カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

古都奈良に咲く燈りの花 『燈花会』

2004年08月15日 | ☆ ふるさと・大和
「ならのとうかえ」と耳から入ったとき、『奈良の燈火会』と文字にするものと思い込んでいた。

薄暮から次第に闇に包まれていく猿沢池の畔で燈りが燈るのを待っていた。
池を縁取るように、蝋燭の灯りが次々燈っていく。
池に燈りの影を浮かべて、二重の燈りの花が咲いた。

これなのだ。『燈火会』でなく『燈花会』 燈りの花なのだ。

まさに、燈りの花であることを実感したのは、興福寺の境内に入った時だった。
ライトアップされた五重の塔から宝物殿に歩みを進めると、真っ暗な地面に、ほのかな燈りの花が幻想的に広がる。

暫くは、言葉もなく幽玄の世界に身を置く。

来年もまた、この花たちに会いに来よう。





コメント (14)
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