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このマンガの主人公は仙石権兵衛
仙石権兵衛秀久の一代記。
仙石秀久と言うと九州征伐の際戸次川の戦い攻め込んだ挙句の挙句自分も所領を没収され高野山送りしかもこのショックで元親はおかしくなり長宗我部家は斜陽へと向かう)
信長の死後は羽柴秀吉に従い、四国征伐が成ると天正14年(1586)に讃岐一国を与えられ、高松城主となる。
天正15年(1587)の九州征伐に際し、先遣隊を命じられて長宗我部元親らと四国勢の軍監として出陣。豊後国戸次川で島津軍と戦うが、長宗我部元親と十河存保が伏兵がいると言っているのにも拘らず「敵は大したこと無いから蹴散らせ」と言って強行渡河策に失敗、四国勢総崩れの要因となった(戸次川の合戦)。この失策によって長宗我部元親の嫡男信親を戦死させてしまった。長宗我部元親は有望な跡取りを失ってかなり落胆したようで、その後はそれまでの勢いを全く無くしてしまった。仙石権兵衛は全所領を没収されて高野山ることになりました。
天正18年(1590)の小田原征伐では徳川家康の陣場を借りて従軍、甲冑に鈴をつけるパフォーマンスで信濃国佐久郡小諸5万石を得て、小諸城主となりましたね。他にも秀吉の命を狙った石川五右衛門を捕えるなど何気にいろいろなエピソードがあります。
司馬遼太郎の作品なんかだと譜代の家臣団を持たない豊臣秀吉が、その能力以上に異例の出世をさせて作り出した愚かな大名の一人として扱われ、殊に長宗我部氏を扱った「夏草の賦」では、けちょんけちょんなんですね。
関白秀次にしても福島正則にしても分を超えた武将というのは末路が哀れになるようですね。
で、この「センゴク」だと、秀吉が竹中半兵衛をくどき落とす場面で仙石秀久が同行するんですね。「え~?一緒に行ったかぁ?」と疑問に思ったんですが、このあいだ「功名が辻」を見ていたら上川隆也さんが演ずる山内一豊が秀吉と一緒に竹中半兵衛を訪ねているじゃありませんか。
それ見て、これは大河ドラマだなあと深く頷いてしまったわけです。「新撰組!」の作者三谷幸喜さんが言っていたことで「僕は大河っぽい大河を書きます」っていっていて、黒船来航時に佐久間象山や桂小五郎と一緒に近藤勇や土方歳三が黒船を見ている場面や江戸ですでに坂本龍馬と知り合いだったりする訳ですが、どの歴史小説においても創作の部分はあるわけで、隆慶一郎さんが静岡大学の戦国時代のエキスパートである小和田先生に、「歴史学の部分で分かってないって言うことはそこは作家が勝手に想像しても良いわけでしょ」って言って「影武者徳川家康」を書いたらしいよ。
だから歴史の面白さって言うのはそういう部分にもあるんじゃないかと思ったりするわけですね。
いいですよねーセンゴクw
僕はそういうリアリティがいいなって思ってます。
これからも宜しくね。
今ちょうど「夏草の賦」読んでいるので過敏に反応しました。やっぱり司馬さんの小説は面白いです。
「功名が辻」なんざ司馬さんの作品の中では一番娯楽性の高い作品なのにどうも大河ドラマでは沸き立つモンがありません。
残った期待は「播磨灘物語」と「箱根の坂」と「夏草の賦」なんだけどね。