本日はN市のMさん主催の手仕事カフェの日でした。今回はヴァルドルフ人形づくりの方に加えて、小さいお子さんと一緒に参加し、羊毛ボールを作られた方2名。
今日のカフェタイムです。Mさんの天然酵母パンは、ますます上達し、頂くのが毎回愉しみになっております。ご馳走様でした。
次回は、8月の29日です。人形作りだけでなく、羊毛の小物や動物なども作れますので、ご希望があれば伝えてください。
もう少しで仕上がりそうなOさんのお人形です。とてもかわいく出来ました。Oさんは今日から、赤ちゃん(体長55㎝!)に挑戦します。頭のボールひとつ作るのも、一仕事の赤ちゃん。出来上がったらさぞかし感動することと思います。がんばりましょう。
さて、今日のカフェでお話しした、人形作りについてです。
-ヴァルドルフ人形は、工程のひとつひとつが、手抜きの出来ないお人形です。このくらいは大丈夫だろう、というごまかしの効かないところがあります。中に詰める羊毛の玉の形は、そのまま人形の形になってしまうので、ズルズルのゆるい玉を作ると、手がぼこぼこになります。また、顔の形を作るタコ糸。これを下のガーゼに縫い付ける作業も、目には見えないので一見しなくてもいいように感じますが、何年かした後にこの人形をきれいに洗うときに、その意味がわかるようになっています。
すべて中身が大事なのです。外側に見えるもの、それは中身が形作っているわけです。外側の布でごまかしがきかないからこそ、しっかりとした中身を作る。これは、子ども育て、しいては自分作りにも通じないでしょうか。
羊毛の玉を形づくる段階で、出来上がりをイメージしていくといいのです。
このお人形づくりの工程の意味まで、思考しながら作り上げたときに、作ったその人も又、中身からしっかりとした人間になっています。完成することが目的でなく、作る過程が大切なのは、そういった理由があるのです。
子どもに与えるシュタイナー教育の人形ということだけでなく、自分が成長するための人形でもあるわけです。だからこそ、時間がかかっていいのです。早く作れることがいいわけではありません。
今の社会は合理主義。早く、安く出来上がることが最上とされていますが、そうではないのですね。子育ても、そのように、とても時間がかかります。子どもの成長と共に人形も少しづつ出来上がっていく。そして自分も。
みなさん、人形をつくりあげると、自信となって輝いてきます。
このような人形づくり、ぜひ、お子さんのため自分のために作ってみませんか。