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ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

本当の合格

2011年08月27日 | 中学受験 合格力随想
今年の夏期講習も終わりました。みんなよく頑張ってくれたと思います。しかし、現実は厳しくみんながみんな第1志望校へ合格できるわけではありません。いや統計的には3人に2人は第2志望校というのが現実です。 教科の成績もよく、勉強もよくがんばっていても、不合格の場合はあります。納得できない気持ちに押しつぶされそうになる子もいます。しかし、試験とはそういうものです。実力があっても、運が悪くても不合格は不合 . . . 本文を読む

アイマーク

2011年08月16日 | 中学受験 合格力随想
読書の目的は、読んで何かを知るだけでなく、読んだあと考えることにあります。そのためには、繰り返し読んでその本の内容を消化することが大切です。 再読の方法として、これまでは、読んだところで印象に残った箇所に傍線を引くというやり方がありました。しかし、この方法では、図書館などから借りた本には使えません。 そこで、小さな付箋を貼って傍線の代わりにするという方法が使われるようになりました。昔は、手ごろな大 . . . 本文を読む

読書・対話・愛情

2011年08月10日 | 中学受験 合格力随想
学力の基本は、読書・対話・愛情です。これらのことが適切に取り組まれていれば、学習の習慣は小学校低学年までについていきます。そのあたりのところをもう少し具体的に述べてみます。 まず第一の読書について。読書は、毎日50ページ以上読んでいくことを目標とします。もちろん、小学校低学年では、もう少し少ないページ数になります。生活の中で、何か機会があれば読書をするという形にしていきます。例えば日曜日、お子さ . . . 本文を読む

独学のすすめ

2011年07月28日 | 中学受験 合格力随想
昔は、学習塾などいうものは、ほとんどありませんでした。私が中学生のころ、学校の近くに一ヶ所だけあった塾は、算盤塾でした。また、当時のほとんどの親は、受験勉強のノウハウなどは持っていなかったので、子供たちはみんな自分なりの工夫で学習したものです。そのころの情報のほとんどは、「○○コース」や「○○時代」という学研か旺文社の学年別の月刊誌でしたから、今考えると、理念だけが先行してかなり能率の悪い学習をし . . . 本文を読む

 『記憶に残る学習』

2011年07月17日 | 中学受験 合格力随想
幼稚園や小学校低学年のころの記憶がたくさんあるお子さんは、そのころに愛情のある楽しい生活をしていたと考えられます。このような愛情のある生活は、保護者の方が意図的に小学校低中学年の時期に取り組み、習慣としていたことが大切です。つまり、『記憶に残る経験』。 このことは、学習の上でも同じと考えられます。叱られながらあるいは強圧的に100点を取るような学習をさせられた場合、半年後にその知識は50点ぐらい . . . 本文を読む

 フォトリーディング

2011年07月05日 | 中学受験 合格力随想
子供たちの読書の状況を見ていると、よく読む子と全然読まない子に、はっきり分かれる傾向があります。これは、大人の方でも同じかもしれません。 小学校の低学年のころは、どの子も読書好きです。しかし、学年が上がるにつれて、本を読む層と読まない層にだんだん分かれていきます。 年齢が上がるにつれて本を読まない子が増える理由は、低学年のうちに読んでいた本が易しい本で、易しい本しか読まないために学年が上がると難し . . . 本文を読む

左脳の休息

2011年03月11日 | 中学受験 合格力随想
『神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡』において、人間の意識の仮説である二分心を説いたジュリアン・ジェインズが面白い実験を提案しています。 まず何でもいいから、自由な話題を数分間喋り続けます。それはだれにでもできます。そして、そのあと、同じように自由な話題を数分間歌い続けるという実験をします。しかし歌で喋るということは、すぐにできなくなります。歌に意識を向けると同じ言葉を繰り返すようになるか、逆に . . . 本文を読む

一日50ページ

2011年03月02日 | 中学受験 合格力随想
通常、 作文の苦手な子といった場合、二つのケースが考えられます。一つは、本人が苦手と思いこんでいるケース。もう一つは、本当に苦手なケース。実は自分が苦手と思っていることと実際に苦手なことは、結構一致しないことの方が多いのです。このことは作文にも当てはまります。まず、本人が苦手と思っているケースですが、 体験学習で教室に来た生徒に、最初に聞きます。「作文好き?」と。すると、面白いように生徒 . . . 本文を読む

小学生の作文指導のポイント

2011年02月04日 | 中学受験 合格力随想
私は、小学生の作文をチェックする場合、大切なことは評価と指導を対応させることだと考えています。 作文指導において多くの場合、事前にどのように作文を書いたらいいかという指導を行わず、書かれたものを事後的に評価する形になっています。事前指導なしの事後評価だけでは、褒められても子供はなぜ褒められたのかはわからないので進歩しませんし、直すところを指摘されても、自分がいいと思って書いたことを注意されるので . . . 本文を読む

率先垂範

2011年01月19日 | 中学受験 合格力随想
人間が大きく成長するには、生涯の一時期読書に没頭するような日々を送ることが必要なようです。勝海舟は自伝の中で、数年間閉門を命ぜられときに、多くの本を読んだと述懐しています。 私立中学合格時、いったん教室を退会し、ある程度の期間を経て再開する子がいます。ここでよく見ていると、その再開したときに学年相応に考えが深くなっている子と、身体や知識だけが成長している子の二通りがあるようです。 この差がどこか . . . 本文を読む

記憶力と記憶術

2011年01月15日 | 中学受験 合格力随想
学習の第一過程は暗記です。暗記するためには記憶する力が必要となります。したがって、記憶力の養成を目的として暗唱などの作業に取り組むわけですが、ここに問題点があります。この作業を記憶術を使って処理してしまうことがあるということです。記憶術というのは、記憶することがらをイメージ化したり語呂合わせにしたりして自分のよく知っているものに関連づけて覚える技術です。 記憶術を使うということは、真の記憶力を育て . . . 本文を読む

『信じる力』を信じて…

2010年12月24日 | 中学受験 合格力随想
年末恒例の記事。受験の意味を教えてくれたエピーソードのアップです。風に向かって立つライオンのお話にお時間を少しだけお譲り下さい。敢えて、本文の訂正はしていません。最初に書いた時の思いが少しでも伝われば幸いだと思っています。全ての受験生へ明日を切り開くエールとしてお贈りします。   『今日から本格的な中学受験日程の開始です。お預かりした小6生のあれこれを思い出していると、以前指導した生 . . . 本文を読む

学問のOS

2010年12月04日 | 中学受験 合格力随想
国語はいろいろな教科の一つとして考えられています。しかし本当は、国語はOS(オペレーティングシステム)として捉えるべきです。このOSの土台の上に、様々なアプリケーションソフトとしての各教科があるという構造が一番理解しやすいと思います。 別の言い方で言えば、国語の本質は哲学です。哲学といっても、専門家が研究する哲学のような狭い意味の学問ではなく、ものの見方、感じ方、考え方の骨格を育てる学問としての哲 . . . 本文を読む

教育の目的

2010年11月26日 | 中学受験 合格力随想
現在の教育の目的は、受験に合格することになっています。以前は、それでもよかったでしょう。学歴社会が厳然と存在していました。もちろん、今でも学歴社会は残っています。有名大学を出れば、その人物の保証書となります。しかし、現在では、その保証書はただの紙切れであり、以前ような人生そのものの保証書とはなりえない状態です。 ということは、よい学校に入ることの意味は、単なるスタート地点に着くことでしかなくなりま . . . 本文を読む

作文入試について

2010年11月18日 | 中学受験 合格力随想
公立中高一貫校の入試で、なぜ作文試験が行われているのでしょうか。その理由は、公立なので、受験勉強をあおるような入試はできないというところにあります。そこで、知識を問うような普通のテストのほかに、作文試験が課されるのです。 少し話しは脱線しますが、現在の公立小中学校の学習の範囲は、やさしすぎます。基本をしっかり身につけることは大切ですが、教科書の中にレベルの高い問題がないと、物足りなさを感じる生徒も . . . 本文を読む