ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

『俯瞰力』

2010年10月29日 | 中学受験 合格力随想
現在の入学試験は、志願者を限られた定員に絞り込むため、点数の差が大きく開くような問題を中心に出題されています。そうなると、それに合わせる形で学校での学習も、差がつくところを中心に教えるようになります。このことは、ニワトリとタマゴの関係のように、いたちごっことなり、さらに入試問題もあえて差がつけやすい方向でテストを行うことを招きます。 現在の大学入試は、受験教科の数を絞る一方で、その少数の教科の中で . . . 本文を読む

家族の会話

2010年10月23日 | 中学受験 行雲流水録
「グローバル」という言葉は微妙に変化することはありますが、新聞でもニュースでもよく耳にする言葉です。「グローバル」という語を直訳すると「地球規模の、世界全体の」という意味。昔であれば一国で起こった出来事は一国で処理することが可能でしたが、今では一国の出来事が全世界へ広がっていくというイメージが「グローバル化」ということになります。新聞の一面に載っている出来事やニュースのトップで報じられている出来事 . . . 本文を読む

鬼平の呟き

2010年10月15日 | 中学受験 行雲流水録
世界的に有名な医師であり、細菌学者であった「野口英世」は1876年、福島県の現在の猪苗代町に生まれました。1歳の時、いろりに落ちて左手に火傷を負い、その後15歳で左手の大手術を受けたことをきっかけに医学の道を志すことになります。20歳で医師の資格を取り、その後細菌学の研究に取り組むのですが、活躍の場は中国、アメリカ、ヨーロッパ、南米と世界中に広がります。そして、梅毒や黄熱病の研究によって、多くの人 . . . 本文を読む

考える力②…生活の中で育つ力

2010年10月07日 | 中学受験 合格力随想
考える力は、中高一貫校の受験に役立つだけでなく、将来の大学入試にも当然役に立ちます。現在の大学入試の多くは、まだテストに現れる学力だけの評価になっています。もちろん学力があるということは当然の前提ですから、学力よりも大事なものがあるというのではありません。 学力は大前提として大切ですが、実は学力の先にあるプラスαあるかどうかが、人間の本当の実力になってくるのです。このプラス&alpha . . . 本文を読む

考える力①…テーマのある体験

2010年10月01日 | 中学受験 合格力随想
公立中高一貫校の入試問題は、内容がよく工夫されていますが、問題が工夫されていることに伴って、採点はかなり手間がかかるものになります。しかも、手間がかかるだけではなく、採点の基準がはっきりしていないため、採点する側の心理的な負担もかなり大きいと思われます。 これらを鑑みると、いずれこのような形の入試問題を出すことには限界が来るのではと思われてきます。将来は推薦試験のような形が取り入れられるか、あるい . . . 本文を読む