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ドルフィンベルベット

高齢馬のケアと徒然日記

『水曜の朝、午前3時』

2009年09月14日 19時42分30秒 | 読書日記
『水曜の朝、午前3時』(蓮見圭一著)
タイトルの意味が最後までわからなかったけれど、これってサイモン&ガーファンクルの歌のタイトルらしい 

死を前に娘に手紙と肉声テープを残す美しくモダンな母親。
1975年の大阪万博でコンパニオンとなり、そこで知り合った語学堪能で聡明な男性と恋に落ちる 
とても表現がきれいな小説で、思わず眠くなってしまうほど

でも、彼らの恋は成就しない。
彼が在日ということを知った彼女が逃げたから。
彼女のことを誰も責められないと思う 

世間体はそれで保ったけれど、最後まで彼女は彼を愛していた 
切ないけれど、とってもきれいな小説だと思う