グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

魔女の使い魔は、益虫・益獣 。

2013-10-30 21:59:26 | Weblog
魔女の使い魔は、益虫・益獣 。

とくに中世の西洋世界で、怖ろしいもの・不気味なものとして扱われてき
たのが ハロウィンです。

それはハロウィンに飾られる装飾のなかのキャラクターでも分かります。

黒猫・オオカミ・コウモリ・ヘビにクモ、ヤモリにカエルといった動物たち
をはじめとして、ゴースト・魔女にゴブリン・バンシーなど〔さらに近代
になると文学作品上の登場人物であるドラキュラやフランケンシュタインな
〕まで登場するという念のいれようです。

このように、ヒトに、死や黒魔術やそして怖い言い伝えなどをイメージ
させる装飾が、ハロウィンの時期になると各家に飾りつけられてきたと
いう歴史があります。

・・・しかしですね。不思議なことに気づかれませんか。

飾り付けられる黒猫・オオカミ・コウモリ・ヘビにクモ、ヤモリにカエル
といった動物キャラの〔不吉で不気味とされることもある〕生き物たちが、
じつはみな益虫・益獣
だということに。
そう、この生きものたちは、大切な作物を病虫害から守ってくれている、
農業においての大切なパートナーたちなんです。

だから思うんですよ。

こわがり怖れられてきた歴史もあるというハロウィン。しかしながら、そ
れはあくまで〔行政上や宗教上からみた〕ひとつのとらえかた。
別の見方をすれば、ハロウィンというものは、収穫に対する感謝祭ととも
に、農業や庶民の生活における大切なパートナーでもあったはずの、ある
種の“存在”に感謝する催し
でもあったのだろうな、と。

黒猫・オオカミ・コウモリ・ヘビにクモ、ヤモリにカエルといった動物た
ちが、魔女の使い魔 (Familiar spirits)といわれている事実とあ
わせて、ハロウィンに対する興味は尽きません。

 ◎ 魔女裁判で有名なセーラムのハロウィンは こちら 。


◎ 魔法や魔女に関して、それらを禁じたり・取り締まったりする
  法律が近代まで英国にあったなんて話しもまたおもしろい
  ものですね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染