世はおしなべてゴールデンウィーク。そんなときの出勤の手持ち無沙汰にこんなことを考えました。
現代の社会は、成績向上のための学習を避けることはできません。むしろ、成績を上げるための学習には果敢に取り組んでいくべきです。しかし、未来の社会を考えると自己研鑽のための学習ということを今以上に考えていく必要があります。
これは、仕事についても同じことが言えます。現代の社会の中では、利益を上げるための仕事 . . . 本文を読む
「ピンからキリまで」という言葉があります。この言葉が「良いものから悪いものまで」といったような物の良し悪しや値段の高い安いを指すことは知っていても、「ピン」「キリ」それぞれの意味は思っている以上に知られていません。
以前友人が、「ピンからキリまでっていうのは色々な説があるらしいね。実は、ピンは安全ピン、キリは工具の錐だと思ってた。ずいぶん範囲がせまいなとは思ったけど」と言って、その場にいたみんな . . . 本文を読む
学習のコツとして、いったん始めたことは最後までやり続ける、ということがあります。始めたことを途中でやめると、子供は始めたということを学習せず、途中でやめたということを学習してしまいます。
教材への取り組みについても同じことがいえます。何冊ものテキストを渉猟するよりも、1冊をしっかり仕上げていく、または何回もやり上げるほうが必ず的確な学力に繋がります。途中で止めて他の教材に移るなどもってのほかです . . . 本文を読む
「東京タワーオカンとボクと時々オトン」でおなじみの東京タワーは東京のシンボルで、観光名所です。展望フロアーもありますが、その主な役目はラジオやテレビの電波を発信する集約電波塔です。
1958年に建設されて以来、長い間私たちに様々な情報を届けてくれています。しかし、時代の流れとともに高層ビルがたちならぶようになったせいでしょうか、電波障害等の問題ができてきてそれを解決する必要がでてきました。墨田区 . . . 本文を読む
次のような文章があります。
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「情報」「知識」「知恵」いう三つのことばにかぎカッコをつけたのには意味がある。人の話を聞く時、その内容を、この三つに分類しながら聞くと、なかなか面白いからだ。
うまく情報を伝えてくれる人が好ましい。また知識についても同じことが言 . . . 本文を読む
食べ物は、咀嚼すると消化しやすくなります。たとえば、肉を食べると、たんぱく質からアミノ酸へと分解されていきます。よくかむことによってサイズが小さくなり、酵素が働きやすくなることによって分解されていきます。食べ物は、分解されて初めて自分の体内に吸収されます。
文章も同じです。咀嚼する(よく読む)ことによって、表面上の言葉の理解からより深い理解に進んでいきます。表面上の理解とは、概要を理解して、そ . . . 本文を読む
今、「昔話」を知っている子が少なくなっています。『三年寝太郎』も知らない。『かさ地蔵』も知らない。『こぶとりじいさん』も知らない。そんな子はざらです。「昔話を小さい時に読んでもらったりしたことありますか?」「ないです」「じゃあ、テレビでやっている『アニメ日本昔話』を見たことは?」「じっくり見たことはないです」という状態。
「グリム童話」でも「イソップ物語」でも結構知らない子がいます。「先生、ハリ . . . 本文を読む
大学生の頃、何人かが下宿に集まって碁盤を囲みケンケン諤々やっていました。私は全然ダメでしたが、小さいときからやっている友達には強い打ち手がいました。正に「一目置く」存在。死んだ駒が生き返る将棋と違って囲碁は刹那的な競技です。生と死が隣り合わせにあり囲んでいるつもりが囲まれていることもしばしば。えもいえぬロマンがありました。単純な白と黒の世界なのに、盤上には無限の宇宙が広がります。武宮正樹の宇宙流は . . . 本文を読む
ともだち、といったときに、誰を思い浮かべますか。同級生だった誰かでしょうか。ひとりですか。たくさんですか。
私は小さい頃、ともだちがあまりいなかったような気がします。幼稚園の途中から引っ越してきたので、小学校に入学したとき、級友たちには小さい時からの友人がいましたが、私はただ話をするぐらいで、本当に仲の良い友人はなかったような…。
『ともだち』 谷川俊太郎(原文はすべてひらがなではな . . . 本文を読む
みなさんがこの世に生まれてきて、初めて覚えた言葉は何でしょう。赤ちゃんが一生懸命、「マーマー」「ブーブー」と言っているのを聞いたことは、どなたもあることと思います。私たちが使っているような、はっきりした形ではないものの、赤ちゃんは少し大きくなると、言葉を使って意志を伝えようとしてきます。以前、NTTコミュニケーション科学基礎研究所が「赤ちゃんが初めて話す言葉」についてまとめていました。20位までか . . . 本文を読む
今の生徒たちは、全員平成生まれだと思います。平成の前は、昭和、大正、明治。そして、明治の前は慶応。このころが、江戸時代の最後、いわば幕末と言われる時代です。
江戸時代と明治時代の違いは、まず一番は見た目。ちょんまげや刀、着物を身に着けた侍がいたのが江戸時代。侍がいなくなったのが明治時代です。けれど、慶応から明治に年号がかわったからと言って、いきなり全員がすぐに考え方が変わったり、暮らし方を変える . . . 本文を読む
『天職』。この言葉の持つ価値が、軽んじられるようになってて久しいように思います。働く者各々が自分の仕事に誇りを持ち、一つの信念の基に励む仕事。父子孫々、脈々と流れる伝統と至高の技術。卓越した識見と一生を懸け全身全霊を注ぐ取り組み。今この思いに沿って日々を送る方が、日本にどれだけいらっしゃるでしょう。
私はこのことが何も時代の変化によるものだとは考えていません。この仕事と決めて一心不乱に取り組めば . . . 本文を読む
朝晩の涼しさに、秋の訪れを感じる今日この頃です。「天高く馬肥ゆる秋」という言葉どおり、最近やたらとお腹がすいてたまりません。そして、毎年、夏の暑さが過ぎると無性に恋しくなるのが甘いもの。特に、どら焼きと緑茶の組み合わせ。たまりません。ドラエモンみたいですけど…。
ビターなチョコレートを思わず買いたくなることもあります。ミーナ京都のゴディバのチョコレートドリンクも捨て難い。昔子供の頃、ロッテや明治 . . . 本文を読む
あるバイオリニストを紹介します。お名前は 神尾真由子さん、1986年生まれ。2007年、二十歳のときにチャイコフスキー国際コンクールヴァイオリン部門で優勝しました。神尾さんはとても印象的な方です。受賞したことで、以前テレビで特集番組が組まれています。ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。それは、彼女の普段の生活を追うというものでした。
小学校時代、先生が「通ってはいけません」と言っている道 . . . 本文を読む
ノーベル賞の受賞はなかなか出来ません。しかし、もうひとつのノーベル賞なら、私はダメでも、ウチの生徒達が一人ぐらい受賞できるかもしれません。それは、「イグ・ノーベル賞」。
1991年から始まったユーモアにあふれ、科学への関心を高めた研究におくられる賞です。選考基準は、「人々を笑わせて、考えさせる」。お固いノーベル賞に比べて、ずいぶん親しみ易い賞のようです。ちなみに、ノーベル賞とは関係ないので、賞金 . . . 本文を読む