AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

皆既月蝕の夜に

2014-10-08 21:48:00 | Weblog
 光を失ったかのようにおぼろげな姿しか見えなかった月が、まさに今、陰から脱け出て、強い光を取り戻そうとしている。そんな夜に合わせたかのように、川栄さんが劇場公演に戻って来た。あいにく私は10曲目の途中からになってしまったのだが、元気そうな笑顔、快活なMC、そして4箇月半ぶりとは思えないパフォーマンスを観られて、本当にうれしかった。りっちゃん、お帰りなさい。劇場に戻って来てくれて、本当に良かった。

 4箇月半という時間は、人によっては長かったと感じるかも知れない。とりわけ彼女の一刻も早い回復を祈っていたファンであれば、なおさらだろう。復帰してくれたことに、ほっと一安心、という人も多いのではないか。しかし妄想屋として勝手なことを言わせていただくなら、川栄さんはそういう思いに応えようとして、ほとんど無理をするくらいの気力を振り絞って、ものすごく早く劇場に戻って来てくれたのではないかと思う。

 彼女の復帰を喜ぶのは悪いことではなく、いや、喜ぶ気持ちは私とて一緒だ。だが、私たちはそれで安心し切ってしまってはならないと思うのだ。あれだけのことがあったのだ。劇場公演復帰は道のりの途中に過ぎないのであって、彼女の傷が完全に癒えている証ではないということを、私たちファンはきちんと心に畳んでおく必要がある。

 あの悲しく心重くやり場のない怒りを抱えた夜にいち早く書いておいたように、ああいうことに遭ったり、立ち会ったりしてしまった人は「握手会はおろか、ステージで人前に立つことに、いや、日常生活で知らない人とすれ違うことにさえ、支障を生じることになりかねない」のだ。あの後、スタッフから断片的に伝えられたメンバーたちの様子は、本当にその通りのものであったはずだ。

 そしてまた、続けて「私たちは今後、彼女たちに決して『頑張って早く戻って来て』と言ってはいけない」とも書いておいたが、それは今でも変わっていない。先日、755で起きたことを、私はリアルタイムで見てはいないのだけれど、善意であるか悪意であるかは知らず、「早く戻って来て」の言葉が、今に至ってなお、どれだけ彼女を追いこみ、負担を強いるものであるかを、残念ながら明白にしてしまった。

 だから、彼女の復帰を喜びながらも、そこで油断せず、私たちファンは皆で彼女を見守り、支え続けて行こう。そしてまた、やはり深い傷を負ったもう一人が、いつか劇場公演に復帰できる日を、決して急かすことなく、いつまでも待ち続けよう。永遠に続く月蝕などないのだから。

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2 コメント

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きっと伝えるはず (sucker)
2014-10-09 23:16:42
こんばんわ。

ファンの皆様のこの愛はきっと本人に伝えると思います。だからこそがんばって公演に出ましたと勝手に思ってます。

確かに「頑張って早く戻ってきて」という応援の言葉は呪いになるかもしれませんね。でも、この試練を打ち勝てば彼女には「強い自分」という味方も見つけるはずのです。
こういう風に見守ってあげることしかできない僕です。



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地方在住の一ファンの思い (はなすけ)
2014-10-15 00:49:10
はじめてコメントさせていただきます。

妻、二人の娘とともに家族でファンであり、被災地支援活動を続けてくれている事に、東北の人間として非常に感謝しています。

あの日、現場に居合せたものとしては、色々な感情が複雑に入り混じっています。

自分たちのせいではないけれど、東北で起きてしまった事に何か申し訳ないような気持ちもあり、復帰を待ち望んでいるけれど無理して欲しくない気持ちもあり、と。

無かった事にはできないけれど、イタズラに蒸し返すことなく、これからの二人の活動を今までどおり応援するしか無いのだと思っています。

そして、ファンとしてはこれまで以上にAKBグループを応援していく事でしか彼女達の力になれないのだなとも。

AKB結成当初から応援しておられるファンの方々からすると当然の話であり稚拙に感じられるかもしれませんが、微力ながらも応援し続けているイナカモノもいるということを、知っていただければ幸いです。
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