「中級サンスクリット」
中級サンスクリットは私にはレベルが高くて理解が追いついていないのですが、全編を通じてサンスクリットの韻律が脈々と表現され、エピソードの中にもインドの空気を感じます。
事前に送られてくる資料を印刷しておいてそれを見ながら授業を受けるのですごく助かります。
前回のときのアンケートで、「タイトルのところのイラストにある象さんの名前を教えてください」と書いたところ、今日は本当にそれを取り上げてくださいました。
象さんの名前はガネーシャという神様で、シヴァ神とパルヴァティー妃の息子。我が子と知らず父に首を切られ、父はその首を探すが見つからないので最初に出会った子象の首を切って息子につけたのがガネーシャだということです。
日本では歓喜天、あるいは毘那夜伽と呼ばれ、胎蔵曼荼羅にも金剛界曼荼羅にもしっかり登場していました。
インドでは富の神様として絶大な人気があるらしい。
どっかり座っている姿に親近感を覚えます。
曼荼羅にたくさんある尊の名前や由来がわかるとクロスワードパズルがひとつ解けたような気分で嬉しい!
今日の一偈でもガナパティ(ガネーシャの別名)讃歌を詳しく解説してくださってただもう感謝の一言です。
「大乗起信論」
論書の中ではもっともベージ数が少ないというけれど、まったくもうさっぱりわからないのであります。
8月にはかなり参考文献を読み、現在も手元に数冊置いて、時々読むのですがあいかわらずわかりません。
最後のところで先生が古典の読み方について語られたところによると、
古典はただ読む、何度も読む、
そうすると読むものの姿勢に応じてむこうからちらっと姿を見せる、
というのです。
たしかにそうかもしれない。
読むことと理解することが同時進行ではなく、合間合間に姿を見せるということですか。
「大乗起信論」の先生も存在感のある立派な先生です。
授業中に先生がオススメの本を紹介されたので、さっそくアマゾンに発注しました。
梵文和訳 華厳経入法界品 (上)(中)岩波文庫 2冊です。
来週は午前中に「初級サンスクリット」、午後に「中級サンスクリット」と「チベット仏教入門」、全部で3コマあります。
チベットといえば大学の参考文献に推奨されているDVDの「キャラバン」が今日届きました。
前にも「チベット死者の書」のDVDを購入していてまだ手元にあり、図書館でもチベット関係のDVDを借りてきて見たことがあるので、これでチベット関連のDVDは3回目です。
先程一通り「キャラバン」を見ました。
うーん、これのどこに感動してレポートの一部に取り入れるのだろう?
難しい。
標高4500mに住むチベット人の生活スタイルや雄大かつ厳しい風景などはすごいと思うが、密教に関連したところが見当たらない。
1回見たくらいではわからないのかも。
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