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忍者アニメ

2008年07月16日 23時14分18秒 | Weblog

 最近、「忍者」が見直されていますね。人として生きることより、「忍び」として生きることを決意した忍術のプロたち。今で言えば、専門職といえるのかもしれませんし、かなりの高い技術を持つ有資格者と言えるんだろうと思います。自分自身の感性を完全に消去し、尽くすべき人に仕える捨て身の生き方が、憧れでもありますね。この忍者は、安土桃山時代以降に活発に登場したもので、現在の忍者に関する作品も、この時代以降が大半である。伊賀や甲賀の忍術が大勢であるが、それ以外の少数流派も多くあったようだ。忍者は、世捨て人的な生き方なので、非常に分かりやすい生き方ともいえるのかもしれない。しかし、多くの場合、苦痛を伴う掟にがんじがらめになっていたことで、自由もない大きな足かせを架せられていたことも真実なのである。
 忍者作品で、最初に見たものは、「少年忍者 風のフジ丸」である。凛々しい少年忍者フジ丸のいかした生き方が感動的であった。原作は、白土三平である。時は戦国時代  群雄割拠の世の中で、鷲にさらわれた赤ん坊が、フジ丸と名づけられ、忍びの里で育てられた。優秀な忍者として成長したフジ丸だが、やがて天下のゆくえを決める力を持つ秘密兵器の製法が記された〝龍炎の書〟をめぐる争いに巻き込まれる!敵は風魔十法斉、伊賀の忍者群、南蛮邪法の怪人たち。襲いかかる数々の忍術、妖術。平和を愛する少女ミドリとともにフジ丸の戦いはつづく。
でるか忍法「木の葉隠れ」「火炎の術」。

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http://jp.youtube.com/watch?v=xvybOuIjiHE

 少年忍者と言えば、「サスケ」である。大猿という「抜け忍」の父に忍術を教えられたサスケは、少年と言えども、大人以上の忍術を操るようになる。冒頭のナレーション「光あるところに、影がある。まこと栄光の陰に、数知れず忍者の姿があった。命を懸けて、歴史を創った陰の男たち。だが、人よ!名を問うなかれ。闇に生まれ、闇に消える。それが忍者の定めなのだ」も、名句である。豊臣方は敗れ、徳川家康による真田幸村の残党狩りによって母を失った少年忍者サスケ。「猿飛の術」を使う真田の忍者である父、大猿大助とともに流浪の旅を続けながら成長していく。さまざまな忍術の解説がナレーションで行われ、作品にリアリティを与えていた。「少年忍者風のフジ丸」、「忍風カムイ外伝」とともに、白土三平原作のアニメ三部作の一つ。忍者ものといえば他には「忍者ハットリくん」、「仮面の忍者赤影」のアニメ版があるくらいで、白土三平の独壇場といっていい。原作は昭和36年8月から昭和40年10月にかけて「少年」に連載された。
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http://jp.youtube.com/watch?v=Lq8yIUoFEe0&feature=related

 少年忍者から脱皮した青年忍者「忍風カムイ外伝」も中々のアニメである。同じく抜け忍として、常に追われる孤独なカムイの生き様が妙に心に響く。サスケは忍びの非情さと、親子の情を描いているが、カムイは抜け忍ということで、より苛酷な運命が課せられている。常に命を危険に曝され、彼とかかわった人間が巻き込まれていく。カムイと出あった鮫漁師の一家は、女子供も皆殺しにあった。カムイはその敵を取り去っていくのだが、そこには空しさだけが漂っていた。それで、最終回。きっと今なら、ラストはもう少しハッピーな感じかもしれない昔は貧しいが、世の中に夢も希望もあった。だから悲惨なものが描かれても、見る側に余裕があるのか、あまり問題にならなかった。現在はどうだろう?ビルに飛行機がぶつかって、たくさんの人が亡くなった場面をリアルタイムで見た。なんだか嫌な世の中で、夢も希望もない。だからこそカムイを見て欲しい。こんな苛酷な運命でも彼は生きていく。生き抜いていく。闇の中でこそ一条の光が見えるのだから。

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http://jp.youtube.com/watch?v=v8SqErFNL3I

 忍者と言うよりは、妖怪系のアニメもある。手塚治虫原作の「どろろ」である。幼少時代に、体の部位を義理の父親と妖怪どもとの契約で、すべてを持っていかれ、心のみが残った百鬼丸と少年どろろの、自分探しの旅の物語。
どろろ
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http://jp.youtube.com/watch?v=07cyiNcvMYY&feature=related

 それ以外のコミック忍者作品は、次のようなものがある。
先ずは、「花のぴゅんぴゅん丸」。恐ろしいおてんばのケメ子に追いかけられて、ぴゅんぴゅん丸は大苦戦をするのです。伊賀忍者のピュンピュン丸は凄腕の少年忍者だが、時々マヌケなことをしてずっこけるのが玉にキズ。彼を取り巻く人々も一筋縄ではいかない人物ばかりで、苦労が耐えない。弟のチビ丸の泣き声はもの凄く、破壊力抜群だが、兄の言うことを聞かないので、もて余しぎみだし、愛しい甲賀忍者のサユリちゃんにはふられ放し。逆にピュンピュン丸にベタ惚れのケメ子にはイヤというほどつきまとわれる。その上、ピュンピュン丸の所属するなんでもOK商事は赤字続きで、がめつい所長からは稼いで来いとのお叱りばかり。依頼される事件はと言えば、怪盗スルメイカ衛門やら、日光から来たニコニコ忍者やら、七色頭巾やらと、訳の分からない連中に絡む事件が山積み。その上ライバルの風魔忍者たちの妨害ばかりで、もう〝キビシー!!〟の毎日。今日もまた、難問奇問の怪事件を解決するために、ドタバタずっこけの大活躍!原作は、心霊漫画家の「つのだじろう」である。

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http://jp.youtube.com/watch?v=EsqtcVtfXkc

 もう一つは、「さすがの猿飛」。これは、とんでもなくおもしろいギャグ忍者アニメである。忍者を養成することを目的とした私立忍ノ者高校に、創立者の孫・猿飛肉丸が転入してくる。肉丸はチビで太目で大食いで、とっても女の子が好き。そして高校経営者の娘で幼馴染みのカワイイ霧賀魔子からは、なぜか好かれていて大の仲良し。だけどちょっと不釣合いなカップル。普段はとぼけていて魔子に世話をやかせる肉丸だが、いざという時には頼りになる忍者として、魔子が困っているときや、魔子のためになると真剣に立ち向うのだった。そんな肉丸のライバルとしてメカを得意とするスパイナー学園が、町に忍術旋風を使い騒動が起きる。原作は、細野不二彦である。
さすがの猿飛の画像
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