カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

優しい向日葵

2004年08月22日 | ☆ ふるさと・大和
向日葵と言えば、真夏のギラギラした太陽に向かって咲く、強く逞しいイメージを持つ。若い頃、こんな向日葵が好きだった。
「好きだった」と過去形で書いたが、今も好きな夏の花のひとつである。
デジカメを始めてから、いつもバックにカメラを入れ、季節を知らせてくれる花たちとの出会いを、楽しみに収めてきた。

夏は向日葵、それも、青空の中にぐんと伸びている大きい向日葵と出会えることを期待していた。こんな田舎のこと、何処かの畑の中とか、庭の中から背伸びする向日葵があるだろうと、ウォーキング中もカメラを放さなかったのに、とうとう、そういう機会がなく夏が終わろうとしている。

が、ここにきて我が家から、車道を隔てた休耕田の中に、向日葵を見付けた。手入れのされていない田圃だから、雑草の中に手のひらより少し大きめの花が、乱れ咲いている。向日葵に、乱れ咲くという言葉は全く無縁のものだけれど、そうとしか表現できないのだ。
「優しい向日葵」だ。花も優しいが、休耕田を遊ばせないで、道行く人の目を楽しませてくれる、持ち主の優しさを見たような気がする。
コメント (5)
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