望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話・認知症老人を作る!(その1・とっちらかる)

2015-02-12 23:54:12 | 舞台・ウラ話

ハードもソフトも、
ホンモノパワーに助けてもらいましたが、

もちろん、それだけではないワケで・・・。


今回、台本が全部完成して、
まず愕然としたのが、

<セリフが覚えられない!>

いや、まぁ、いつもなんですが 
でも、そんなもんじゃないんです。

それも、いつもより、
ずっとゆっくり喋っているのに、
セリフが出てこない。

まぁ理由は明白でして・・・、

<脈絡のないことを喋るから>


普通、会話は相手と同じテーマで、
言葉をやり取りします、よね。

それが今回の場合、
会話としてまったく成立してない台詞で、
<会話>しなきゃならない。

それも、ちゃんと相手の話を聞いて、
そこから連想ゲームのように、記憶を飛ばして、
違う話を喋り始める、という、

ある意味、すごいテクニック(笑)

この台本の中で、

たくさんマルで囲んだ言葉がありますが、
これが「連想ワード」になります。

たとえば、
「うちの孫ね、好きな人ができたみたいなの」
という台詞で、
「好きな人」というワードだけが相手に渡る。

すると、

「好きな人」から「夫」を連想して、
「うちの亭主も本当は優しいのよ」

という返事になる、という具合。

自分たちにとっては、
ちゃんとした会話なんです。


だけど、

普通の台詞なら、
相手がこう言えば、次はこう返す、
と予測がつくから覚えやすいんですが、

まったく別の話をしてたりするから、
ひとつ止まると、もう出てこない



そして、これをやってるかな~、

と思うと、またぜんぜん別のことをやってたり。

と思うと、また元に戻ってたり。

これぞ自由人! なんですね~。


・・・なんだけど、

これを演じようとすると・・・、


コレをやりながら、コレもやって、と、
まとまりのないことを、
並行してやるわけで。

これがものすごく難しい!

頭をフル回転させて、
必死で<自由人>を演じることになる。



本物の認知症なら簡単なことが、

とりあえず、
まだ認知症にまで至っていない役者には、

猛烈にむずかしいって、

不思議なものです。


認知症の方たちって、
実はすごい力を持ってるのかもしれない、

・・・と、また今日も、
マジメに終わりました、とさ。


   (つづく)



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おいっ

2015-02-12 12:37:24 | つぶやき

電車の中。

やっと席が空いて、座って、

ホッとひと息。

台本を広げ・・・た途端、

隣のオジサンが、

凄まじい咳の連続放射(ーー;)

仕方なく、台本を片付けて席を離れたけど、

咳が出るなら、マスクぐらいしてよっ!
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