カラッ・カラッ
瀬戸大橋 与島PA に休憩する。南国の雰囲気の海辺に向かって急いだ。同じように、海へ向かう音がついて来る。
カラッ カラッ カラッ 下駄の音だ。振り向くと、娘は赤い鼻緒の桐下駄を鳴らして走ってくる。確か家を出るときは、スニーカーだったはずだ。
「なに?それ!!」
「この間、下駄箱の整理をしてたら、桐の下駄が出てきたの.少しカビが生えてたけど、拭けば取れたので、素足に気持ちがいいので、車に積んでおいたの」
いつ履こうという目当てもなかったが、海からの風を受けた時、急に思い出したと言う。
おおよそ 海と関係ない桐下駄なのに、素足に馴染んでいる。
娘を嫁がせるときの、荷の下駄箱の中に入れてやった、何足かの履物の一つが、こんな形で今 目の前にあることに 当時のことが思い出され胸がキュッとなった。
娘は、バンガローでの食事作りに、カラカラと下駄の音を響かせて、3日間動き回っていた。
瀬戸大橋 与島PA に休憩する。南国の雰囲気の海辺に向かって急いだ。同じように、海へ向かう音がついて来る。
カラッ カラッ カラッ 下駄の音だ。振り向くと、娘は赤い鼻緒の桐下駄を鳴らして走ってくる。確か家を出るときは、スニーカーだったはずだ。
「なに?それ!!」
「この間、下駄箱の整理をしてたら、桐の下駄が出てきたの.少しカビが生えてたけど、拭けば取れたので、素足に気持ちがいいので、車に積んでおいたの」
いつ履こうという目当てもなかったが、海からの風を受けた時、急に思い出したと言う。
おおよそ 海と関係ない桐下駄なのに、素足に馴染んでいる。
娘を嫁がせるときの、荷の下駄箱の中に入れてやった、何足かの履物の一つが、こんな形で今 目の前にあることに 当時のことが思い出され胸がキュッとなった。
娘は、バンガローでの食事作りに、カラカラと下駄の音を響かせて、3日間動き回っていた。