あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

ストリート系な風神雷神

2007-03-01 21:10:02 | アート系
笑いました。

まさか、路上でこんな絵を拝めるとは。

去年、出光美術館で見た国宝風神雷神図屏風

その風神雷神がまさかこんなストリート版にされちゃってるとは。。。

細部をよく見てみるとオリジナルの俵屋宗達のを元にパロってるようです。

本家はけっこう色も落ちてたりするんですが、スプレーで描かれたこの風神は色鮮やか。

左手には風袋ではなく、ローラーが握られています。

こちらが雷神。


髪が赤くなってるぶん、こちらのほうがオリジナルと離れてる気がします。

それに表情もオリジナルはどことなくユーモアのある風情ですが、こちらの雷神さまはすごい形相です。

手には桴(ばち)の代わりにスプレー缶。あーあ、なんかこの形相も含めグレちゃってますね。

風神のほうを引いて見てみるとこうなっています。


おおー!!

これはストリート調にする意味がありましたね。風の流れ出てく様をこういうタッチで描くとは。

そして、この枝の色合いの妖しさ。


どことなく、束芋ちっくです。あり得ない曲がり方ですが、風と雷の流れと拮抗するにはこれくらい過剰なほうがいいようです。

あと、壁のブロックの継ぎ目が金箔の張り合わせの継ぎ目に見えなくもないように思えるのです。段違いで半分ずれてることは金箔ではないでしょうけども。

さて、これは実は桜木町だったのです。


今は亡き、東急東横線の高架下の壁面にこういった感じで絵が描かれています。

といっても、他はもういかにもスプレーで描きましたって感じのものばかりでした。

しかし、その中でこの風神雷神は知ってるモチーフで入り易いんですよね。

通りかかった年配のご夫人も「あら、いいじゃない」と言ってましたから。

ちょうど少しだけ空いてた時間、歩いてて発見したのでもうちょっと見ていたかったなあ。

歩道の端で撮ってもこれくらいしか収まらないので、道路の反対側に行って撮るかしないと全体を収めることは難しそう。
いや~、予期せずして面白いものが見れて満足です
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする