ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

育てる④

2008年01月28日 | 中学受験 合格力随想
知能を高めるのが読書だとすれば、その知能の結果が表れるの作文です。作文は、学力の集大成になるような文章力を目標とすべきです。 第一が構成力です。ある課題について、文章の構造を考えて書くというのは、高度な抽象力を必要とします。特に、複数の理由を書くとか、原因や対策を書くとか、複数の意見を総合化するとかいう形になると、書こうとする材料が頭の中ですっかり整理されていなければなりません。よく、頭のいい人 . . . 本文を読む

育てる③

2008年01月24日 | 中学受験 合格力随想
抽象的に考える能力とは、現象の背後にある本質を考える能力です。先日、高校生の生徒が冬休みの化学の宿題を見せてくれました。どのページもほとんど計算問題です。確かにこういう練習問題を多数やれば、計算には慣れるだろうとは思いましたが、あまり知的な勉強とは思えませんでした。 やればできる問題に取り組むのは、時間の無駄です。私がもしそういう宿題を出す立場の先生だったら、次のような宿題を出します。「この問題 . . . 本文を読む

育てる②

2008年01月14日 | 中学受験 合格力随想
勉強には、成績をよくするための勉強と、頭をよくするための勉強とがあります。成績をよくするための勉強とは、知識を追加する勉強です。頭をよくするための勉強とは、考える力をつける勉強です。 しかし、入学試験に限って言えば、それが高校入試であっても、大学入試であっても、○○資格試験であっても、すべて知識の勉強でカバーすることができます。なぜかと言えば、出題範囲が決まっているからです。範囲が決まっている . . . 本文を読む

育てる①

2008年01月06日 | 中学受験 合格力随想
小学校低中学年のころは、親が勉強をさせれば、子供の成績はよくなります。この理由は単純で、このころの勉強は表面的なものなので、与えればその分知識は増えるからです。もちろん、勉強をさせて成績をよくする方が、勉強をさせずに成績を悪くするよりもずっといいことは確かです。しかし、それ以上に大事なものは、成績をよくするのではなく、頭をよくする勉強をさせることです。 頭をよくする勉強というのは、抽象的な能力 . . . 本文を読む

年初に…

2008年01月01日 | 中学受験 合格力随想
年の始めに一年の目標を掲げた人も多いと思います。達成に向けて前進し、充実した日々にしてください。目標というほどはっきりしたものではありませんが、私は毎年テーマを決めています。今年のテーマは「想像力」。とくに現実から想像することを意識していきたいと思います。 友人が突然ぎっくり腰になったときのこと。何とか助けてもらいたいと痛みをこらえて、やっとの思いで病院にたどり着いたのに、簡単に「一時間待ちです . . . 本文を読む