羊飼いな日々

仕事も家庭も子育ても、
のんびり気ままに行きましょう~

今年の初仕事

2007-01-15 21:33:55 | 活動・手仕事講師

本日は随分遅い、仕事始めの日でした。

Img_1721 毎月3回ほどS園にて、手工芸と編物を指導しています。お年よりも慣れたものですが、今回は、年末年始から日数が経ち過ぎて、混乱される方もおりました。

しばらく作業をしていないと、機能の低下が著しく見られるお年よりもいらっしゃいます。

とはいえ、最初はとまどっていても、作業を始めるうちに自然に手が動きます。

Kさんが、「なんでもすぐ忘れるけど、編物は覚えてるねぇ」とうれしそうなお顔です。この方は認知症で、ほかの事はさっぱりですが、この作業だけは、集中して取り組まれます。自分にも安心して出来ることがあるという、自信につながっているようです。しかし、本日は出だしが少々・・。私が「自転車乗るのと一緒でね、一度乗れるようになったら、しばらく乗らなくても体が覚えてますよ、ちゃんと編めてるから大丈夫」と話すと、うれしそうに作業に取り組まれました。

また、片麻痺のKさんは、編物がもともと得意だということで、このペットボトル編み機でのマフラーづくりも自分で編み方を工夫されながら、取り組んでいらっしゃいます。今回は許可をいただいて、編んでいる動画を載せました。片麻痺であっても、時間をかけてこのように作業ができるのですね。硬縮の片麻痺のHさんは、最初は、本当に手が言うことを聞かず、ご本人もイライラしながらの出発でした。しかし、動画のとおりです。

ここで、お年寄りが編んだマフラーは、クリスマス展などで販売し、売り上げは寄付をしています。お年寄りの方々も、自分で作ったものが役に立っていると張り切っておられます。

昨年は、Mさんが、ご主人のためにマフラーを編み、クリスマスにプレゼントしました。そのマフラーは、一年がかりで編み上げたもの。心のこもったプレゼントに、ご主人はとても喜んでくれたということで、今日はその話で持ちきりでした。なにしろMさんは、生まれて初めてマフラーを編んだらしいのです。しかし、ビックリしたのはご主人。Mさんはかなり進んだパーキンソン病の方で、何も出来ないと思われていたからです。少しだけ動く手先を使い、一生懸命に、大切な家族のためにがんばって編んだのです。きっとご主人も感動されたのではないかと思います。そんな話をしてニコニコでした。

そんなことで、仕事始めは、のんびりと。いつものペースに戻るまでは、ゆっくりと進めていこうと思っています。


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