1967年7月某日
私がアンヌ隊員になって初めての撮影です。
初日はセット「メディカルセンター」内の撮影からです。
早めに着いてしまった私、まだ誰も来ていないので暫く古びた撮影所をきょろきょろ眺め落ち着きがありません。
「ひしみさん?早いのね。メイクの成田です、宜しくねっ」
「よ・宜しくお願いします。」
「こっちヨ」
彼女は私を促し小走りに二階に駆け上ると「美粧室」と木札の掛った部屋の鍵を開けてくれました。
20代後半くらいの捌けた感じの女性です。
「はい、このドーランを塗ってね」
一本のドーランと粉の入ったパフ入れを手渡され、自分で化粧をするのです。
「髪型どうする?中途半端ねぇ」
彼女は私の髪をしばらく梳いたり上げたりして悩んでいましたが、そのうち有無も言わせず髪をアップに結いました。
これでイイのか悪いのか、新人の私には何も言えません。
その時の髪型と初日の硬さが丸解りでしょ?この写真(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/7a/1d1703397292cb023b77b9276185ff39.jpg)
しかしこの髪型は撮影初日の午前中だけでした。
午後からは撮影現場に顔を出した満田監督の一言で、いとも簡単にボツになるのです。
でも午前中に撮ってしまった分はボツには出来ません、フィルムの高い時代です。
仕方なく髪型をアンヌ自身で直しているシーンを作った訳です。
よく見ると髪型が繋がっていません。
画面で確かめてね(笑)
因にこの時は野長瀬三摩地監督でしたが、髪型とかはこだわらない方でした。
初日の撮影が終わりました。
帰りは何人かのスタッフと揃って遠路駅まで歩きました。
化粧をすっかり落とした私の顔を見るなり、照明技師の新井盛さんが、
「なんだっ、スッピンだと綺麗なんじゃないか。」
化粧が下手だった訳です。
今でこそ、メイクさんの手で化粧をして貰えますが、当時は全部自分自身です。
女優は化粧の研究もしなければなりません。
ドジで間抜けで職業意識の欠けてた私はろくでもない女優でした。
そんなコト皆さまは先刻ご周知でしたね~(笑)
・・と言う事で、初めて会った警備隊のメンバーとの印象等は
『セブンセブンセブン』(小学館)に書いてありますのでそちらを見てね(笑)
本とは切り口を替え、違った目線で書きますからね~。
また気が向いたら続きを書きます、その時まで待っていて下さいね~。
ーつづくーはず。
私がアンヌ隊員になって初めての撮影です。
初日はセット「メディカルセンター」内の撮影からです。
早めに着いてしまった私、まだ誰も来ていないので暫く古びた撮影所をきょろきょろ眺め落ち着きがありません。
「ひしみさん?早いのね。メイクの成田です、宜しくねっ」
「よ・宜しくお願いします。」
「こっちヨ」
彼女は私を促し小走りに二階に駆け上ると「美粧室」と木札の掛った部屋の鍵を開けてくれました。
20代後半くらいの捌けた感じの女性です。
「はい、このドーランを塗ってね」
一本のドーランと粉の入ったパフ入れを手渡され、自分で化粧をするのです。
「髪型どうする?中途半端ねぇ」
彼女は私の髪をしばらく梳いたり上げたりして悩んでいましたが、そのうち有無も言わせず髪をアップに結いました。
これでイイのか悪いのか、新人の私には何も言えません。
その時の髪型と初日の硬さが丸解りでしょ?この写真(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/7a/1d1703397292cb023b77b9276185ff39.jpg)
しかしこの髪型は撮影初日の午前中だけでした。
午後からは撮影現場に顔を出した満田監督の一言で、いとも簡単にボツになるのです。
でも午前中に撮ってしまった分はボツには出来ません、フィルムの高い時代です。
仕方なく髪型をアンヌ自身で直しているシーンを作った訳です。
よく見ると髪型が繋がっていません。
画面で確かめてね(笑)
因にこの時は野長瀬三摩地監督でしたが、髪型とかはこだわらない方でした。
初日の撮影が終わりました。
帰りは何人かのスタッフと揃って遠路駅まで歩きました。
化粧をすっかり落とした私の顔を見るなり、照明技師の新井盛さんが、
「なんだっ、スッピンだと綺麗なんじゃないか。」
化粧が下手だった訳です。
今でこそ、メイクさんの手で化粧をして貰えますが、当時は全部自分自身です。
女優は化粧の研究もしなければなりません。
ドジで間抜けで職業意識の欠けてた私はろくでもない女優でした。
そんなコト皆さまは先刻ご周知でしたね~(笑)
・・と言う事で、初めて会った警備隊のメンバーとの印象等は
『セブンセブンセブン』(小学館)に書いてありますのでそちらを見てね(笑)
本とは切り口を替え、違った目線で書きますからね~。
また気が向いたら続きを書きます、その時まで待っていて下さいね~。
ーつづくーはず。
ですねぇ
でも映像を作る世界って不思議でしたでしょう
まず当時の新人女優さんが自分でメイクをやっていたという事実! 正直、驚きました。
あと、ウルトラセブンは複数の監督さんが演出されていましたが、キャラクターのイメージ決定が合議制だったとは!?
もちろんそこには脚本設定の関係もあったのでしょうが、現場では満田監督がリードしていのでしょうか?
実に興味深いお話ばかりで、本当に嬉しいです。思わずDVD取り出して、観ています。
あと、綺麗なスッピンのアンヌ隊員ってのも、拝みたかったですねぇ~♪
これからも貴重なお話を楽しみにしております。
ソガ隊員とのスチールは、「緑の恐怖」の回ですね。
なるほど、
そんないきさつの下のこの写真でしたか。
…ウルトラセブンという作品を、幼少期からこれまで鑑賞し倒してきた自分としては、
あまりにリアルな舞台裏秘話に、もうドキドキしながらこのエントリを読み進めました。
…そう、アンヌさんはすっぴんが一番美人だと思います(*^_^*)
その記憶力も去ることながら、ご本人にとっても新たなスタートを切った特別な瞬間の連続だったのでしょうね
やはり、朗読会をやってパンフレットか冊子を出しましょうよ
若しくは、DVDのブック・レットに掲載して
何度でも購入しますのでッ
以上、今回の感想文でした
>そのうち有無も言わせず髪をアップに結いました。
>仕方なく髪型をアンヌ自身で直しているシーンを作った訳です。
なるほど~
でもまぁ、新人さんなわけだから、そりゃ、何も言えないですよねぇ…(苦笑)
少なくとも、ゆり子さんに非はございません(笑)
しかし、この話はホントに貴重ですよ~。
早速、照らし合わせながら、DVDを観返してみます
それでは、また~
追伸…
京都にいらしてたんですね~
また関西でイベントが催されることを切に願っております
今の若い俳優さんもそれなりに大変でしょうが、同じようにできるのでしょうか?などと思いつつ。今後も楽しにしていますす!
PS-先日成田亨さんの『怪獣と美術』を入手。あらためてデザインのすばらしさに感嘆していたところです(高かったですがw)
アンヌ隊員 かわゆい
ウルトラQ,ウルトラマンとヒロインは、桜井浩子さんで、セブンになったときに、(* ̄- ̄)ふ~ん 今度は、女性の隊員ちがう人なんだ~って思った記憶いまでもありまして
で、ウルトラQ,ウルトラマンにはなかった、ダンとアンヌの恋 みたいなのが、ガキのくせして印象にのこったんですよね ^^;
最終回の ダンの「ぼくは人間じゃないんだよ、M78星雲から来た、ウルトラセブンなんだ」っていう告白も、その伏線がなかったら、あれほど感動的なシーンにならなかったし^^
しっかし・・
しみじみ アンヌ隊員 かわゆいなぁ~~
(*・・*)ポッ
ひし美さんが見ても かわゆいなぁ~って思いますでしょ? ^^