人は生まれ出でたときから死へと向かう。つまり、死にかけている。とよく言われます。だから、今を大切にその時その時全力で生きなさいと、小さいときから諭されます。確かに、それは生の本質でしょう。
しかし、一面しか伝えていないのも事実です。なぜなら、多くの人はそんなことを考えずともその時その時を一所懸命生きているからです。ただ悔いの残らない生活かというと殆ど悔いばかり。殊更悔い改めずとも悔いる日々。まる . . . 本文を読む
去る7月11日(金)NHK総合・おはよう関西の中で、当塾の取り組みが「学童保育の新たな形」として紹介されました。短い時間でしたが多少なりとも私たちの子どもたちと関わっていく思いがお伝えできたのではないかと思います。ご協力いただいた生徒・保護者の皆さん有り難うございました。
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暗唱は、暗唱の対象よりも、むしろ暗唱するという方法そのものに意味があります。暗唱という方法で、根の吸収力を高めるというのが、この方法の特徴なのです。有の文化では、吸収すること自体を教育の目標とします。そのために、スモールステップで、吸収しやすいような教材作りをします。無の文化では、吸収力を高めることを目標とします。吸収力が高まれば、スモールステップなどがなくても丸ごと吸収できると考えているからです . . . 本文を読む
昨日7/13午後9時からTBS日曜劇場『親父の背中・圭さんと瞳子さん』を見ていました。
映画『花嫁の父』や『秋刀魚の味』の昔からの永遠のテーマである「父と娘」の関係を田村正和と松たか子がゆっくりと演じます。
私の娘も瞳子さんと似た過換気症の既往歴があるので、その嫁いでいくであろう情景が他人事とは思えませんでした。
近頃、説得力にかげりが見えたと思っていた田村正和も絶品。昔を回想しつつ . . . 本文を読む
寺子屋時代の教育風景を当時の絵で見ると、子供たちはふざけて遊んでばかりいたようです。教える先生は、自分の好きな本を読んでいるだけで、特に教えたり注意をしたりすることはありません。このような雑然とした教育環境で、素読と手習いという反復学習が行われていました。これに対して、当時の欧米の教育風景は、子供たちが真面目な顔をして並び、先生は手にムチを持っています。
この光景の違いを見ると、欧米では日本より . . . 本文を読む
少し手前味噌の内容にもなるのですが、あまりにもうれしいのでここにご紹介します。
先日ひとりの生徒が学校で使っている日記帳を持参して、あるページを開いて読んでといいます。読んでいると涙が出てきて困ってしまいました。彼は小学2年生ですから、凝った表現や殊更難しい言葉を使って書いているわけではありません。しかし、彼のその時の心情が彼の優しい心とともに手に取るように伝わってきます。私たちが忘れている何か . . . 本文を読む
大学の時、読んだ本のひとつがケインズの「雇用利子及び貨幣の一般理論」があります。さすがに資本主義経済のバイブルですから内容が難しく十分に理解したとはいえませんが、こういう古典と言われる名著を読むと、作者が、考えている道筋を自分も一緒にたどって読むという感じがあります。古典を読むことが大切なのは、こういう経験ができるからです。「ケインズ入門」のような教科書や入門書では、すでに完成した答えが死んだ知識 . . . 本文を読む