あれから55年・・アンヌのひとりごと

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あれから50年・・ある演出家の学生日記

2007年05月15日 11時29分16秒 | 地谷子のひとりごと
富士山の麓まで友人の三回忌法要に行ってきた。
今年は天候にも恵まれ
残雪の白さを残した富士山がくっきりと雄大な姿を映し、
山裾の大霊園はツツジが真っ盛りで赤・白・紫の競演だ。
天候でこんなにもロケーションが違うものなのか。

昨年の一周忌の時は悪天候で寒々としたモノトーン、
故人はテレビ局の演出家だったが、
一周忌は彼の仕事関係者だけ参列した法要だった。
あれは長年勤め上げた会社への感謝の気持ちの演出なのか?

今年は親族だけの法要だった、
富士山をあんなにも綺麗に浮き出させたのは
遠方から参列した親族への最大な感謝のもてなしなのか、
同じ感謝の気持ちを180度変えて表現できるのは
さすが名演出家だ。
二年続けて参列した私の勝手な解釈だが.....

一泊をしての今回は、故人の好きだったお酒を酌み交わし
夜更けまで彼が神童と言われた子供時代の思い出話しを聴いた。

最近夫人が発掘した故人の17才時の日記(昭和31年)
当時旺文社から発売されたハードカバーの日記帳だ。
「学生日記」と銘打たれ250円、当時としちゃ高価なものだ。

日々の出来事や感想等が17才の視点でビッシリ綴られ、
またお小遣い帳も几帳面に付けている。
小遣い月800円也、お菓子10円也...
晩年の彼から想像すると当時の金銭価値が可愛くて
つい読んでて頬がほころんでしまった。
神童と言われた由縁が分かるような貴重な史料だ。

最近東京の30年代の昭和物語が流行っているが
彼の出身地香川県の30年代受験生が書いた昭和の時代背景も
本やドラマにしたらなかなか面白いのじゃないかな。。