赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

トランプとバイデン――7つの違い

2024-03-07 00:00:00 | 政治見解



トランプとバイデン――7つの違い:240307情報


トランプ氏をなぜ、日本メディアが毛嫌いするのか。それはトランプ氏が愛国者だからです。メディアにとっては、「愛国者」とは「極悪非道な軍国主義者」と同義で、戦争をもたらす災い人にしか見えないのです。一方のバイデン大統領は、不法移民にも救いの手を差し伸べる人道主義で立派な人格者にしか見えないのです。

現在、米大統領選挙の前哨戦が始まっていますが、メディアが最も恐れる、トランプ氏の大統領再選が確実視されるようになり、メディアもトランプ氏の再選阻止に動き始めています。

現状について、国際経済学者に解説をお願いしました。



トランプとバイデンにあまり違いはないと発言しているテレビ解説者がいましたが、これだけ違うということを話していきます。
 
トラひンプ対バイデンを比べたときに、トランプはタカ派のポジションで平和を守り戦争を抑止するという立場です。トランプの時代を考えてみてください。一つも戦争は起きていません。確かに、きわどいことはやっていました。ソレイマニというイランの革命防衛隊のトップを殺害しています。だけど、戦争は起きませんでした。救世主の様に

それをアメリカが強い立場でやってくれたので、イラン国内トップの政治家たちは、国の中で別の国を作ってしまった革命防衛隊のトップの首を切ってくれてありがたいと思っていたでしょう。その辺りもちゃんと見極めてやっています。

それからプーチンに対しても「もしもウクライナに侵攻したら、アメリカは賛成するから間違ってもそのようなことをするな」と言って脅かしていたのでプーチンも恐ろしくてやりませんでした。

一方のバイデンは全くの逆で、甘い顔とハト派的な態度を見せて戦争を誘発させます。ウクライナがいい例です。ロシアが危ない、ウクライナを侵略すると言っていましたけど、そのときに言わなくてもいいのに「アメリカは絶対に賛成しません」と言っていました。アメリカは絶対にウクライナへ派遣しないと断言したので、ロシアからすれば「アメリカが出てこないなら、やりたい放題だろう」ということで攻めていったのです。そのような甘い政策ばかりしています。

イランに対してもトランプは初めにイランの核合意から離脱しました。このようなことをやっても10年後にイランは核武装するだろうと言って、離脱して厳しい顔を見せたわけです。

オバマのときにはイランの核合意ができたので、凍結していた資産を解放するというので、アメリカは金の延べ棒と大量の100ドル札を飛行機に乗せてテヘランまで運んで行きました。

そういう甘い顔を見せるから駄目だと言うのがトランプです。そのときにイランは、おとなしくしていました。ところが、バイデンは核合意を復帰して甘い顔を見せていたら、お金の流れも自由になったイランが後ろ盾になって、ハマス、ヒズボラ、フーシ派を使って反西側の攻撃、反イスラエルの攻撃を仕掛けているということです。これはハマスに対しても同様で、UNRWA(パレスチナ難民救済事業機構)という組織がありますけど、そこに対してトランプは金を1文も出さないと断言しました。

こういうところに金を出すと、ハマスの資金になっていることがわかっていたから、資金を止めていたのです。それをまた出し始めたのがバイデン政権であります。そしたら、UNRWA経由で入ってきた金をハマスが不正流用しています。それで力をつけてイスラエルのテロをやったということです。バイデンは戦争を誘発する甘いハト派であるのは間違いありません。

あるいは、イランなどの戦争を見ると、意図的に戦争を仕掛けて作り上げるという傾向を持った危険な政権です。表向きの顔はハト派であります。

トランプはCO2規制反対派ですが、CO2規制に大賛成なのがバイデンです。それだけでなく、石油、石炭、天然ガスを全廃すると言っています。国内のものも掘ってはいけないとまで言っているのです。

ところが、アメリカの業界はバイデン政権の言うことを聞かずに、去年もアメリカ国内の石油と天然ガスの生産は史上最高でした。バイデンの政策は全くうまくいっていません。

トランプは国境を守ると言っているのに対して、バイデンは国境を破壊することを掲げています。先ほどのテキサスの問題で言った通りです。トランプのことを中産階級の人たちが支持しているのに対して、バイデン側は超富裕層と下層の非常に貧しい人たちが支持しています。

下層の人たちというのは、福祉がないと生活できないような人たちです。それを奴隷化して、自民党でないと福祉のお金が出ないと言って脅して、無理やり支持層にしているのがバイデンであります。

人意政策の中でも国民を統合しようと言っているのがトランプです。だから、トランプ側にはヒスパニックの支持者が増えています。そして、下層中産階級の人たち中心に国民を統合していこうと考えていて、人種は問題ではないと主張しているのです。

これは経済ナショナリズムをトランプは言っているわけですから、アメリカファーストで経済をよくしていこうのが一番大事なことであるため、人種や肌の色の違いはどうでもいいと言っています。

ちなみに今度の大統領選挙において、副大統領候補が話題になっていますが、その中にベン・カーソンという立派な医者がいます。この人は2016年のアメリカ大統領選挙にも出た黒人の医者です。彼は有名な脳外科医で非常に難しい手術もやって、黒人の間でヒーローの1人でもあります。

このベン・カーソンをトランプは厚生庁(日本で言うところの厚生労働省)の長官にしました。そういうところの長官にして、非常に有望なベン・カーソンはトランプ政権下で黒人の貧困をなくすために一生懸命働く厚生長官を務めました。しかも、非常に2人とも仲が良いです。ベン・カーソンは現在71歳くらいですけど、彼を副大統領候補にするのではないのかなという感じがしています。

女性もいいのではないかという説もありますが、それに対してバイデン政権は国民分断政権です。特にレイシズムを非常に強調しています。白人と黒人の差別が酷いと煽って、実際にその差別を拡大して国民を分断して、分断統治をするイギリスの植民主義的なやり方です。

自分は白人だけど、黒人に同情的かつ良心的な白人だというポーズをとって、国民を分断して憎しみ合わせて、憎悪をかきたててANTIFAやBlack Lives Matterなどの過激な行動をやらせて、黒人と白人の間を分断させています。それで国民が一体になって統合されて、経済問題や国境問題を解決して、そういう事に気がつかせないようにしているのです。

そして、自分は下層の人たちの味方という面の顔を見せて、国民を分断した上で、それを利用して統治していこうという考えを持っています。バイデンの背後にある勢力がイギリスの守旧派ですから、まさに英国守旧派がやっていた植民地統治のやり方です。Divide and Rule(分断統治)で国民を分断します。オバマでさえも、白人と黒人の人種問題が起きたときにそれを統合するようなことは何もしませんでした。むしろ、放置して白人と黒人の憎しみが増大するような政策をとっていたのが、実はバイデン政権の前のオバマ政権だったのです。

次に価値観の伝統との問題でいうとトランプはキリスト教的伝統を重視しています。バイデンは、表向きはカトリックということになっていますけど、無神論・親共産主義的な傾向が非常に強いです。彼のカトリックというのは偽善的かつ形式的なものであります。オバマも表向きはキリスト教徒と言っていましたけど、過激な無神論的な人間だと思います。無神論と言うとみんなから非難されるので、彼は共産主義の顔を隠すためにキリスト教会にも通っていたというのがオバマでしょう。

バイデンは形式的にはカトリックだけど、非常に中身のないカトリックです。妊娠中絶自体も許容するようなカトリックであります。内実を見るとバイデンは無神論・親共産主義的な人間です。トランプはキリスト教・伝統を重視するという違いがあります。他にも沢山ありますけど、これだけ違うわけです。トランプは経済ナショナリズムであるのに対して、バイデンはグローバリズムでグローバリスト企業を応援して、その支援を受けています。

もう1つ付け加えると、バイデンは大統領選挙資金が非常に潤沢・豊富です。トランプの方は大統領選挙資金が乏しく、ギリギリでやっています。自分自身の財産も切り崩してやっているくらいです。なぜなら、中産階級の人たちが中心で、大口の寄付が少ないからだと言えます。

今後はテスラのイーロン・マスクも腹の中ではトランプ支持ですし、シリコンバレーの起業家の人たちが巨額の寄付をしてくれることになるかもしれません。大統領予備選挙に出てきたインド系のラマスワミもシリコンバレー系の人間です。そういった人たちが支援してくれると、トランプにも額の大きい寄付金が政治献金でくるかもしれません。

しかし、今のところは非常に乏しいです。実は2020年の大統領選挙のときも、バイデンの集めた選挙資金の方がトランプよりも多かったし、2016年もトランプの選挙資金よりもヒラリー・クリントンの選挙資金の方が多かったのです。昔は共和党の方がお金持ちの党と言われて選挙資金を沢山集めて、民主党の方が少なかったのですが、今は逆転しています。なぜなら、超大金持ちのグローバリストたちがバイデンを応援しているからです。



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