今回はご依頼人のご了解をいただいていますので、少し具体的に書かせていただきます。
A子さん(30代)から夫 Bさん(30代)の浮気調査を依頼された。
ご夫婦の間には娘、 C子ちゃん(7歳)がおられる。
結婚して8年、Bさんの帰宅時間が遅くなり、休日も何かしらの理由をいって外出する。
A子さんに対してのBさんの態度もそっけなく、A子さんはBさんの浮気を疑った。
だが、Bさんが娘C子ちゃんへは愛情を注いでいたのはA子さんも感じていた。
探偵はBさんの調査を開始する。
だが、Bさんの行動から女性関係が出てこない。
Bさんは会社が終わると駅内のコーヒーショップで時間を潰す。
また、日曜日などはホームセンターをブラブラとして時間を費やしていた。
いずれにしても、Bさんは家に居たくない・・・・という行動を取っていた。
探偵の報告を受けたA子さんは離婚を決断した。
家庭に居たくない夫とこれからの長い結婚生活を続けることは無理だと判断したのだ。
A子さんはBさんに離婚についての話し合いをした。
Bさんも離婚には承諾した。
BさんもA子さんに対して離婚をしたいと考えていたようだ。
互いに気持ちがすれ違っていたのだ。
ある日、誕生日が近いC子ちゃんにA子さんが聞いた。
A子さん 「C子、お誕生日のプレゼントは何がほしいの?」
C-子ちゃん 「ウン、考えておくね」
夫婦の間がギクシャクしているため、C子ちゃんもそれを感じているようであった。
A子さんはせめてお誕生日のプレゼントをしてC子ちゃんを元気づけようとしていた。
同じくBさんも同じことをC子ちゃんに聞いていた。
Bさん 「C子、誕生日プレゼントは何がほしい?」と。
誕生日の一週間前の日曜日、夕食のときにC子ちゃんがA子さんとBさんに一枚の券を渡した。
C子ちゃんの手書きの券にはこう書かれていた。
パパとママと一緒にいる券・・・・
その券には、パパとママの名前が書く欄があった。
C子ちゃんはその券を来週の自分の誕生日にそれぞれの名前(パパとママ)を
書いてプレゼントしてほしいと言ってきたのだ。
それを聞いたA子さんとBさんは涙があふれてきた。
それを見ていたC子ちゃんは大声で泣き出したそうだ。
翌日、Bさんは会社を休み、C子さんが学校にいっている間にA子さんと話し合いを申し出た。
お互いに気持ちがすれ違い、相手を思いやる気持ちがなくなっていたと確認しあった。
二人は小さなC子さんにそんな辛い思いをさせていたことを反省し、
もう一度、夫婦としてやり直していくことを誓い合った。
C子にこれ以上、辛い思いをさせたくないと誕生日を繰り上げることにした。
すぐにA子さんとBさんはC子ちゃんの誕生日会の準備をする。
Bさんはケーキ屋さんに走って、お願いをしてバースデーケーキを作ってもらった。
A子さんは、C子さんの大好きなから揚げとハンバーグを作る。
学校から帰ってきたC子さんは大喜び。
楽しい夕食、そして「パパとママと一緒にいる券」をC子ちゃんに渡した。
C子ちゃんはまたまた大声で泣き出してしまったらしい。
「パパとママの3人で一緒にいられなくなると思ってずっと悲しかった」とC子ちゃんは何度も言っていたそうだ。
探偵はこの話を依頼人のA子さんから聞いて、涙が止まらなくなりました。
探偵はハッキリと言います。
今、離婚問題で揉めているご夫婦へ・・・・・。
アナタたちの小さな子供たちはその小さな心を痛めています。