連

周囲のひとの表情から伝わってくるものがあるんですよね。

24歳にしてこれを描いちゃってることが驚き。


・風神雷神

もう面白すぎ!

ああ、いろんな作家さんに風神雷神を描かせたらどんなになるんでしょう。

なーんて、想像が広がってしまうくらいの衝撃です。

なんでしょう?なかなかこの一見すると緩く見えてしまうくらいのかるさ、いや軽やかさはなかなか出せるものではありません。


・月の兎

帝釈天が化けた老人が3匹仲良く暮らしてた、兎、猿、狐にお腹が空いたと言ってみたところ。。。。

というのが前期展示でのあらすじ。

うさぎさんは猿と狐に柴を取ってきてそれを燃やすように指示。

すると燃え盛る炎の中に自らの見を投げて、その肉を老人に食べてもらおうというもの。

このうさぎが焼かれるところ、何度も見ちゃいました。

かわいそうだ、あまりにも。

で、月に葬られるというストーリー。(かなり端折りましたが)


・山本五十六元帥

かっこよすぎ!

滲んだ軍服の塗りがよてもいい案配。

後ろに見えるでっかい双眼鏡の2つのレンズが、元帥自身の強い意思を現してるもうひとつの目に見えてきました。


・飛鳥をとめ

衝撃の豚っ鼻!なぜ、美しく描いてあげない?

キレイに描いた女性もたくさんあるっていうのに。。。。


・酔胡王随従

となりに飾られた「伎楽面 酔胡従」は面のみでしたが、カラーリングを想像して描いてて楽しめました。

そして、この「酔胡王随従」はさらに想像を膨らませて、当時はどういった演舞だったのかというところまで踏み込んで描いてるのです。

カラフルな衣装をまとい伎楽面をつけたものが10人くらい。手がかくれてしまってる長い袖を振り回してコミカルに踊ってる。

どうも安田さんは袖を長く描くの好きみたいです。

これも想像で描いた「明日か大仏と止利仏師」では、仏像を移動させる指揮をとる止利の左の袖を長くして手を隠してしまっています。

あと、手こそ見えていますが「鴻門会」での踊り手たちは大きな袖をぶん回しています。

見所満載でお腹いっぱいという感じの満足感。

あと、こういう言い方をしちゃうとどうかと思うのですが、まあ実際そうなんだから言ってしまおう。

ミーハーでいいなあと。

ほんと有名人が大好きですよね。

頼朝&義経、秀吉、卑弥呼まで昔のメジャーどころばかりか、谷崎潤一郎まで。

やはり見てて誰もが知ってるひとをこういうふうに描くのだなというのが面白かったし、分かりやすくて入っていきやすかったなあと。

本当は常設展も見たかったのですが、寒い中ほぼ徹夜して並んだ後だったので眠くて断念。

後はヘロヘロになって東京へ戻りました。

3/22まで。
コメント (2)
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