漫才コンビの「麒麟」の田村、ベストセラー小説となった『ホームレス中学生』の原作者である。本日そのドラマが放映された。本当に、こんな人生を中学生である少年が経験するものなのかと感じてしまう。生きていく上で、色んな経験をしていくこのドラマは、見ている側をも、当事者にしてしまう迫力ある実話物語であった。1ヶ月近くを、公園でホームレスとして生きていく中学生、そんな少年を取り巻く人たちの、何と人情の強い素晴らしい人たちが多いこと。大阪という地域柄でもあるのだろうが、本当に心打たれる物語である。最後に初心に戻って、節約のためご飯を何度も噛み、噛んだ先に味わう「味の向こう」を3兄弟で感じて、幕となる。これだけ噛んだ人にしかわからない究極の世界が、この「味の向こう」なのである。
吉本興業所属のお笑い芸人・麒麟の田村裕さんが、自らの中学生時代の体験をつづり、217万部突破(2008年5月8日現在)の大ベストセラーとなった『ホームレス中学生』のドラマ化が決定しました!
主役となる少年は、並み居る天才子役たちを押さえ、見事その座を勝ち取った、黒木辰哉くん(13)!
一番の決め手となったのは、一目見ただけで誰もが納得する田村さんご本人にそっくりの風貌、そしてこのドラマのテーマにぴったりの、まっすぐで素朴な雰囲気でした。選ばれるとは思いもしなかった、と驚きを隠せない様子の黒木くんは、 「最初、決まったって聞いたときは『へぇ~』みたいな感じだったんですけど、時間がたつにつれてだんだん実感がわいてきて、次の日には、なんだか興奮しちゃって、家族の前で『決まったよ!』って飛び跳ねたりしてました。武内監督が、オーディションですごく悩んで僕に決めてくださったので、精一杯頑張りたいと思います」 と、意欲を燃やしています。
みなさん、ぜひ応援してください『ホームレス中学生』は、中学生という若さにしてある日突然家を失い、親と別れて路頭に迷うという、にわかには信じがたいほど波瀾万丈な人生を歩むことになった麒麟・田村さんの実体験に基づく物語。その壮絶なエピソードとは裏腹に、どこか温かく人情味あふれる言葉でつづられたこの物語は、単行本化されるやいなや多くの人の心をつかみ、ついには、単行本としては異例ともいえる、217万部突破の快挙を成し遂げる大ベストセラーとなりました。
「きっかけは、2006年末に放送された『松本人志のすべらない話 年末拡大スペシャル(2006年12月29日放送・フジテレビ系全国ネット)』。この番組の中で田村さんが披露した“父の解散宣言”や “味の向こう側”のエピソードを聞いて興味を持ち「これはドラマにできるんじゃないか?」と考えていたところ、単行本化されるという情報をキャッチました。それならば、と、それを原作としてドラマ化する交渉を進め、今年7月放送のスペシャルドラマとして制作・放送することが決定。ドラマ化するに当たっては、原作が持つ魅力、雰囲気を可能な限り大切に生かして制作することを目指します」<企画・立松嗣章談>
「とにかく、黒木くんを一目見たときから全員の目が釘付けでした。顔立ちはもちろんなんですが、醸し出す雰囲気が、田村さんご本人にお会いした時に感じた印象ととても近かった。オーディションが始まる前、廊下で呼ばれるのを待っている彼を見かけた武内英樹監督が、思わず、『今、廊下にそのものがいた』と爆笑しながら会場に入ってきたくらい、最初からみんなの心をつかんでいました」 <プロデューサー・三竿玲子談>