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ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

高槻中学高等学校・塾説

2013年06月27日 | 中学受験 合格力随想
高槻中学高等学校の塾説に行ってきました。今年の話題の中心は、本年7月1日を以て大阪医科大学と合併調印を行い、同一の学校法人となるということです。もともと、4年程前まではどちらの学校法人理事長も同じ方が兼務しており、にも関わらず推薦枠も無かったので、これで逆にすっきり判りやすくなりました。高槻中学高等学校としては、医大接続の特性を生かしSSHの申請などを行って国公立医学部に50名程(本年現役で10名 . . . 本文を読む

思考を明確にしていくこと

2011年12月31日 | 中学受験 合格力随想
冬休みの作文指導をしていて、構造図を書くことで書く内容の整理をさせるようにしています。構造図が難しい子には箇条書きでも良いので書くことを書き出させます。こうすることで思考が収斂し本当に書きたいことと書く筋道が見えてきます。マインドマップを作文指導に生かすというお話も聞きますが、これはマインドマップの「ツリー構造で整理する」という部分よりもむしろ、マインドマップで「材料を引き出すことができる」という . . . 本文を読む

『信じる力』

2011年12月24日 | 中学受験 合格力随想
これはアルゴの年中行事。風に向かって立つライオンのお話を少し。今年も同じフレーズの書き出しから始まります。敢えて、本文の訂正はしていません。最初に書いた時の感動が少しでも伝われば幸いだと思っています。全ての受験生に贈る色褪せないエールとして、クリスマスイブにお届けします。それでは…『今日から本格的な中学受験日程の開始です。お預かりした小6生のあれこれを思い出していると、以前指導した生 . . . 本文を読む

頭をよくする日本語

2011年12月14日 | 中学受験 合格力随想
未来の世界における日本の役割を少し考えてみましょう。第一に、軍事力ではアメリカがトップの位置を占め続けるでしょう。第二に、経済力では、工業生産の分野での覇権は次第に中国やインドに移行するでしょう。また、金融の分野では、欧米に一日の長があるという状態が今後も続くでしょう。 このような中で日本が優位に立てるのは、知力、技術力、精神力など文化力といわれるものになります。 日本の文化の優れている点としてよ . . . 本文を読む

これはいいと思うけど…

2011年12月06日 | 中学受験 合格力随想
今まで、よく「国語の成績を上げるにはどうすればいいのですか」と聞かれる方に、問題集の問題文を繰り返し読む問題集読書の方法を説明してきました。しかし、この方法を実行できる人はあまり多くいませんでした。単純すぎて物足りない学習法だからです。また、成果が形として残らない学習でもあるからです。 やったあとが形に残らないので、始めてはみたものの結局しばらくやって飽きてしまい、続かなくなってしまいます。そして . . . 本文を読む

転ばぬ先の知恵

2011年11月22日 | 中学受験 合格力随想
志望理由書と自己推薦書の違いは何かということをときどき聞かれます。 違いはありません。要するに、学校側は、いろいろ書かせて、その人のことを知りたいということなので、志望理由書は理由書らしく、自己推薦書は推薦書らしく書いてあればいいと思うのです。 しかし、書き方の形式がないと書きにくいと思うので、私は次のようなスタイルで書くことをすすめています。 『私が〇〇を志望した理由は三つあります。  ・第一は . . . 本文を読む

音読暗唱(3)

2011年11月16日 | 中学受験 合格力随想
暗唱という学習は初めてする人が多いので、覚えにくいやり方で学習してしまうことも多いようです。また、保護者自身が子供のころ、暗唱という学習をしたことがないので、子供に説明しにくいということもあります。これは、戦後、日本の文化から暗唱という学習の伝統がいったんなくなってしまったからです。 暗唱の仕方は、朗読の仕方とは少し違います。朗読は、「、」や「。」で区切る読み方をします。これは、意味を理解しながら . . . 本文を読む

音読暗唱(2)

2011年11月07日 | 中学受験 合格力随想
第1の問題点は、暗唱の目的が記憶となっているために、教育と文化が混同されがちだということです。例えば、平家物語や寿限無や枕草子を覚えることは、決して否定されることでありません。しかし、暗唱というとすぐにそのような古典や有名な文章にこだわるところに問題があります。 現在は、科学の成果が生活のすみずみにまで浸透している時代です。そのような科学の発達を考慮すれば、むしろ子供たちには知的感動の喚起を促す文 . . . 本文を読む

音読暗唱(1)

2011年11月02日 | 中学受験 合格力随想
アルゴでは、脳の活性化と言語認識力の増強のため、速読講座を開設しています。また、並行して音読暗唱も奨励しています。この2つの学習は一見似ているようで実は全く違うものです。今回はアルゴがお勧めする音読暗唱について少し述べたいと思います。 音読暗唱の目的は、端的に言えば読解力と表現力をつけることであり、その意義は、同じ文章を反復して覚えることによって、より深い理解に到達するということにあります。また . . . 本文を読む

『話しが理解できない』

2011年10月27日 | 中学受験 合格力随想
あるお母さんから相談がありました。 「子供に何かを言っても、その子が話を聞いていないようだ」と、いうのです。さらに、「学校でも、先生がみんなに言ったことを、この子一人だけ聞いていないようだ」と、おっしゃいます。この時は、「こんなことはどなたでも多かれ少なかれ経験のあることの様な気がします。それほど大した問題ではないとも思うのですが…。」と、お応えはしました。 しかし、視点を変えてみる . . . 本文を読む

キリストと釈迦と聖徳太子

2011年10月20日 | 中学受験 合格力随想
英語や数学は、たとえ苦手であっても、必要性を感じてから本気でやれば、数ヶ月で得意というレベルまで学習することができます。しかし、国語の差は、いったんつくと埋めがたいものになります。ところが、点数の差でいうと国語の点数の差は小さく、英語や数学の差は大きいというのが一般的です。そこで、多くの人は国語の点数の差を過小評価してしまうことになります。 国語は点数の差があると思ったときには、もうすでにかなり重 . . . 本文を読む

塾とテレビが奪うもの

2011年10月10日 | 中学受験 合格力随想
「勉強脳をしつける勉強法」の著者石田勝紀氏は、大学受験の浪人時代に、それまで読まなかった難しい本を読むようになると、40ぐらいだった国語の偏差値が20以上アップした、と述べています。また、国語の成績が上がるのと並行して、英語や数学も学習を特にしたわけでもないのに成績が上がったという体験談を書いています。私も、高校生のとき、漢文に興味を持ったことをきっかけに、中国古典文学大系で「三国志演義」や「水滸 . . . 本文を読む

究極の教科

2011年09月28日 | 中学受験 合格力随想
大学入試の英語の問題への対応力の殆どは国語力です。英文で書いてある内容自体が難しくなるため、難解な文章を読む国語的な力がないと、英文も当然読みきれません。また、英語の選択問題も、現代文の選択問題と同じように消去法で対応します。したがって、論旨を明確に把握していく力は不可欠です。大学入試のような問題になればなるほど、国語力がなければ英語そのものの力があっても得点が取れなくなっていきます。古文や漢文に . . . 本文を読む

窮余の一策

2011年09月20日 | 中学受験 合格力随想
私は、中学受験の国語の試験に対する学習・対策を次のように考えています。 まず、記述式の設問への学習ですが、第一は、指定の字数の感覚に慣れること。第二は、すばやく一挙に書くスピードを身につけること。第三は、できるだけ論点を対比する形で書くことの3つです。 一般に、一つの文の平均的な長さは40~50字です。したがって、150字の記述という指定がある場合、その解答は3~4文で構成されると考え、150 . . . 本文を読む

『読書の秋』に思うこと

2011年09月02日 | 中学受験 合格力随想
比喩をうまく使える子と、ありきたりの形でしか使えない子とがいます。この差はどこから来るかというと、やはり語彙に対する習熟度の違いから来ます。言葉を自分の手足のようによくなじんだ形で使える子は、面白い比喩を作ることができます。しかし、言葉を不便な道具のように使う段階の子は、まだうまく比喩が使えません。 語彙力の差は、読む力の差として表れます。漢字の書き取りの力は、書き取りの練習量に比例していますが、 . . . 本文を読む