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会津の重ちゃん日記

日常の出来事、地方紙の記事、街中散策して見聞したことを発信。

版画

2007-02-09 16:24:27 | Weblog
ちょっとうれしい一枚の絵
2月9日(金) 
 
 少しずつ日脚が伸び暖かくなってきているが、夕方になるとまだ寒さを感じる。
インフルエンザが流行している。うがい手洗いをしっかりしましょう。

今 福島民報では「生誕100年 斎藤 清の魅力 第1部 創作の現場」のシリーズの連載が始まっている。2月7日(水)の記事掲載の写真をみて驚いた。そしてうれしくなった。

それは会津の冬(53)下牛尾1982年である。
我が家にある斎藤清のたった1枚の版画の構図であった。
20数年前、職場周りをしていた画商(現在は立派なギャラリーを構えている)に頼まれて購入したものである。

版画のことなどわからないのに、大枚を出して買い求めた。不純であるが、投機的な目的もあった。ただ、会津の冬、白と黒の世界に惹かれてこの絵を選んだ。
描かれた場所、構図、作者の苦労などがわかってくると、なんとなく飾っておいた作品が輝いて見えてきた。愛着も湧いてきた。

芸術の鑑賞(絵、写真、書など)は鑑賞する者が良いと思えばその作品が一番いいものである。と思っていた。しかし、作品についていろいろな情報を得ると同じ作品を鑑賞しても見方が変わってくる。不思議な気持ちである。
人と人のお付き合いも似ているような気がする。


民報の記事の一部を転載します。
真冬の流れ黒で表現

 描かれているのは西会津町の下牛尾地区。町中中心部の野沢から400号国道を南へ約4キロ入った集落で、地区内を流れる長谷川のたもとから上流を見た構図になっている。
一面に広がる雪原と黒で表現された真冬の流れ。川岸の自然な曲線が趣深い。民家は遠くに描かれている。