望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

消え物モロモロ

2010-05-24 17:34:08 | 舞台・ウラ話
消え物・・・つまり舞台上で飲み食いする物のことですが、
今回は、ホントにみんな、よく食べました。

食べた分、稽古での試行錯誤もいろいろで・・・。


たとえば、<どらやき>

これは、台本にこう書いてあったにも関わらず、
稽古中は二転三転。

お父さん(主宰)の、
「飽きるから日替わりもいいですね~
なんて発言もあったので、
結局、初日の「きんつば」まで、
いろんな和菓子が登場しました。

きんつばの他にも、
桃山、月餅(和菓子じゃないだろっ!)、各種のお饅頭など。

いずれも、散らかる、食べにくい、などで却下。

中でも、最悪が「もなか」でした 
もなかって、皮が口の周りにくっつくんです。
唇にまでぺと、って。

そうでなくても乾燥している稽古場の中で、
唇についた皮が剥がれず、
かなり違う生物になってしまって 
1回で速攻却下。

結局、巡り巡って2日目からは台本通りに。
(で、やっぱり、飽きました )



ご飯、お味噌汁、お漬物、さつま揚げの有島食堂チームは、
とにかく食べきらなきゃならない!
これが大変そうでした。

用意するのは、やはり有島食堂の女主人役の千鶴子さん。
毎回、炊いたご飯を持ち込んで、人数分の食事を用意、
・・・これも本当に大変そうでした。

こういう用意で意外に怖いのが、

・・・ラップのはがし忘れ、なんです 


そんなこと、忘れるワケない、と思うでしょ?

それがね~~、

なぜか、なぜか・・・忘れるんです。


ご飯は早くラップを取ってしまうと、硬くなって、
食べるのが大変なので、
ギリギリまでラップをしておくんですが、

出る前って、何かと他のことに気が行ったりするので、
舞台に出てから、ふっと見ると、

ラップがライトに映えてキラキラと、
なんてことが、本当にあるんです。



これは小道具置き場ですが、
ね、キラキラでしょ?


千鶴子さんもすごくそれを心配して、
(そりゃそうですよね、戦争中にラップはまずい )

心配して・・・いるうちに、

突然「あ、そうだ~!」と言うが早いか、

受付の机から赤のマジックを持ってきて、

食品にかけてあるラップに書き始めました。


「外す」「外す」「外す」「外す」・・・


書きも書いたり。
ラップというラップに書きまくって・・・。

はい、毎公演ごと。
ぜーーんぶに。

もちろん千秋楽まで無事に済んだのは、
言うまでもありません 

私も今度、マネしよ~~。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参加中。よかったらクリックを!

人気ブログランキングへ