赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

トランプ妨害裁判の行方

2024-03-01 00:00:00 | 政治見解



トランプ妨害裁判の行方 :240301情報


11月の米大統領選で復権を目指すトランプ前大統領は2月24日のサウスカロライナ州共和党予備選で勝利し、党候補指名に大きく近づいています。ただ、大統領経験者として初の被告となる四つの刑事裁判が足かせになっていて、莫大な訴訟費用に直面しているほか、「有罪判決」が一つでも出れば本選への大打撃となり得ます。

3月25日、トランプ氏は、不倫口止め料支払いを巡る事件の初公判で、刑事被告人として法廷に立ち、大統領選の約半年前のタイミングとなる5月20日には、機密文書の違法持ち出し事件の初公判に臨みます。

トランプ氏を絶対に大統領にさせたくない勢力が、あらゆる手を使って妨害を図っているようですが、現在の状況について国際政治学者にお話を伺いました。




トランプが性暴行の加害者であった判決が出たというニューヨークの裁判ですけど、まさに選挙妨害裁判以外の何ものでもない全くの無実の罪だと思います。

ここでも被害者と称する女性にお金を出したのはリード・ホフマンという大金持ちです。彼がお金を出して「お前、裁判をやれ」と命じました。この判決はトランプに対してニューヨークで1月26日に出ていますが、これは刑事裁判ではなく民事裁判です。さすがに内容が薄すぎて、刑事裁判にもできなかったのだと思いますが「8330万ドルをトランプは支払いなさい」という判決が出ています。

日本円で約123億円という数字だけを聞いた人は「すごいな」と思ったのでしょうが、これは28年前に起きたことで、訴えた女性はE・ジーン・キャロルという人でした。この人は2019年に本を出していて、自分に今まで性的被害を加えた加害者の20人くらいの男性の名前が出ていて、そこに当時の現役の大統領だったトランプの名前も出ていたのです。それを訴えないのかと問われたときにE・ジーン・キャロルは「昔の話なので裁判で訴えません」と言っていました。ところがリード・ホフマン氏が「金を出してやるから裁判をやれ」と焚き付けたら裁判を起こしました。

この裁判の最大の問題点として、彼女は1994年にデパートの更衣室でトランプから性的暴行を受けたと言っていることです。しかし、実はそれが1994年なのか、1995年なのか、1996年なのかも覚えていません。そして何月何日の何時頃なのかもわからないという状態です。

このようなことで人が有罪になってしまって良いのでしょうか。当初は1994年だと言っていて、場所はニューヨークの有名なデパートらしいです。その当日、彼女が着ていたジャケットが証拠品だと言っているのですが、それを調べてみたら、そのジャケットは94年には売り出されていないことが分かりました。それで彼女も慌てて95年とか96年だったと言い始めたのです。

自分がそういう重大な事件にあった期日が分からないのに有罪にするというアメリカの裁判自体が狂っています。被告の証人が2人いるのですが、この人たちも「いつ、それが起きたことだったか覚えていません」と言っているのです。

それと「カバノー事件」というのがありました。今の連邦最高裁の判事の1人のカバノー氏はトランプが指名した人です。そしたら議会で、これを承認しないといけないのですが、カバノーは若い頃、女性に暴行したことがあるという話が出てきたのです。

その被害者女性が出てきて「カバノーが学生の頃、何年の何月何日、その事件が起きたのですか?」と問われて覚えていないと答えました。そういったことから、彼女の発言にボロが出てきて嘘だということが分かってしまったのですが、それと等しいです。しかし、ニューヨークの民主党の強いところで、民主党系の判事が裁判をやると大体こういう結果になります。本来はジャンク訴訟のように受け付けてはいけない訴訟も裁判にしてしまうのです。そして、トランプを有罪にしてしまっています。

こういったことが今、アメリカで頻繁に起きているのです。2021年1月6日の連邦議会に侵入したといった人たちの中でも、そのデモに出ていない人まで「お前もデモに出て侵入しただろう」と言って何の証拠もないのにFBIが一般市民を逮捕するという恐ろしいことが起きています。

今のアメリカは、民主国家ではない国になってしまいました。とても民主国家とは言えません。法治国である法の支配の国とも、ルールオブローがちゃんと機能している国とも言えなくなってしまいました。政治的な反対党派であれば何をしても、無実の罪の濡れ衣を着せてもいいという国になってしまっています。

これに関してトランプ側の弁護士がアリナ・ハバという女性がいますが、事前にトランプ側がどういうことを言うか全て言わせておいて、このことについては言ってはいけないと制限されて、ちゃんとした弁護ができないようにされたのです。

このハバ弁護士に対して裁判官が「言うことを聞かないと投獄する」と言ってまで脅していました。その当時、明るみに出てきていない94年や95年の事件が、2019年に本を出したあとに裁判で出してくるということで、本当に酷いと思います。このようなことをやられたら、無実の罪の人だらけになってしまうでしょう。今のアメリカの裁判は、そういう酷い状況になっているということです。





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