グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

早期水稲は 中干しも 終盤に。

2021-06-03 23:17:55 | Weblog
早期水稲は 中干しも 終盤に。
3月半ばから4月初めに田植えされた南九州海岸部の早期水稲。

4月から5月いっぱいにかけての栄養成長期において、日射量が
少なく・気温も低温気味に推移した気候下で生育していただけに、
例年よりもイネの生育が遅れるのではないかと心配もされていた
のですが・・・ 梅雨入り後になってからの晴天が続いたことが
功を奏して、6月になったいま ほぼ平年なみの生育をしている
ようです。

そんな早期栽培コシヒカリの中鶴地区から蚊口、持田そして家床
地区の、6月02日現在のイネの様子がこちら。


   

 

 

 

とこんな具合に わりあいに丈が低く、葉立ちも良い状態 で
生育が揃っているように見受けられます。


ひと株づつみても・・

株も しっかりと開張してよいかんじです。これならイナ株の下
のほうまで、陽もよくあたりますよ♪そしてこれからの生育管理
ですが、そろそろ 中干し期も終了、地力のない田んぼや葉の色
が抜けてくる兆候のでたイネでは、平年なみの6月5日前後から
天候の様子をみながらの穂肥を施肥する時期となってまいります
[現在のところ幼穂の長さは2ミリ前後]。

ということで今回は宮崎県中央部の海岸部の早期コシヒカリ栽培
の生育状況のお知らせでした。

おっと、付け加えまして6月01日の時点で、幼穂が4センチ以
上にもなっているイネが持ち込まれ、早期栽培のイネの生育が全
体的にすすんでいるのではないかと持ち込まれた方からの質問を
うけ、現場の水田にも出向いてみたのですが・・・


 

この写真の幼穂を採取した場所が水の温まりやすい水尻部分であ
ったこと、また水田自体の立地が3面を建物に囲まれている場所
であったことなどから、とくに水尻部分だけが生育が進んだもの
ではないかと考えております[ちなみにこの3月半ばに田植えされ
た水田の中央部で採取した穂の幼穂は1センチほどでした]。


晴れ 穂肥をやったことがない・・  
  という方は小さい面積でもいいし、田のいち部分でもよい
  ですから、とりあえずやってみられたらいかがでしょう。
  来年さ来年の増収につながる経験になります。イネの葉色
  が黄色くなり、分けつが少なく、イネの株間がむこうまで
  すっと見渡せるという場合には、ぜひに。 → もっとく
  わしい穂肥の回は ​こちら​。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染