北Qえれじー ~ 国分寺 編 ~ by Akira Io

写真家・ロシア語通訳あきらの日記。
南インド古典音楽の聖地チェンナイより帰国し、現在は国分寺に居住!

チェンナイえれじー

2011年02月22日 20時46分46秒 | 日記:チェンナイ
鉄道チケットの日付変更のため駅の窓口に行った。
20分ほどで無事に変更し終わり、外に出てヘルメットをかぶりバイクに乗ろうとするとカーキ色の制服の警官がやってきて「こっちに来い!」という。
何事か?と思いすぐそばにある詰め所に行くと「あそこは駐車禁止」だという。
もちろんそこには何の表示もない。
「ほら!」と警官が指差したのは、ワシが駐車していた場所の反対側にある壁。
そこには確かに「No Parking」と書いてあるが、それはそちら側の話。
ワシのバイクのある側には何も書かれていないし、他にもバイクは数台停まっている。
それを警官に告げると「お前生まれはどこだ?」と言うので「日本」と答える。
ワイロ請求パターンか?との不安がよぎる。
警官は「チェンナイで何してる?」というので「南インドの古典音楽を日本に紹介しようとしている」と答えると、「サリガマパダニサか?(インドのドレミに相当する音階名)」ときいてくる。
「そうだ」というと「笛は吹けるか?」と警官は目を輝かしてきた。
何だか妙な展開になりそうな予感がしたが「吹けるよ」と告げる。
すると警官は部下に何か告げ、部下は奥の部屋に入っていった。
しばらくすると部下が持ってきたのはやはり竹笛。
やれやれと思いながらも仕方がないので適当に吹くと、警官は「おお!」と声をあげた。
そしてそのまま周りにいた数人とベラベラと話始めた。
何をしゃべっているかはよくわからない。
けれども、その場は何故か盛りあがっていて、いつの間にかワシなんかどうでもいい空気になっていた。
「シメシメ、このドサクサにまぎれて・・」と思い「じゃ、またね」と警官に告げ、部屋を出ようとすると「ちょっと待て!」と止められる。
「ああ、やはり罰金か?」と思いつつ振り返ると警官は言った。
「この笛はお前へのプレゼントだ」
何故か会心の笑みをたたえている。
全く意味がわからないのだが、気が変わって罰金やらワイロやら請求されても面倒クサイので、
ワシも満面の笑みをたたえて「ありがとう」と言って竹笛を受け取りそそくさとウチに帰った。


そんなインドでの日々も残すところあと3ヶ月余りです。

張り切って行きまひょ。
にひ。



クンバコーナムのヒンドゥー寺院のそばで蓮のつぼみを売るおやじさん

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