赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

トラス前英首相、ディープ・ステイトを批判

2024-03-25 00:00:00 | 政治見解




トラス前英首相、ディープ・ステイトを批判:240325情報

英与党・保守党のトラス前首相(48)が2月下旬、「ディープ・ステート【※1】の腐敗に立ち向かい、自由世界をリードできる人物が必要だ」と訴えたことについて、国際政治学者の解説です。

【※1】ディープステート=影の国家:アメリカ合衆国連邦政府の一部が金融・産業界の上層部と協力して秘密のネットワークを組織しており、選挙で選ばれた正当な米国政府と一緒に、あるいはその内部で権力を行使する隠れた政府として機能しているとするもの。


エリザベス・トラスというのは前のイギリス首相ですが、50日も満たないで首相を辞めて有名になりました。イギリスの元外務大臣で首相になったのですが、この人が最近「ディープ・ステイトはけしからん。私が首相の座を失ったのはディープ・ステイトのせいだ」と言ってディープ・ステイト批判を始めたのです。

この人自身がディープ・ステイトの一部だったのですけど、首相になってみたら思うようにいきませんでした。それを探っていってみたら、国際左翼連合もあるし、大手銀行や中央銀行が自分のことを全て阻んできたのはディープ・ステイトの動かぬ証拠であると言っています。結構当たっているので、彼女の言うことも聞いてみたら良いでしょう。

スティーブン・バノンというトランプの戦略家がいて、1回喧嘩別れをしましたけど、またトランプと仲良くなっています。そのバノンのインターネットの番組にも出て、快気祝いを上げていったというので、なかなか良いことを言うようになりました。本人はディープ・ステイトの一部だったのですけど、自分が思うようにいかないで裏切られたので、本音を言ってしまった感じです。

トラスは2月21日にFOXニュースへ寄稿して、その中で「グローバル左翼から構成されているディープ・ステイトの真相国家、これが私を首相の座から追い出した」と言っていました。そして、ディープ・ステイトの不安に、腐敗に立ち向かい自由世界をリードできる人物が必要だと主張したそうです。

翌2月22日には、メリーランド州で開催されていたアメリカの保守政治活動会議(CPAC)において、ディープ・ステイト批判を彼女は展開しました。また、トランプの側近のスティーブ・バノンのインターネット番組に出演して、ファイナンシャルタイムズを持ちながら「これはディープ・ステイトの友人だからけしからん」と言って批判したのです。

記事を見るとトランプ支持者になったとは言っていませんが、バノンの番組に出てディープ・ステイト批判をやったということはトランプ支持になったのと同じようなことでしょう。さらにトラスは「自分が良い政策をしようとすると、必ず中央銀行と大手銀行に邪魔されて全ての政策を潰された」という非常に良いことを言っていて、これは信憑性がある話です。

トラス自身が実はディープ・ステイトの中核を構成する英国守旧派の一部だったのですが、予想以上の形で裏切られて権力から追放されたので、逆に恨みを持って思わず切れて本当のことを言ってしまった感じではないでしょうか。

イギリスに女性の政治家でスエラ・ブレイヴァーマンという人がいます。彼女は内務大臣を2回も務めているのです。MI6が海外諜報機関で、国内諜報機関MI5を統括するポジションとされる内務大臣を務めました。この要職を務めたイギリスの女性政治家が「自分以外の保守の閣僚たちは西欧文化を無視するイスラム移民がどんどん入国して英国人が困っているのにそのことが全くわかっていなかった。一体そのどこが悪いのだといった感覚で、現実に対処していたので自分は唖然としてしまった」と言って振り返っているそうです。

このブレイヴァーマンの発言も、堪忍袋の尾が切れて本当のことを言ってしまったということでしょう。イスラム教徒とキリスト教徒を増やして、イギリスがイギリスではなくなると思うのも当然です。しかし、そういう政治家が保守党の中にも多かったというのです。今後、トラスがどうなるかわかりませんが、まともなことを言ってくれているので助かります。敵陣営だった人が裏切って、本当のことを暴露してくれるというのは大変良いことです。



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