「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

かに鍋をたべちゃいました  札幌かに本家静岡駅前店

2006年02月25日 23時35分59秒 | 日記
 今日は義母さんのおごりで札幌かに本家に連れて行ってもらいました。札幌かに本家も静岡では随分長いことやってるお店の一つなんじゃないかな。調べてみたら1987年にオープンしたっていうから20年になろうというお店なんですね。
 静岡で「かに」一本で続けてられるんですから相当なものだと思います。
 静岡県人って結構「かに」に憧れみたいな感情が働くような気がするんですけど僕だけでしょうかね。
 
 カニの専門店は初めてじゃないんですよ。藤枝の「蟹や徳兵衛」とかは行ったことがあるんです。



正直な話、蟹料理の店としては印象が余り良いものではありませんでした。味の問題ではなくて、ボリューム感の不足と品が良すぎる感覚がありました。本気で満足するのならもっとお金をださなくちゃいけないのかなっていう感じです。
 自腹だったせいもるかもしれません(笑)

 北海道ならいいだろうということで札幌駅前のビルの高いところにある蟹料理の店にいったこともあります。

 そこも上品なお店でしたが、おいしい蟹を食べたときの濃厚な記憶と札幌という期待が邪魔をして、さほどの印象を残すことが出来ませんでした。

 おいしい蟹の記憶は静岡市内にあった老舗「十の字」でたべた「焼きタラバガニ」にあります。

 十の字は今はビルの名前にのみ残っていますが往事は静岡の花柳界を牽引するほどの勢いを持ったことのあるお店で、静岡に来た著名人も必ず寄ったという店でもありました。
 武者小路実篤が何か書いていたような気がします。

 僕はそのお店の人と縁あってお呼ばれしたことがありますした。カミさんとの縁もそのお店のおかみさんが決定づけてくれたようなものですから、感謝ひとしおなんですけれどもね。

 蟹は当代の板さんが焼いてくれたものでしたが、一級品を炭火で焼いて出してくれました。それをこれまた一級品の磯自慢純米大吟醸で頂いたものですからたまりません。

 

 酒がすすんでたまらない状態になってしまいました。

 それが蟹を焼いてたべた最初ですから、幸運というか不幸というかどんな蟹料理を食べても僕の舌の記憶を覆すまでには至りませんでした。

 それ以前でしたら札幌かに本家の蟹寿司でも充分過ぎるほどおいしいと感じていたんですが…。

 その十の字も随分前になくなりました。社用族が減ったことや板さんの放蕩があったりと色々原因があれこれ言われましたが、ただ残念な限りなのです。

 
 で、僕が今日行った札幌かに本家はもちろんチェーン店で全国にいくつもの支店があるようなのですが、おいしかったですよ。

 今日は「鍋」だったんです。

 しかもカニ看板考案45周年記念で、クーポン券持参で半額になっていました。
でなきゃ義母さんも行くとはいえないでしょう。

 何と言ってもだし汁が旨い!

 この基本を押さえているから白菜だけ食べてもおいしいとしか言いようがない。これにカニが入ってくるのだからたまりません。

 うちの娘は日頃しゃべりに喋る黒柳徹子なのですが、このときばかりは周囲の会話に全く耳を貸さず、黙々とカニ殻からジュウシィなカニ肉を引っ張り出す作業に専念しており、時々ため息をついておりました。

 数少ない会話の中では、「何で蟹食べに来て鍋に餅いれてたべなきゃなんないのよ!私はカニしか要らないから」といってました。
 末恐ろしい子供に育つかもしれないと思いました。

 


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2 コメント

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十の字 (葵区のあおい君)
2006-02-26 09:20:19
「十の字」の名はなつかしいです。

すっかり忘れていました。

私が子どものころは、親戚の法事などでよく使われていました。

料亭の「喜楽」も清水のなすびグループに買収されてしまいましたし、老舗という看板だけではやっていけないのは分かりますが、ちょっとさびしいです。
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喜楽ですか (aniki)
2006-02-26 12:24:07
 良いお店でしたね。



 静岡にきたなあって感じの店でした。



 僕の知ってる「十の字」は雑居ビルの2階か3階でした。上の階にフィリピンパブかなんかあって、雑然とした感じがありましたね。今思うとそのころからあんまりうまくいってなかったのかなと思います。
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