あれから55年・・アンヌのひとりごと

ズバリ!団塊の世代。ひし美ゆり子のブログsince・06・1・14

7月になると思い出す・・P-4

2010年07月10日 23時57分24秒 | アンヌのひとりごと
これは1967年7月14日(金)の出来事を思い出すがまま綴っているのです。
私にとって「日本の一番長い日」かもね(笑)

円谷特技プロに面接(オーディション)に向った私は
テレビ映画「ウルトラマン」を試写室で観せられ、その後キャメラテストをしていました。
原っぱでの撮影はキャメラマン&レフ板持ちの3人だけ、すると遠くから・・

ドゥルン・ドゥルン・ドゥルン・・・耳慣れない唸り音が轟いたかとおもうと、
向こうから巨大な物体(車)が道狭しとこちらに向ってきます。
何?何?
その姿はハイカラにお化粧した戦車の様でした。
私は感動というよりもこの異文化的な光景にただ目を丸くしていたに違いない。
戦車は円谷特技プロの敷地内に入り込んでいったのです。

重そうなドアが開き、グレーのユニフォーム姿の男性が下りて来ました。
「アレ~?森次クン!」
『おう!何だ菱見クンじゃないか~』

二人はつい一ヶ月前まで国際放映でお仕事をしていた仲だったのです。
『きょうは撮影の初日だったんだよ~』
「フ~ン」
この面接は訳あって下りた女優さんの代役だったとは聞かされておりません。

新野さんが寄って来て
『これは劇用車でポインターと言います。写真を撮りますから前に立って下さい』
私服で十数カット撮ったでしょうか・・


『それでは奥の部屋で隊員服に着替えてきて下さい』
「あっ・はい」
『森次さんはそのまま一寸待ってて下さい。菱見さんが着替えたら一緒に写真を撮ります』

こうして末代まで残る世紀の写真(笑)を撮る事になろうとは誰も分っていなかった。